私が勤務してるビルでは飲食~事務所系と多様なテナントがいて
そこではたくさんのコンセント、照明、SW等が使用されています。
経年、破損、使い方などの理由で壊れる、焼けそうな事態は時々
発生しますので都度対応が電気主任技術者は必要です。
事情で電気があるままの状態で取替が必要な場合がある
いちいち電気を止めないと作業できないとなるとお客様に制限を
与える事になり閉店後の作業も最近は簡単にさせてくれません。
電気を生きたまま作業する場合は電気工事士+低圧電気特別
教育の講習を受講しておかないといけません。
活線作業は電気工事士資格と低圧電気取扱特別教育を受講して
れば違法ではありません、以下内容で活線作業の授業あり
コンセントを電気が生きたまま取替する例で説明します。
VAの2線式の場合
カッターナイフは刃が薄いのでこの作業ではそれを使う!
中の線に傷をつけない様に0.5mm程度深さで真ん中の被覆
を切る(刃を入れ過ぎると短絡するからね。)
短絡するとバチンと火花が出てVAがこげて使えなくなります。
尚、3線式VAの場合は真ん中ではなくて1/3のとこです。
中の線と線の間に刃先を入れるのはここが一番被覆に厚み
があるからです。
次に横の被覆を同じ様に切る。
爪又はマイナスドライバーで被覆を優しく掘ればこんな感じ
で被覆だけ外せます。
中の2線を広げます。
私はここまでは素手で行います。微妙な感覚が手袋を
していてはわからないからです。
ここからは絶縁手袋を装着します。
生きた2線をペンチで挟むとペンチの刃先が溶けるので相間短絡
は相当の熱が発生するので危険なのはわかると思います。
電圧はあっても電流が0なら1本づつ切れば火花は出ないよ。
たぶん電流が流れていると切断する事で回路内のインダクタンスに
より逆起電力が発生するからです。
ペンチで挟み軽くクルクルと回します。
電気工事士試験でワイヤーストリッパーを使うせいかペンチで
線を剥けない人がたまにいますね。
貴方が着任した現場にそれがあるとは限らないでもペンチは
必ずどこの現場でもあります。
それと実際は先に芯を出した線は頭に絶縁テープをかぶせて
おく事を忘れないでください。(巻く必要はない)
電源の黒と接触したらバチと短絡しますからね
被覆の部分が薄皮1枚でつながった状態です。
中の芯まではペンチの刃は当てていません。
軽く手で引っ張ると芯が出てきました。
この時に芯に傷があってはなりません。
傷があると強度が落ちてるのでコンセントを壁などに固定時
動かしてる時に芯が折れてしまう事がよくあります。
SL式(ねじなし)コンセントを使用します。
これはプラグインで線を刺すだけでとても扱い易いのです。
左右に刺す穴があってダブルコンセント、送り配線も簡単に
できるので電気を切れない状況でのコンセント交換には私
はこれを使用します。写真は東芝製品
その穴を刺すとこを拡大するとこうなっています。
一番左がアース、電源マイナスが真ん中、電源プラスが右
VAの色で言えば左から赤、白、黒です、赤と白を反対に
すると機器が稼動した時に電気室の変圧器で低圧地絡警報
が出て騒ぎになるので注意してくださいね。
たぶん既存は左の様なBOXにコンセントが入ってますが右のだと
中を組み立てる必要がなくすぐに使えるので作業性が違います。
それにスリムで軽いために取付場所の制約がほとんどありません。
ダブルコンセントや電源を他へ送るのもこんな感じで簡単です。
活線ではない普通に取付するのでも作業時間は通常の1/3になります。
最後にコンセントの固定だけど相手が金属やプラスチックならば
工業用アクリル両面テープで十分です。
(通常のねじ止め以上の強度で固定される優れ物両面テープ)
ですがコンクリートではプラグを打たないといけないのでドリル
の使い方と施工方法も勉強してください。
過去記事のどこかでそれの説明はしています。
5mmの振動ドリルの刃先と6mmのプラグが電気製品の取付
には一番扱い易いと思います。