2021年3月9日火曜日

電気保守管理業務は10万円で可能です。



リーククランプメーターがなく電気主任業務をしてる
現場は実際あります。ですがそれでは適正な電気保守
管理業務はできません。そもそもオーナー様から電気
保守管理業務を受ける以上は管理会社として会社が準
備すべき
事なんです。とにかく貴方がその辺の事情を
会社に説明しでは何を購入すればいいかリストを提出
をする事になった時に何を選択するかです。

ビルの電気主任技術者は保安協会、電気管理技術者
と違い測定に関しては限られてるのでそう多くは必
要ありません。地方のギリギリな経営をしてるビル
管理会社では10万円を超えただけで難色を示すのは
必死でしょうね。そこで今販売してる物から私が
コスパを意識して選んでみました。

1.絶縁抵抗計メガ
いつからあるかわからない校正もしていないなら
これも購入すべきです。測定器は正確な指示がで
きないなら、ないのと同じです。マザーツール
は日本の会社で外国の正体不明な安売り商品で
はありません。

2.共立漏れ電流クランプメータMODEL 2431
私が使用してる物で自信を持ってお勧めします。
実売価格は2万5千円程度です。mA単位のリーク
クランプ機能+200Aまでの単線負荷電流まで測定
できます。分電盤子回路漏電、B種測定で使用。
3. マルチリークアダプタ LAD-800
2では幹線やテナント分電盤主幹を挟めないのが
最大の欠点ですがそれは挟めるのは5万円では買え
ないです。そこで上の2の測定器を組合わせる事
で幹線等でリーククランプ測定ができます。
LAD-800の実売価格は2万5千円程度です。

クランプ口径が大き過ぎると扱い難い、逆に口径
が小さくては無理と測定場所によります。2種類
口径が大小のリーククランプメーターは必要です。
単体購入すれば8万近く必要ですが上の2+3の方法
ならば5万円で済みます。こうしてテナント主幹
でI0測定を毎月すれば何があっても電気主任とし
適正な電気管理はしてると宣言できるのです。
B種接地で異常な値が出る前に先にここで変化を
確認できます、LGR警報後対応では遅いよ。
4.共立接地抵抗計 KEW4300
接地抵抗が簡単に測定できる優れ物。これも実売
価格は2万5千円程度。私もこれ使ってます。保安
規定をよく読むと電気室だけでなく各盤の接地抵
抗も毎年測定義務がある場合もあり。ですが今ま
で1回もしてない。測定器がないという理由です。
接地抵抗計は必要です。

5.テスター
テスターの利用目的のほとんどは電圧測定です。
電圧を直にかけるわけで実は電圧測定が一番
危険なのです。
古い物や千円テスターとか捨て
安全な作業をしましょう。
6.温度測定ツール
サーモグラフィーやI0rクランプメーターは10万円
を単体で超えるのでたぶん無理の可能性が高い!
サーモガンならば今は5000円以下で購入できます。
以上1~6で10万円JUST付近で購入できます。
これだけあればビル電気設備管理で合格点の電気
管理ができます。お金をかければより高度な管理
もできますが一般の方に常識的に理解してもらえ
る範囲として今回この6点を選びました。多くの会
社が10万円以上の物品購入は現場長の判断では無
理で、本社決済となりなぜ必要か理由書も作成し
ないといけないのです。10万円以下に抑えるの
が会社に物品を購入してもらうコツです。

もし組合せで8万5千円未満ならぜひテンパール
工業のRM-1がお勧めです。これI0測定してる
クランプの中にその線を1本遠します。そこに
発生してる対地間静電容量とは逆位相の電流
を流す事でI0rを測定するというユニーク商品
です。ただ自分で調整する必要があるので練習
が必要。写真はRM-1なしのリークCUT測定で10mA
RM-1を効かせて約6mAになりました。これでI0r
クランプメーターよりかなり安い価格でI0rを
測定可能。入社当時私これ使ってました。

単相か三相か、漏れ電流レンジを設定、正常回路
では20mAレンジで測定管理すればいいです。単相
三線式幹線のI0はまず20mA未満のはず!I0rと高
調波成分は位相が90°異なり正確な表現は以下
値的には単純な足し算ではありません。

電気保守管理業務は測定器を使った現状把握から
始まる
わけで、現状がわからないでは知識なんて
何の役にも立たないのです。結果トラブルも多くて
対応も満足にできない、そういうのを感じてオーナ
ーは来季管理会社を変更しようと決意されます。
尚、測定器の購入義務はオーナーにはないです。