この受変電設備を今から貴方にお任せします。

この建物の受変電設備をお見せするので、貴方が管理する
つもりで資料の段階で検証されてください。
資料は私の
父の友人が電気管理技術者、すでに存在しない物件資料
から一番小さな規模を私にくださいました。工場勤務し
ていた頃に、某ビル電気主任の転職が決定した時です。
丸山さん、”実際の現場資料で勉強しないとダメです”
と言われました。当時この資料はこれから電気主任を
しようとしてる私に至宝と言えるほどに参考になりま
した。工場とビルは微妙に少し違う点がある!直近で
初ビル電気主任技術者着任予定の方は挑戦してくだ
さい。まずはスケルトン、全体、2分割1と2です。

この受変電設備、読者の方ならわかるはずです。触れた
事がないのが2点あります。LAとは避雷器で雷対策です。
PCTとは電力需給用変成器といい電力会社の電力メーター
がこれに接続、TCはトリップコイルでこれに通電する事
でVCBが遮断されます。DSに遠方操作器付とありますが
DSとVCBが連動していて、VCB切りでないとDSが開放で
きない仕組みのDS。
これが安全で一番いいですね。
図面を良く見るとVCBとDS間にインターロックと記載
がありますがそれです。それとこれ方向性がない地絡
システムです。私はDGRが常識と思っていました。保安
協会の方に質問したら、そういう事例はありオーナー
にDGR化を推薦しても100万円近くかかるので容易には
改善が進まないと言われていました。もらい事故の怖
さは体験しないと一般の方はわからないのです。


VCBが投入状態ですと⇒が出たままとなるのでDS操作
レバーを操作できないのです。通電状態でDS開放を
させない安全対策付DSです。怖いのはDSとVCBが独
立した設備、電流が流れたままでもしDSを開放した
らビックバンの様な火の球状態になるらしいです。
低圧で1Aが流れてる線路をペンチで切断しても小さ
な火花は出る。それの巨大バージョンです。

LGRは私のBLOGでも頻繁に出てくる低圧地絡継電器
実際管理をする上で一番係る可能性が高いのはLGR
です。つまりは負荷先のどこかで漏電が発生した
場合です。三相変圧器は二次側がデルタ結線にな
ると思ってください。ですから二次側の対地電圧
は200Vになるのです。電気保安で重要なのは線間
電圧ではなく対地電圧と前に説明しましたがその
違いを今一度確認されてください。今回は私の説明
は流しても結構なので、今夜まずはこれらの資料で
現場を把握、明日現地下見、今後これらをどう管理
すべきか?貴方だけの視点で資料をよく見てほしい
のです。誰かが手取り、足取り教えてくれるので
はありません。電気主任業務に必要なスキルとは
こういう事が一人でも掌握できる能力の事です。


二次側がデルタの三相変圧器からの線路の対地電圧
は200Vですね。では二次側がスターなら?線間電圧
では双方同じ200Vでも対地電圧は異なります。
単相三線式からの単相200Vは対地電圧は100Vで
も三相からの単相200Vは対地電圧は200Vです。
単に200Vと言っても変圧器結線の違い、配給元
の違いにより感電時の危険度は異なるのです。
電気保安に係るなら基本中の基本、ですから
絶縁抵抗基準は対地電圧が高くなると絶縁基準
が高くなるのです。人体に流れる電流は最大が
1mAと定義するので基準値はオームの法則で
20万Ωつまり0.2MΩと覚えてなくてもわかる。
対地電圧100Vならその半分の0.1MΩですね!

LGRの配線の図面です。こういう物が故障は滅多
のないのですが調査する時にはこの図面が必要
ですし意味も理解しておかないといけません。

資料にはキュービクル寸法、内部パーツ配置図が
あり一番左が高圧機器、2と3番目にWHメーター
やテナント行きのMCBがある、一番右に共用部
照明のリモコンリレーや揚水ポンプ回路まであり
ました。面白い作りですが1点で管理するなら
便利。規模が小さい現場ですから可能なのです。

これは私が昔管理していたキュービクルですが
上も開けるとこういうのがあります。ここから
各テナントに電源を配給しているのです。屋外
設置キュービクルは注意してください。猛暑で
は中の空気温度は50℃近くとなり更に上昇する
と表示電流より低い値でトリップします。定格
電流に近い回路は対策が必要です。夏になると
停電する回路
ってそういう意味です。屋内で
負荷電流が80%未満ならまずこういうとこで
故障はないです。昔業者に中にエアコンをつけ
れないか質問したら、結露したらマズイと返答
をもらいました。なるほどそうですね。
私は毎月各MCBのI0と3ヶ月に1回負荷電流を
測定していました。外から測定できないので
横扉から中に入り測定。単に○×ではなく
数値で判断できる点検
をしてください。

毎月変圧器B種電流測定をします。中で測定でも
構いませんが、この盤では青⇒のとこで外から
測定できます。現場着任したら確認しましょう。
MCBの上にある電圧計、電流計で値を確認記録。
その他、キュービクルの裏扉を開けて変圧器温度
計の値を記録、油量ゲージ確認は月例点検の最低
項目です。サーモグラフィーでの温度確認も最近
は増えました、私もそれはしています。尚MCBの
単体での電流やI0測定は必須項目ではないです。


照明のリモコンリレー、たとえば15の照明SWは
盤内の同じ15に対応している、つまり将来照明
が点灯不能になったらその盤内15のリモコンリ
レーを取替したらいいのです。ではその15の照
明のSW場所はどこかは資料で確認します。先輩
から教えてもらわなくてもこの様に調べたらわ
かるのです。それは大きなビルでも同じなので
施工図と回路図があれば地道に調べていけば現
場は掌握できるのです。半年もすれば現場の方
より電気主任はいろんな事に詳しくなれます。
電気のできる人が一人はいると言われる理由!

照明のリモコンリレーとはこういうのです。前任
電気主任がこういう取替までしていたらオーナー
は貴方にも取替を要求してきます。
これはすべ
のついて言えます。この仕事で想定外の一つが
こういう事。資料判断の段階ではわからない。
会社の倉庫にあるパーツ分はそこの設備の方が
業者には出さす自分達で修理取替しています。
だから電気主任は業者ほどでなくてもある程度
の電気工事や修理もせざるおえないのが現場の
現実です。

これが揚水ポンプの動力回路図、記号を見れば
MSがマグネット、SCが低圧コンデンサーとわか
ると思います。このモーターは何Aで過電流で
トリップするのかわかりますか?主幹30mAトリ
ップとありますが実際30mAのELBは15mAを超え
るとトリップします。モーター回路の漏電は
まずないのですが、これは水のポンプなの
で月に1回はI0測定をすべきです。


リークカットで1mA未満の事。0.56mA、高架水槽
方式ならMCBを切りメガ測定でもOKです。ただ圧
力式の給水方式では停止できないので漏れ電流
でしか絶縁状態を頻繁には確認できません。
実は下同じ水でも冷房関係ですが理屈は同じ。
とにかく想定外故障発生では何かにつけこれ
までの点検状況提出を求められるから簡単に
できる確認は可能な限りしておきましょう。

これが上ポンプのシーケンス図です。ビルの
電気主任技術者業務を受けた以上は自力でこれ
を理解できないといけません。今回は説明はし
ないのでこの回路を研究されてみてください。
この2台のモーターは自動交互運転をします。
特に確認しなくてはいけないのはA側のモータ
ーが故障で起動できない場合に、自動的にB側
運転になる様に回路を組んであるかです。

図面上で自動交互リレーとは?資料リストで
製品名が判明、NETで製品の内部回路を見ると
そういう回路になってるのを確認しました。
今の時代は私が疑問に思う程度は調べたら
メーカーサイトでほとんどわかります。

これは電極周辺の回路です。老朽化で電極が腐食
したとかその他のトラブルも時々あります。満水
減水警報試験などわざわざ水槽電極ホルダーまで
行かなくても盤のとこで動作試験で可能、水槽管
理において電極回りの図面は重要
です。
高架水槽満水発生、水位ユニットがHH1Xリレーを
通電、並列接続の高架水槽満水ランプ点灯及びリレ
a接点で遠方の管理室にも通報します。水槽制御で
圧倒的に採用されるのがオムロン61FG4タイプです。
ここで高架水槽のE4とE8を覚えておいてください。
後の説明で使います。

受水槽のE3電極より水位が下がると減水警報と更に
揚水ポンプを運転ロック。高架水槽で減水警報が発
生すると自動交互運転の揚水ポンプが2台同時運転
になる現場が多いです。満水時は警報のみ、減水
時では警報+何らかのアクションが発生します。

同じく重要なのが受水槽に水を補給するFMバルブ
のパイロット電磁弁回路です。これが開かないと
減水警報となり水というライフラインが停止する
ので老朽化したビルで電気主任をされる場合はこ
の回路理解も必須です。尚、この電磁弁制御用の
電極が水槽内にあります。
下異常時はCS-2で強制
開放して電磁弁SVが開き給水が正常にされるなら
原因は水位ユニットか電極?次にE2の線をターミ
ナルから抜いて水がないというダミー状況で電磁
弁が開けば、水槽内電極や端子が腐食で断線して
います。故障時は冷静な手順で原因調査します。
蓋を開けて中の水がないとただ右往左往する事が
ない様に電気主任は対応できないといけません。
最初にすべきは電磁弁のバイパスを開けて水を
受水槽に入れる事、ただそのままでは自動制御
できないので故障原因を見極め必要な修理手配
をしてください。水はライフラインであり受電
と同様に
電気回路の完全理解が必要です。

今回の資料の現場もこんな感じだと思います。
⇒がFMバルブのパイロット電磁弁、電磁弁通電
ランプが点灯してるのに受水槽が減水とは断水
かこの電磁弁が故障して開いてないという事。
どちらかと言うと給水が停止せず満水警報にな
るトラブルの方が多い。オーバーフローから吹
き出てる状態なので異常は即わかる。10年以上
経過してる電磁弁だといつそうなってもおかし
くない、電磁弁は100%開か0%全閉にならないと
意味がありません。
電動弁とは目的が違います。

消防関係もあります。ただ同じ電気設備と言っても
これは消防設備士の独占業務で年に2回は業者がメ
ンテしてるので一定の質は保っています。最低限
消防関連の水槽警報回路程度は把握しておきまし
ょう。昔誘導灯が調子が悪く私はパーツを購入し
て修理した事があります。後で消防設備点検を業
者がした時に、消防認定品を使用しない不適切な
修理ですと指摘された事があります。電気的には
まったく問題なくても消防設備修理だけは会社が
契約してる消防業者に依頼してください。従い
消防関連はさっと目を通す程度で構いません。

各電気回路と現場機器の接続ターミナルです。これを
上手に扱えたらスマートな故障対応ができる
のです。
前述したFMバルブパイロット電磁弁に電圧がかかる
のか?なら203-S13間の電圧を測定すればいいです。
電圧があれば電磁弁の完全なる故障ですね。現場で
それを見るとなると結構面倒です。ここには載せま
せんがLGR動作時のTBもあり、ターミナルは重要。
さてよく見るとE4とE8がありますね。ここをジャンパ
ー線で短絡させると屋上にある高架水槽の満水警報
試験が電気室からできます。では減水警報試験はどう
したら?考えてみてください。工場ではこの試験をす
るために設備の方がSWを後取付されていました。
水槽制御がおかしい場合も原因が電極側か制御側か
を効率的に知る方法です。

たとえばE5断線状態でないか知るにはE5とE8を端子
から完全に外します。水がE5までないなら手動運転
で水を入れる、その状態でメガでE5-E8間を測定。
断線してれば20MΩ以上、水があれば5MΩ程度を示
します。水は純粋な導体ではないので0Ωにはなら
ない、考えてもわからない事は実験が正解を教え
てくれます。
電極確認は普通は電極ホルダーや電
極を目視でします。ただ電極でもなく長い経路の
どこかで断線ならば測定で調べるしかないと以前
から感じてはいました。

次にテナント以外の共用部電源回路です。通路を
LED工事するので電源を切りたい、ELBがトリップ
したどこにあるのか?把握してないと意外と慌て
ます。そういう場合はその情報を必要とする事が
急に発生する
からです。後で知らべておくはダメ
テナントは部屋に通常分電盤はありますが共用部
は建物各所に点在しています。その他、分電盤の建
物図上の各配置図とかあるので、自分で現地に行
き場所を確認、盤内回路も同様。
新築でない場合
はその図面に記載されてない負荷が追加されてる
のはよくある事です。

こういう小規模現場では6600Vの発電機ではなく
200Vの低圧発電機が接続されます。停電したら
切替器で消防回路だけが接続されます。停電+
火災発生の2条件で非常用発電機が起動する場
合もあります。前記事で説明しましたがその場
合はUVRからのa接点配線の途中に消防盤からの
a接点があるはずなので図面を確認その建物で
どういう条件で非常用発電機が起動するのか?
どこのVCBとインターロックがあるのか?確認。

通常商用電源、停電したら発電機電源に切替
回路です。赤⇒が商用回路で27Xリレーに通電
される事でそのa接点で商用回路が生きる、停
電すると27Xリレーのb接点がON、87Xリレー
a接点がONになる事で青⇒回路が構成されて非
常用発電機よりの送電となるのです。WL1ラン
プは商用ランプでWL2は発電ランプ。尚この回
路は200V低圧発電機切替回路です。

タイミング的に売電と発電が同時送電となる事
はありません。あくまで勉強という事で発電時
に売電回路をロックするなら?_WL2ランプと並
列にリレーを接続、そのb接点を27Xリレーの一
次側に挿入すれば可能。つまり発電ランプが点
灯してる時は売電がかかっても27Xリレーには
絶対に通電できません。
復電⇒発電機停止⇒
WL2ランプ消灯⇒追加リレーOFF⇒そのb接点が
閉じる⇒27Xリレーに通電⇒売電回路切替とい
う流れになります。復電⇒発電機停止が自動
か手動かは現場により異なります。以上ここ
まで資料で理解できれば現地掌握も時間の問
題ですね。

似た様な違う現場のスケルトン図面、今度は
貴方だけで研究してみてください。
又ビル管理
の現役電気主任の方で以下すべて即答できる人
ってGoodJobしてますね!★受電理解度テスト

1.高圧主幹において150Aで過電流トリップさせる
にはOCR設定は何Aにしたらいいですか?
2.VTと違いCT二次側はヒューズ禁止なのはなぜ?
3.一般的に下の場合はどこが責任分界点ですか
4.電力会社に送電停止依頼はどの時点で行うのか
5.停電作業において接地はどこに取付しますか
6.送電してもらう前に確認すべき事項は何?
7.館内停電状態から送電してもらった場合に
6600Vが来た事はどこで確認できるのか
8.受電VCBの600Aと12.5KAとは各何の事か
9.SR加熱によりSRXリレーa接点が閉じて
C-11やC-12回路が構成される意味理解?
10.単相三線式TR用LBS二次側にあるRSや
STの記号の意味、なぜ同じRSではいけない?
11.単相三線式変圧器一次側のLBSのPF数は
12.もし受電OCRトリップした場合の応急
対応としてはどう考えているか?

13.下図面上、変圧器二次側ZCTの管理基準は
何mAですか
14.下CTの比率2000/5において線路に500Aの
時はCTには何Aが流れるのですか?
15.動力変圧器二次側がもしスター結線なら
それの対地電圧は何Vになるか?
16.単相三線式TRは中性線に接地、では三相TR
二次側デルタの場合の接地はいかにして?
18.変圧器二次側において短絡事故を発生
させた場合もっとも危険なエリアはどこ?
19.大まかにこの図面の非常用発電機の動き
がわかりますか?
20.もし赤⇒点で短絡が発生した場合はどう
いう展開に至るか想像できますか?
21.幹線メガ(幹線単独絶縁)の場合の手順は?
(何もせず電気室送りからいきなりメガ測定
で5MΩ良好では負荷も含め0.1MΩあるかを
確認してるに過ぎないです。これは一番
最低限の絶縁判定方法で問題点もあります。