2023年12月19日火曜日

ビル電気主任技術者へのプロローグ

ビル電気主任に着任★受電シーケンスを研究する場合・私は最初1の受電VCBの入切の入力を まず確認します。UVR、DGR、OCRなどの異常時トリップ信号は必ずVCBの手動切入力ライン と接続されている・つまりつながりを拡大して見ていくのです●ここではVCBの3番、切操作 では5番です。次にインターロック関連に注目。地絡、過電流、停電発生ですべてこれらb接点 は開きます。逆に言えばDS投入で電圧受電状態。地絡や過電流が発生してない条件が成立して ないとVCBは自動、手動関係なく投入できません。


ただ67Y-Rと51Y-Rの前に27Xのb接点がないケースもある、もし停電作業中に試験のため52-R を単体で投入動作させたいならば27Xの7と9番端子のジャンパーが必要ですね。更に注目は 52Gのb接点もある、つまり非常用発電機が送電中も52RのVCBは投入不可です。(逆送電防止)

基本的な受電の仕様と言うのは現場で大きく変わる物ではありません。1個の現場に数年いて その現場にある受電、空調・衛生設備などの回路をすべて掌握する事です。そうすれば転職 など違う現場でも対応できる。

ただ私とまったく現場を知らない方が同じ様にこういう回路勉強しても絶対的に違うのは 図面+現場で取扱いをした事があるという点です●ですから現場にまず着任して経験を積 むというプロセスが必要です●どんなにこんな回路を勉強してもその実物を扱った経験が ないでは工業高校の学生さんと変わらないです。

★こういう事を教えられる先輩はビル管理職場にはいない★ですから自力しかありません。 ビル電気主任を目指すのはいいんだけど、この現実だけは知っておいてくださいね。 電気主任になれた・・・あれ誰が指導してくれるのか・・・前任者はすでに退職していない ・・・前任者に電話したが着信拒否にされて連絡つかない(実際にあった話)

1個の現場でも掌握経験スキルがあれば・時間はかかってもいずれその現場もわかる! 中小のビル管理現場なんてまず・マニュアルなんて気の効いた物を作成してる先輩は いません★それ位の覚悟でビル電気主任とか目指すべき★これは言い過ぎではなく かなりの現場でも該当する事実です。電気屋なのだから図面があるではないか?と いうのが暗黙の了解です。
電験を持ってるだけで現場にいきなり飛び込んでも・何一つその時点では扱えない ★私が違う施設に行ってもそうなります★共通項目は似ていても完全に同一はない しばらくは現場で回路研究が必要です。