2023年6月3日土曜日

深夜1時の漏電

深夜1時の漏電★夜勤者からLGRが発生しB種接地を測定したら250mA発生したままと 連絡を受けました。え?動力ですかこの時間はすべての機械停止中なのに?普通LGRと 言えば1の様に単相変圧器のはず⸜( •⌄• )⸝緊急出勤!変圧器各二次側を測定。170mAも 流れてる回路発見、え屋上?意味わからない。●漏電は常に現場にこそ正解がある

理由はわかった!この自動制御は三相200RSTの線間から単相200Vを出して使用して るからです。だから動力回路その物ではないのです。

その自動制御盤主幹を測定。。。あれ30mAもある。自動制御盤の漏れ電流は通常 1mA未満が常識です。漏電とは値が変動するわけで・測定瞬間はこういう値という 意味です。ですが★自動制御回路でこの値は明らかな異常です★

まずここが自動制御回路であるから・100Vメガでも安易なメガ測定はしたくない・ そこでこの状態で・各回路CPを1個づつ切ると・ある回路で急に0.5mAまで減少 を確認しました。



確かこの業者の製品のパネル裏には~衝撃電圧試験禁止~なるラベルが貼って あるのを意識したのです・絶縁抵抗試験とあえて記載してない点が微妙・後で ★電気担当の人がメガをしたから余計な故障まで発生した★なんて言わせない ためもあります。

図面で調べると・36ー37線の配線はCTの希釈用電磁弁の電源である事が判明。 電源常時直送で現地ユニットは電気伝導度で制御してるのです。


今夜できる対応は・まずこの回路への通電を停止させ・36と37の配線を抜く。 希釈なので使用できなくても・朝の冷房運転に支障はすぐ発生しません。

事務所に戻りmailで状況写真をつけて点検依頼をしました。自動制御はフルメン 契約なので・故障による点検に余分な費用はかかりません。(現場により違う)

ただ・36~現地装置の配線の漏電を懸念しないといけません・盤から屋上設備 まで30mはありそう・配線絶縁不良であれば自動制御業者の修理範囲ではない。 業者に装置の電源入力をフリーにさせる。その状態でメガを測定すると20MΩ 配線は問題なし・ですから装置内部の漏電が判明しました★ここまでが私が すべき確認事項なのです★

装置のとこまで行き、装置電源入力のとこで30mAが出てれば装置の絶縁不良 はわかりますが・屋外施工なのでそれは難しい。だから装置内の電源入力を 抜いてもらうのです。専用装置のパネルを外してという行為は自らしません・ ・そのために業者がいるのです・古い装置でまったくNOメンテでというなら やもうえずその行為をした事はありました。

・絶縁不良に関する報告は原則メガ値で行います・30mAの漏れ電流は≒0MΩ と必ずなります・報告は約0なんてではなく・0MΩで扱えばいいです。漏れ 電流なんて・電気屋さんしか深い意味はわかりません・社内では電気を知ら ない上司、ビルオーナー又店長(テナント故障の場合)などにも報告するのです。 ●単体装置にてリーククランプで10mAを超えていたら≒0MΩです●では 5mAでは?なんて考える必要はない、ほとんどで10mAを軽く超えます。 装置内の奥で漏電してると間欠漏電となる事もある!そこら辺になるとよく 考えて点検方法を検討してください。

業者の中には・どうせわからないとだろうと・本来故障してない物まで取替 して金額請求したり・実際ある!だから私の様な電気担当にビルオーナー は状況確認も依頼されるのです。自動制御のパーツは凄い高額ですからね! ★業者に電話する事だけが故障対応ではないんです★