2018年3月27日火曜日

コンセント点検方法

コンセントのアース差口は意外と穴が広くてテスターの試験リード
を当てる時はきちんと接触してないと測定が上手くいきません。
そこで今日はこんな物を作ってみました。(配線1本はプラグのア
ースに接続しています)

まず接地側と非接地側を確認します。必ず右側(口の小)が非
接地側になっていると私は100%信用していません。指でつま
んだ測定ではその場所での対地間静電容量により100Vにな
らない(検電器と同じ理屈、ただ検電機では100%動作せず)

ビルの共用部にあるコンセントは電気主任の保守範囲です。
プラグはアースに接続されていますが使用感はぐらつきもなく
100%上手く測定指示できたので次回から私はこれを使います。
以下2点が確認できれば電気的には合格です。線間で100V
は誰もが測定した事があると思いますが非接地側とアース間
で100Vあれば接地が効いてるわけです。後表面が汚れてい
ればウエスで清掃します。1箇所3分もかからないですが必ず
結果はエクセルで点検用紙を作成して記録を残さないと意味
がありません。"何月何日に点検した"だけでは会社では駄
目なのです。尚、アース間との対地電圧を測定する場合は
1000円程度の激安テスターを使用してはいけません。


トラッキングは埃で漏電しプラグ両極間に電流が流れる事による
発熱発火現象です。ただ回路的に対地に流れないためELBや地絡
警報は動作しません。
又過電流トリップしないのですからそれに
よる電流は20A未満と電気を管理する者には怖い現象ですね。
トラッキング防止のためにも清掃は重要なCHECKポイントです。

こういう状況も怖いのです、3回路あり1箇所でしか集中使用して
いない、コンセントは何口であろうが15Aまでです。負荷を分散す
る必要があり、コンセントどうこう以前の問題です。テナントの室内
では割りとこれに近い状況を見ます。確かに負荷総計が15A未満
、定期清掃をしてるならば可能だけど現実そうではないです。私が
勤務するビルでは年に1回ビル防災担当者も各店舗安全点検で
タコ足配線の確認はしてくれてはいます。

私は上の様な状況を発見したら自作のこのコンセントタップにすべて
の負荷を接続してそこの壁コンセントに何A流れるか測定します。
これでテナントに説明すれば相手も納得してくださいます。ただタコ足
はダメなんです、だけでは"そこしか使えないんだよ"と反論され結局
そのままになってる事例がほとんどじゃないですか?もし10Aならば
使えますが埃が多く付着する危険性もある点は強調しておきます。
なぜタコ足配線はいけないのか電気主任は明確な回答と調査がで
きる準備はしておきましょう。本に書いてるとか貴方の頭の知識だけ
の理屈だけでは人は何事も響きません。余談ですが黒、白の配線
を同時にリーククランプメーターで測定した時にI0が1mAを超えてい
たら接続機器の絶縁不良がないか確認しておきましょう。あれ機器
が完全樹脂、表面塗装状態でメガのアースを接続できない?
メガ
測定にコンセントを使えばいいのです。

接地が効いてない場合はアースと接地側で私は更に絶縁抵抗を
測定します。これで0MΩでなければ確実な断線状態ですね。接地
母線で断線等はありえないのでコンセントの取替が必要です。変圧
B種接地経由にてメガで確認してるので電源を切ってはこの測定
はできません。
又複数口コンセントで1個だけ接地が効いてない事
例はまずないと思いとますが調べるならば右の様にコンセント間で
測定すればわかります。(コンセントはアクティブでもアース、接地
側の0V電位のみ抵抗を測定する行為をしても大丈夫です)断線
の有無しはテスターの導通機能でも構いませんが私はこの測定
器の絶縁測定機能でしています。(弱電回路は除く)

壁にある通常のコンセント以外、電源装置にオプションでついて
る3Pコンセントは接地と電源間にサージ吸収素子がある場合が
あり、そういうコンセントでは上のメガ測定は禁止です。そういう
コンセントは非接地側とアース間電圧を測定すると本来100V
であるべきとこが意外な電圧値となりますので注意してください。

∞の抵抗値は存在しないわけである値の対地間抵抗により流れ
る抵抗分漏れ電流I0r+対地間静電容量によるI0c、これらの
電流は接地に常時流れる。これは50mAが管理基準。電気主任
は月に1回各変圧器で測定義務があるのです。ですが同時に
接地抵抗を通過すればV=RIで微量な電圧効果を生みわけで
それがコンセントの接地側とアース間に値として出る場合あり
ですが0か1Vかという程度で10Vも出たら何か変ですね?

アースのない2Pコンセントで線間100Vなしならばテスターの黒
を指でつまんで対地電圧を測定、40~70Vと表示されたら非接
地側の断線はなし、接地側配線断線ですね。もし0Vとなりコン
セント故障と言う前に電源MCBが切れてないか確認
しましょう。
ただコンセントは数個で1回路で構成されてる事が通常なので
ある1箇所だけのコンセントだけ使えないというテナントからの
連絡ではMCB切れよりそのコンセント単独故障の可能性が高い
かな?又昨日まで正常なコンセントの裏の配線が自然に抜ける
というのは考え難いです。理由はともかく焼損してる事例が多い
様に思います。何度も同じ部分で不調となるのは技量を疑われ
ますから業者と同じ様にコンセントを外すなら取替をすべき。

Wコンセントで上で紹介した方法で上下非接地側は電圧あり、なの
に上だけ線間100Vないというならこう測定されてみてください。こう
なるならば上の接地側だけ不良ですからこのタイプでははぐるまで
もなく取替ですね。というかそれ以外考えられないです。

コンセントのアースはEPSの接地に接続されているのです。盤が
近くにない室内で絶縁を行う時に確実な接地を取るならば近くの
コンセントアースにメガのアースリードを接続すればいのです。
今回使った接地だけに接続可能なプラグが1個あれば役に立つ
事もあるでしょう。実は2Pコンセントの接地側の線にメガのアース
を接続してもメガはできますがその場合の試験電流は変圧器を
経由してB種接地まで絡むのでどうしても心配な方はこの3Pコン
セントのアースを利用されて絶縁測定を実施されてください。


コンセントが電路にどう接続されてるのか意識された事ありますか
隣のコンセントの接地側を利用してテスターで機器表面電圧も測定
できるのです。(触ってビりビリするとテナントから相談された場合)
又2Pコンセント接地側はB種⇒大地⇒D種と盤アースにつながって
いるからそこでメガのアースを取っても絶縁が測定できるのです。
B+D種の合計値は50Ωもなくメガから見れば0なので機器絶縁測定
には影響しない、機器漏電すると変圧器B種接地まで流れる意味も
下の経路からわかるでしょう。これを利用して地絡警報を出します。

普通の2Pコンセントの接地側を利用してメガができる話をしても
意外に疑う人がいて会社の休憩室の流し台で測定実験して見せ
る事があります、水が絡むため5MΩ程度、これが接地が必要な機
器では逆に0Ωでないと接地工事がされてない
事になります。
流し台は接地不要なのでそれには該当しません。こんな接地工事
施工の有無点検も近くのコンセントを利用してできます。30mAの
ELBは15mA未満の漏電では動作しない
ので軽度の漏電で感電
した場合まず接地がされてるか確認が必要です。たいて未施工。
メガのアースは確実に接地に絡む位置に接続しないと適当などこ
か金属部に接続しては結果は疑わしいです。導通CHECKしたと
言っても適当な金属部同士で0Ωになってるだけかもしれません。
それで∞表示なだけかも?私にとってコンセントは確実に効く接地
を提供してくれる存在です。電気主任が盤扉にメガアースを取付
するのはやめましょう、詳しい方が見たらわかってないと思われる
でしょう。せめて盤内下部にある接地端子に取付すべきです。

ある店舗でビリビリするから営業終了後に点検したら金属表面は
100V、これでは当然、電圧が出てるため機器回路のみ停電させ
て絶縁測定をしたら約1MΩ
、これって接地が施工されてない証拠
です。機器は単相200Vでコンセントと同じ単相三線回路ですから
メガ測定できます。すぐ取付業者に連絡して接地施工と漏電修理
を連絡する様に店長にアドバイスしました。検電器が反応するから
では一般の人には?電圧で示してあげるのが説得力があります。
又非接地状態であるためELBも動作できないのです。こういう機器
は重く動かないため目視で接地が施工されてるか確認ができない
ケースがほとんどです。壁コンセントから遠いため自作延長タップ
を無造作に接続したのでコンセント接地向きが逆になってます。
測定前にはどんな場合でも確認するので問題はないです。

後で職場リーダーになぜELBが動作しないのか質問されました。
感電した時なぜELBが動作しなかったのか?皆さんはわかりますか
ここの厨房の人は全員長靴をはいて料理を作られているのです。床
が濡れたりする事もあるし水洗い清掃も頻繁にするからという理由だ
そうですがそれでELBが動作に至るI0が流れないからです。電気は
いろんな想定外が絡む
ので考えてるだけではなく現場をよく検証しな
いといけないと思いました。100Vに感電したと言っても平気でいれる
程度ですから1mA程度で感電されたのです。この値ではELBは動作で
きません。もし素足ならELBが動作しても瞬間、床は湿ぽいので電撃
がきていたはずです。

このカスタム社のメガの試験電流は≒1mAなので上で多用してる
DG35a同様に変圧器地絡やELBを動作させる事はありません。
ただ絶縁不良機器0.01MΩであってもそれが接地施工もなく完全
な絶縁シートの上の様な物の上にあれば停電作業で行う盤MCB
二次側からの絶縁測定では問題なしとなりこの機器の絶縁不良
は発見できません。これが非接地回路状態です。
非接地にすればその時点では漏電しないけどそれに人が直接触
れる場合もあると話は別です。100%の安全というならばどんな場
合でも接地をすれば絶縁測定の面でも万全ですね。ですが他社
財産であるテナントの室内電気製品までは管理できない現実から
あくまで理想です。2Pプラグ機器、コンセントもアースなしならば
こういう方法で機器単独のメガを測定されてください。
これで問題
なしなら冒頭で書いたI0が1mAを超える事はありません。たいてい
機器本体より電源プラグ~機器本体間で損傷がありそれがどこか
電気の通り易い場所に触れ漏電回路を構成しているのです。この
場合では機器に接地があるなしは関係ないです。

変圧器地絡を検出する部分にメガのリード線も通過させてここで導通
試験をしてもみました。まったく動作なし、コンセントの接地側配線に
て絶縁測定を行う点で障害が発生しない事を実験でも検証済み。そも
そもメガの試験電流はDCだから...その話は長くなるから今日はなし

ちなみにコンセントの接地抵抗を測定してみました。試験電流経路
はコンセントでアースと接地側で絶縁測定をしたのと同じ。配給され
る電気室のB種接地抵抗は業者が停電作業でしています。この地
区は地下水が多くその影響でB種接地がこれほど低いのかもしれ
ません。B種接地がこれほど低いと個人的にあの危惧を感じますが
今日はコンセント取扱いの記事のみとします。(法定値はパス)

0君から普通のテスターで接地抵抗を測定できないのか?質問
を受けたので考えるより実験した方が確実です。結果接地間の
様に短い距離だと導通試験はきちんと測定できましたが上接地
抵抗計と同じ事をしても測定不能でした。導通ができないのだか
ら抵抗値は測定できません。抵抗値はわずか2Ωだけど線路の
距離としてはコンセント接地側⇒中性線⇒B種接地⇒大地⇒D種
接地⇒コンセントアースと軽く100mはありますから数V程度の
電圧ではケーブルに吸収されてしまうのでしょう。OFはオーバー
フローの意味で、絶縁抵抗計の∞にあたります。

メガ、テスターを使用する場合、抵抗に関する測定はコンセント
の0V電位以外の充電部に触れてはなりません。



⇒私のブログの最新記事へJAMP(

2018年3月23日金曜日

電気主任技術者_ファン起動不能応急対応

空調機、ファンはビルでは通常監視PCからの遠隔起動・停止による
スケジュール運転をしていますが現地が起動しない場合の話です。
THRとか漏電以外の盤の起動ユニット故障で取替しか解決策がな
い場合の応急対応です。基盤取替すれば?そういう物が在庫にあ
るとしても運転のためのTHR、逆相、欠相動作の値を登録しないと
こういう物は動かせないのでその作業が意外と時間がかかります。
重要設備ですぐに稼働が必要ではそういう事は営業終了後にする
としてとにかく運転マグネットを投入させないといけません。(現地
がタッチパネル方式のため基盤故障では手動回路も効きません)

主電源と操作電源MCBを切る、触る箇所の対地電圧0V確認
今回の例として中央監視の状態表示の線は必ず外しておかない
と現地起動させた場合に状態不一致警報が中央監視PCに出ます。
又何かあってもいけないので基盤につながる配線も外します。
状態不一致とは中央監視PCの制御以外で現場機器が無断運転
した場合に管理PCで異状と警報を出す機能の事です。最初から
そういう物がない中央監視システムもあります。各現場による!
こういう物はNO接点(a接点)が閉じる事でその機械が稼動し
たと中央監視PCは認識
します。スターデルタではデルタマグネ
ットのNO接点を利用します。

主接点に接続される28XDとか丸端子なのでネジを一旦外しますが
床に落として失くさないに気をつけます。こういう時は慌ててそういう
事も起き易いのです。

前記事でも説明した様にここでタンブラSWを使用、コイルのもう片側
は残した既存28Yの線で給電されます。もし業者手配で復旧に数日
かかるならばタンブラSWの代わりに24Hタイマー接点を入れたら完
全無人で起動と停止がそれまで可能です。機械の場所が遠いと朝
晩毎日操作をしに行くのが面倒という方がいるかもしれません。
修理後すぐ外すので強固にテーピングは不要です。1枚巻いておけ
ば低圧程度ならば金属部に触れても漏電なんてしません。こういう
時はタンブラSWは必ず切り位置で取付する事!

電源MCBを投入してからタンブラSWをONにしたらモーターが起動
しました。ただこの運転中は中央監視PCに運転表示も出ませんし
本来OCRで電流を検出して行っていたTHR、逆相、欠相動作も効
きません、あくまで電源MCBのみの保護です。ですがそれでも稼
働させないといけないケースがあるのです。実際これは私が管理
してる場所なので作業は5~10分もあれば終了できます。ですが
以外では何をしても10分では終われないです。応急対応におい
て特に重要なのは使用開始にできるまでの時間
です。朝トラブル
で業者に連絡しても当日予定は決まってるから来れるのは最短
で昼以降ですからその間どうするかが電気主任の対応です。
職場の先輩に"業者に電話するだけなら電気主任なんて自分で
もできる"なんて皮肉だけは言われたくないでしょう?

故障ではなくてここで使用中のマグネットで別の機械を連動で稼動
するにはどうしたらいいでしょうか?
NO接点ならば別機械マグネット
コイルを方切で制御すればいいのはわかると思います。たた利用
できるのはNC接点ですから少しだけ工夫が必要です。私ならばこ
うします。どういう組方でも唯一の正解なんてないと思います。
下SC-0の部分は別にマグネットでなくてもリレーで代用できます。
たぶん0.1A未満の微量な電流の入切をするだけですからね。

マスターと連動した機械の両方が停止中はSC-0コイルに電圧が
かかったままですがそもそも機械運転中給電用マグネットは同じ
状態なのです。こういう配線をしたからとSC-0が焼損する事は
ありません。マグネットコイルがそうなるとしたら指定電圧以上を
かけた場合、コイル電源の中には100V用もありそれにモーター
主電源回路の200V電圧をかけたら焼損しますがそれ以外の普
通に使用する場合は問題ないです。

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店舗冷凍機器は24H運転してないといけません。水冷式冷却塔
がある物ではそれの冷却水ポンプは24H運転していますが停電
⇒復電時は
電子制御で自動起動しています。それをリレーでで
きないか
と私が以前考えた回路です。実施にこれを施工した事
はないけど身近にある事柄をテーマーに回路を考えてみるのも
面白いです。こういう物は電気知識よりジグソーパズルを解くの
が上手な人の方がいいかもしれません。

復電時はX2のb接点がONなのでマグネットWは励磁されモーター
は回る、ですがX2のb接点がONのままでは通常動作でポンプ停
止の必要が発生した時に停止できません、マグネットW励磁後に
それのa接点でリレーX2をONさせて自己保持すれば配給側の停
電があるまでは最初のX2のb接点は切れたままです。自己保持
がないとマグネットWがOFFするとX2のb接点はONとなるためモ
ーターを停止できません。後停止ボタンの位置がX2リレーより
左側ですと停止ボタンから手を離した瞬間に再起動してしまい
ますから図の位置である必要があります。

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排水槽の制御では通常減水警報がありません。
給水槽では減水は困りますが排水槽では水が少ないのは支障
がないという考えではそれでいいのかもしれませんが個人的に
はあるべきです。下の場合のフロート動作は上から満水、ポン
プ運転、ポンプ停止です。満水では警報とポンプ強制2台運転
をします。

もしフロート故障で水がないのに停止せず空転したら水中ポンプ
は最悪焼けます。自動交互運転してるのでそれらが運転してか
らX1-a又はX-2a接点が動作したら分タイマーを動作させて所
定の時間まで運転したらポンプを停止させる回路も考えました。
復帰はMCBを切り行うため自己保持Rのa接点が必要です。又
自己保持がないとポンプは運転・停止を繰返しこれも焼損の原
因となるので必ず運転ロックさせます。排水槽が揚水する時間
は一定です。更に受水槽から高架水槽にポンプアップする場合
の空転防止にも応用できます。その他水源がポンプより低い位
置にあるタンクから揚水する物ではフート弁故障により水が上
がらず空転するトラブルは割りと発生します。このポンプが一定
時間運転したら警報を出したり停止させる回路はあればいいと
思った方は私だけではないはず!


勤務する会社が管理する他物件で排水槽トラブルで水中ポンプが
焼ける事故があり業者から改造はできないと断られ部長から何と
かできないか?と相談を受けたのです。(改造は後トラブル可能性
があるので業者は嫌います、会社から相談があったから私も実施
したのです)_その時に考えて改造しました。再現すると要点はこう
です。タイマーはMAX30分200Vならどこのメーカーでも買いません
運転を検出するX1-aとX2-a接点は各ポンプのマグネットの空補
助a接点を利用すればいいので改造に必要なのはマグネットとタ
イマーです。パーツ代JUST1万円程度でできます。ですがこんな
時こそ貴方の電気主任としての評価が職場、社内で上がるチャンス
です。仲間ができない事ができる!これ何より大切です。

ポンプを停止させる警報線を新たに中央監視まで配線するのは
現実無理なのでポンプ盤から行ってる何かの警報接点を利用
すればいいのです。それをa接点で短絡すれば中央監視室で
ポンプ設備に何か異状があった事を知る事ができます。
ポンプ
運転ロックさせるためb接点が必要ですが自動交互運転では
2台運転ロックさせるので施工時は写真のではなく2a2bのマグ
ネットにします。1台しかポンプがないなら写真のでも可。それか
リレーでもできるけど簡単に扱えるはマグネットです。通常ポンプ
の運転時間で警報を出す回路はないケースがほとんどです。
飲食のあるビルの雑排水槽でこの類のトラブルが共通して多い
様に思います。排水に油や粉成分を含むと槽内で固まりそれ
がフロート動作に悪影響を与えるのは私もこのお仕事をするま
では気がつきませんでした。いろいろ経験させてくださいます。

盤スペースが狭くマグネットの固定が無理ならばリレーで行い
ます。通常リレーの端子構成はこうですが施工時はソケットを
通して配線します。ソケットの番号とリレー端子の接続関係は
その製品のメーカーサイトでPDFにて技術資料で確認できます
モーターの運転電流をリレーで直接制御してはいけません。
あくまで制御回路のみです。(接点許容電流は5A未満です)

リレーはどこのメーカーのでもいいけどビルや工場では制御回路
はほぼAC200Vなので中のコイル電圧はAC200Vと記載がある
点だけは確認されてください。(一応既存回路電圧は確認の事)
又動作してない時は可動接点は上にあるのですがなぜa接点
b接点か意味わかりましたか?こういうどちらでも使える接点を
C接点と言います。



⇒私のブログの最新記事へJAMP
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2018年3月18日日曜日

スターデルタ制御回路KIT練習

スターデルタ制御回路を組んでみました。オプションで運転時間を自動
制御する24Hタイマーを電源に入れました。実際はマグネット主接点に
接続されるモーター側電源配線もあるのですが煩雑になるためここでは
省略しています。現地にてON/OFF運転してるスターデルタモーターを
自動化するなら
ONボタンを短絡してOFFボタンの代わりにTB15601Kの
様な24Hタイマー接点を入れたら簡単にできます。つまり下の様に配線
すれば可能です。今回は紙の上の思考と組立の違いを感じてください。
三相から単相200Vを取る時は1本は三相の接地相を使います。接地相
を各素子のコモン(共通)配線とします。

本来デルタマグネットの方がスターマグネットより少し容量が大きい
のですが都合デルタマグネットにこれを使用してるだけです。切替
タイマーも代替表示としますがスターデルタ切替タイマーとはスター
からデルタに切替わる時に一瞬0.25か0.5秒の時間ずれする機能
もある秒タイマーでTB15601Kタイマーとはまったく異なります。

運転時間を自動制御するタイマー配線です。このタイマーは電気工事
業者も手軽によく使い現場に入れば見る機会があると思うので結線を
覚えておく事をお勧めします。テナントから部屋照明を自動化したい相
談があれば分電盤のとこでこんな処置で簡単に可能です。このタイマ
ーは100V/200Vでも使用できますがマグネットのコイル電圧は200V
なので今回は単相200V電源をタイマーに入力します。なるべく端子
と配線の接続部で線の充電部(Cu部分)が見えない様にしましょう。
プロの配線を見ると接続部が汚い配線は100%ありません。

まず各素子のコモン(共通)配線からこういう場合は行います。実際
に配線する時は線長を考えなるべく綺麗に配線します
が今回は見
え易い様にあえて弛ませています。


スター回路a接点経由でメインマグネットのコイル電源に接続

これはメインマグネット自己保持回路ですがこれはほとんどの機械
受電シーケンスなどに使われるので接続の方法を目で必ず追って
理解しましょう。たとえば手動運転可能として電源側に押しボタン
を取付する場合はONボタンと並列に自己保持回路をつけます。
そうでないとONボタンから指を離したら通電が止まり回路が停止
してしまいます。

タイマー電源S1を接続しました。

実際は青線の様にタイマー接点に接続してこの場合ではデルタ
マグネットb接点まで配線が必要です。起動信号が出てもまった
く回路起動しないという場合はこのラインに注目です。マグネット
コイル断線の頻度はそうないのでタイマー交換してもダメならデ
ルタマグネットb接点が不良でスターマグネットのコイルに電圧
がかからないのです。

タイマーa接点⇒スターマグネットb接点経由でデルタマグネットの
コイル電源に接続で完成です。MCBやELBは電源側と負荷側があ
りますがマグネット接点は下から入れて上に抜いても構いません。
あくまでレイアウトの関係で自分の都合の良い方向で配線します。

全体はこんな感じ!思ってたより簡単なのが組んでみると感じます。

時間に関係なくマグネット強制ONもさせるならタンブラSWを使うのが
一番簡単です。尚タンブラSWは200V回路でも使用できます。タイマ
ーからはCOM端子からの接続になるのはお解かりと思います。タン
ブラSWの黒マークは上か右向きになる様に取付しましょう。

モーターが既存SWを押しても起動しない場合、一番簡単な応急対応は
これですね。既存マグネットコイル配線を外して主回路一次側の電圧
をコイルに片切りでかけたらいいのです。(主回路と制御回路の電圧
が同じである事)_タンブラSWを使えば自己保持なしでスイッチングが
可能となります。

これは私が管理する現場にある排気ファンのマグネットですがコイルに
電圧が来てない、マグネットが入らない、特に基盤制御でDeadですと
手動操作もできないです。修理は後として応急ですぐに運転開始が必
要という状況で上の方法をしたら中央監視PCから遠隔起動・停止をして
るシステムでは状態不一致という警報が監視PCに出るです。次回は実
際に私が管理する現場のこれをタンブラSWで応急運転する方法を施工
し記事にします
、この場合の想定外とはこのマグネットが通常中央監視
PC側で状態管理をされてる点です。スケジュールにもない、遠隔手動
操作でも起動していない、なのに現場の機械だけが無断で稼動すると
いうのは異状として認識するのが状態不一致という機能です。もう1点
連動で何かの機械も稼動させたい?でもSPは写真の場合NC接点
(b接点)しかない?暇ならば考えてみてください。

それか既存マグネットコイル配線を外して電源一次と二次を接続する
単線の2mm電線は空間フリー状態なら35Aまで流せるのでで今日1日
だけと言うならば5.5KW程度のモーターならいけるはずです。起動電
流と言ってもせいぜい2秒程度ですから短時間過負荷的には問題な
いはず、職場にある5.5KWの水中ポンプで実験したら大丈夫でした。
ただ負荷によりもし起動時電圧効果で無理なら単線2.6mm(48A)で
再トライしてみるとかとにかくできる事を試すのです。モーターの起動
停止はMCBで行う。異論があるかもしれませんがイザでモーターが動
かないでは電気主任の動かせない理論なんて誰も興味ないのです。
厨房の排気ファンでは使えないと厨房機器の火が使えないので今
業者を呼んでます。なんて暢気な対応ではガチに店長から怒られます。
とにかく自分なりにできる策は考えておきましょう。ビルでは5.5KWの
直入モーターは結構多いです。
尚、ジャンパー配線をするについて
は熱を持つためキンク部分ができない様に特に注意します。以上自分
で可能な事をしてダメならば相手もそれなりに納得してくださいます。
これが実際の顧客との現場対応の状況なのです。無策で業者待ち
は最悪の電気主任技術者としての対応
ですね。さすが電気屋さんと
テナントや職場仲間に言ってもらうにはこういう時の対応がすべてです。
微分、積分で難しい回路計算ができても施設管理でそういう事が必要
な事は絶対にないです。それは試験合格以外生かせない知識です。

では今度は上の回路を自動化する方法を貴方が考えてお持ちの
パーツで組立てされてみてください。私ならこんな感じになるかな?

三相電源から単相200Vを取っています。この程度で不平衡はない!
事前にKITを作っておけば6本配線を動作しないマグネットに接続させる
だけで5分もあれば運転再開できます。その時接続を間違うとモーター
が逆転するのでその点だけは注意します。タイマーとマグネットは工業
用アクリルテープを使えば強固に接着可能です。端子と配線の接続部
はできるだけ綺麗にしましょう。それが汚いと見栄えが悪いです。

端子に3本挟んではいけませんので注意してね
物さえあるならば家でもこうして練習できるわけで私も昔こうして家でも
練習しました。前記事でも書きましたがぜひパーツを購入されて研究し
ましょう、明日の貴方のために!メガなんかも未経験なら自費購入して
操作を覚えればいいのです。家に分電盤があります。家の分電盤も会
社のそれも少し規模が違うだけで取扱いは同じ、実務を覚え研究する
機会なんて身近にいくらでもあります。


古いマグネットの接点状態を見る方法です。まずカバーをラジオ
ペンチで優しく外します。結構硬いので均等にリフトしましょう。
無理をするとプラスチックなので割れてしまいます。

実際は配線があるので抜く側の配線を3本外してください。

5年も使用してると黒くなりコブの様な箇所もあります。過去短絡
電流を経験してるマグネットだと結構酷いです。正常に使用でき
てるので安心してたら少し割れて亀裂があった事もあるので異状
を感じるなら電気主任の判断で取替すべきです。こういう物って
誰も絶対故障せずに使用できる時間なんてわからないのです。
それでは接点を下向きにして今度は中に戻します。


取付の不完全はスパークの原因となるのでマグネット単体を
手で持って練習すれば誰でもできる様になります。

回路動作不能ではまず切替タイマーを最初に取替されてください。
次にデルタマグネットb接点が不良でも物がない場合はどうするか
至急起動しないと影響が大きな機械では今業者を呼んでます
涼しい顔をしてWAITなんてできません。オーナーから何とかなら
ないのか?ときっと小言を言われると思います。後で危機管理能
力がないとかも言われかねません。私ならばこうするかな?

それではスター回路の切を確認せずにデルタマグネットが投入され
電源側で短絡してしまう???ただt2はスターデルタ切換え時間で
0.05秒~1秒の範囲で調整可能でスターマグネットへの通電停止
からt2時間後にデルタマグネットに通電されるのです。通常は0.5
秒~0.25secで使っている場合が多いのですが念のため切替時
間を0.5秒程度なのを確認してすればいけると思います。ですがこ
れはあくまで緊急時の場合ですから基本故障した物を取替して対
応すべきです。切替時間を規定より短くするとデルタになった時の
電流が過大となりTHRが動作しますがもし発生するトラブルとした
らそれでモーター内部でのアクシデントではないのでモーターの
コイルが焼ける事はないのは私でもわかります。

スターデルタ切替タイマー取替はプラグインなので誰でもできます。
こういう物はその現場においては同じ物が使用されてるので在庫と
して1個でも持っておけばガチに安心ですね。10年経過してるなら
ばオーナーによく説明してマグネット更新を自分で無理ならば業者
にしてもらうとかしておけばそもそもこういうアクシデントに遭遇する
事はありません。"今日も大丈夫だから明日も何事もなく"は電気
物では無理。点検しても10年経過してるといつ故障しても不思議
ではないので10年経過したらマグネットの更新計画を電気主任と
して行いましょう。できれば小型のマグネットは電気主任が取替し
たという提案の仕方の方が相手も誠意を持って受けてくれます。
そう電気主任としてもこれだけした。というやる気を見せるのです。

以上はスターデルターの制御回路でモーター側の結線がないと使用でき
ません。モーター側結線においてデルタ回路がわかり難いと思うので説
明するとこんなU⇒X⇒V⇒Y⇒W⇒Z⇒Uの閉回路を結線します。つまり3
個のコイルを直列で接続してuで閉じるという意味です。あれこれ見て頭
で考えるより実際に組んでみて感覚で覚えましょう。

U⇒X⇒Vまでの接続がこうです。

V⇒Y⇒Wまでの接続

W⇒Z⇒Uまでの接続、これで1個の閉ループ回路ができデルタ
回路となります。Uから出た配線は最後もUで完結してないとそ
れはデルタの閉回路となってないのでどこか間違っています。


スターマグネットは短絡金具を取付してデルタマグネットと並列に
接続されるのはご存知の通りです。かなりスターデルタ回路につ
いて詳しくなれたと信じています。スターデルタ回路はどんなビル
や工場でもある
モーターの起動方式ですからこれがわからない
では電気主任技術者としては務まりません。ビルでは空調機、給水
ポンプがスターデルタ、排水ポンプは直入起動です。スターからデル
タに切替わる時に一瞬モーター回路が遮断されますがその瞬間は
モーターが発電機となります。
電源電圧が0.5秒後に給電された
時は両者の位相ずれが原因でガチャンという大きな音が発生するの
です。初めてスターデルタ起動を現場で目撃した時はそういう理由で
けして故障してるわけではありません。


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