2016年4月13日水曜日

電気主任技術者 トラブル対応2

前記事の続きで仮設排気ファンを設置する工事を業者がしました。
屋根上までそのファンをリフトしてダクト工事完了でモーターは
現地の既設モーターのUVW端子に接続すればいいだけです。
(XYZは外すため既設モーターは回りません)
"現地側の端子台のとこでXYZを外しました"と業者がいうので
では送りのマグネットのとこでは何もしませんでした。
仮設排気ファンは7.5KWの直入れでこれで何もトラブルなんてない。
準備できたと業者から連絡がありPCにて遠隔起動STARTしたけど
あれ回らない?なぜですか不思議で仕方ありません。
電気屋さんが現地処理してるので配線間違いはないと信用して
では私が念のため送りのXYZも外しましたがそれでも駄目でした。
もう業者が工事中に断線さえたしか考え様がありません

もしか仮設電源をUVWではなくてXYZに接続してるのでは?
他人のした行為に反論する場合は決定的な事実を示さないといけません。
そこでMCB二次側、マグネット一次側にモーター行きUVWの配線を接続
して200Vで直送にしてみたのです。
これで既存スターデルタ回路の影響は除去でき絶対でしょう!
赤だけ上に接続したのはなぜか下端子がインパクトドライバーでも
回らないため硬くゆっくりCRCを吹いたりして対応する時間がなかった
のでこう接続しています。(仮処置)

そして現地のモーター端子台にてテスターで電圧測定したら外した方
に200Vがあるではないですか?
えええやはり逆接続してるのでした、すぐ私が配線の接続を変更
したら仮設ファンが運転を開始したのです。
もう朝7時前で厨房の人が仕込みに入るためギリギリセーフです。
電気工事士の免許はあるのでしょうがどうも空調屋さんがしたみたい
で電気の事をあまり理解してない方が接続されましたね?
こういう事があるので普段付き合いのない業者が電気工事する時
は電気主任は100%信用してはいけないのです。
尚、仮設排気は前記事の通りにONボタンのとこで私がャンパーした
ので足場の悪い現地で毎日誰かがSW操作をする必要はありません。
(業者に言ったらシーケンスはわからないと言われました
部長もあきれて原因追求はもういいからとにかく現状を使える様
にする様に指示を受けました)

技術部長が背中から私に"丸山君こういう連動で回るというのは
最初のモーターが故障するとトラブルとなる!これは単独に運転
制御できないか?”と相談を受けました
最近は11KWのモーターでなく7.5KWのモーターでもほぼ同一の
排気量のファンがあるのですから製作する排気ファンも7.5KW
にしてスターデルタではなくてマグネット1個で直入してこれに
タイマーを設置して運用しましょう。と進言しました。

既存回路から外すと遠隔制御できませんがタイマーを使用すれば
固定した時間にON/OFFさせる事はできます。
でさっそく倉庫を見たら使えるマグネットがあるので今タイマーで
ON/OFFするキットを製作しています。

タイマーは動作時ONだからNO(ノーマルオープン)を利用します。
NOとはタイマーが動作した時にCOMとNO間で導通がある意味!
それでマグネットの200Vコイル端子に電圧がかかりマグネットが
ONとなり排気ファンに電気が送電されるのです。
(タイマーの電源とCOMに渡りを取る意味はわかりますよね。)

実際の配線だけど下の○部分は上図面では3本と書いてしまいまし
たが実際1個の端子に3本挿入は隙間ができて接触不良になる事
が多い
ため1本は隣の端子に接続しました。
(この状態はまだ電源線が挿入されてない状態)
隣に接続してもマグネットのコイル動作はできるのです。
端子に接続させる配線は2本までとなる様に注意しましょう!
尚、三相200Vから単相200Vを取れるのはご存じだと思います。

後は私が製作したこれを上にMCBから下にモーター行きの配線
を接続すれば可能となるのです。
部長がそこまで作ってくれたなら後は電気屋に盤に綺麗に固定
させると言われました。
たぶん取付けネジ径が異なるため端子部分をやり変えやパネル穴開け
が必要で私でもできますがケーブル用の端子とかないため購入
をしたりする必要があるため業者にさせる事になりました。
これは本修理完了までなので急ぎませんが最初に施工した仕組み
に運用上の不具合が想定されるなら改善も必要です。

電気主任となったらこういう事はいつ発生しても対応して業者に
指示できる様でないといけません。

よほど経験のある人でなければ業者でも自分の思い込みでしか
発言しません、思い込みもいいけどそのレベルが問題!
予定した電気の修理や工事が上手くいかなければ★電気主任に
報告が来て解決策の指示をくださいと業者は言われます。★
小さなトラブル、大きなトラブル、経験の積み重ねはこういう現場
にいないと本の理屈だけでは無理ですから電気主任は着任できても
日々が勉強なのです。