2016年2月13日土曜日

電気主任技術者 タイマー電源

テナントから壁コンセントで15A分機器を接続するが場所
を移動したりするので簡単にコンセントに接続できる
タイマーを手配してほしい...しかも明日までに!
という要望が来たの
もちろん100V回路となりますが私が頻繁に使うTB15601K
を見ると抵抗負荷15Aと記載がありますが実はこれは
突入電流がない純粋な抵抗負荷の場合です。
pdfカタログで確認するとモーターでは100Vならば400Wつまり
4A程度しか接続できないのです。

白熱電球がなぜ7A程度しか使用できないのか?
実は白熱電球も電源を入れた一瞬だけ大きな電流が流れるから
いろんな機器を15Aもタイマーでは直に入切りできません。

ホームセンターでも100Vタイマーが販売されてますが
15A負荷までOKとあるけど但し抵抗負荷とあります。
この意味はどんな種類の負荷でも15A分使用できるを
保障してるわけではありません。
もちろんすぐに発火するとは思いませんが長期使用する
場合、接点がいつか焼損するかもしれませんね。

この記載だとどんな電化製品でも15A分可能と思うのは
仕方ありませんがそれなら抵抗負荷のみなんて記載は
必要ないはずです。
ちゃんと逃げのための記載はあるとしか私には見えない!

現場の電気主任は製品の取扱説明に従う運用をしてないと
もし違う原因で発火とかしても適用違反をしてると指摘
される可能性があります。
私は100Vで15A分の機器をタイマー制御使用する場合は直に
は行いません。

ただ5~10A未満の負荷ならばマグネットを省略しタイマー
のみでもいけると思います。

つまり100Vでも各機器を15A分使用するならば100Vのマグネット
での入切りが必要
という事になります。
TB15601KのNO端子(ノーマルOPEN)でマグネットのCoil励磁
を制御すればいいのです。
プラモ感覚で簡単に作れるので20分程度で1個製作してみました。
タイマーでCOMのとこから直にマグネットのL1端子に接続してるの
は接点で負荷電流まで入切りさせないためです。
NO端子から接続していいのはマグネットのCoilのみ!

全体はこうでこれならどこでも自由に使えます。
それほど重くないため仮固定ならタッピングで固定すれば
全然大丈夫です。
ただマグネットは240Vで2.2KWを使える性能なので100Vで
15Aを超える電流は余裕だけど100Vのコンセントに接続する
ため回路リミットの20Aをこれ単体で使用してはいけません。
あくまで全体としては15A分の機器タイマー制御のみです。
(元回路はEPS内20AのMCBやELBから給電されてる)

電灯盤ではこうしたタイマーでマグネットをON/OFFさせて照明
制御する仕組みはよくありますが古くなるとマグネットがうなり音
を出す場合があります。
そうなったらマグネットを交換されてください。
この程度はどこの現場でも電気主任が自ら取替工事されます。
部品代の数千円で済みますが業者に頼んだら最低3万円は
かかるのでコスト削減に貢献するのも電気主任の業務。