私にしても途中入社だから前任の人達がきちんと電気書類管理をしてくれて
なく欠ける設備回路図面があると仕方ありません。
(特にスケルトンやシーケンス図面は電気主任しかわかりません)
そういうのに限ってスポット設置で当時施工した業者に聞けたとしてもその
当時にお客さんに図面はすべて渡したのでこちらにはないという返答されて
終わりです。ただある程度検討はつきます。
たとえばこういうリセットボタンがありますがその裏側配線を見ますと4014
という番号の線があります。
リレーAL1のとこに4104という配線があるからこれがリセットボタン用です。
盤の表にあるランプテストボタンの裏には4105という配線があり同じ見方
で見ればAL2リレーがそうですね。
実際ランプテストボタンを押せばAl2の動作ランプが点灯します。
この盤は業者がリレーに用途記号をラベルしくれてるから検討はつくけど
何もない場合はこうした配線番号で回路追い調べるしかありません。
こういうリレーを見た場合に平常営業中にON状態のリレーとOFF状態のリレー
が動作ランプで確認できます。
リレー交換を行う場合はこれが受電に係わる場合ではON状態のリレーを抜くと
最悪ビルが停電する危険性があります。
(基本こういうリレーは配給電源を落としOFFにしてリレーの取替をします)
ここでAL1のリセットリレーはONの状態に平常時なっています。
隣ランプテストリレーAL2はOFF状態になってるのは動作ランプでわかります。
という事はAL1につながる押しボタンは押して切れるb接点動作でAL2は押し
て入りとなるa接点ボタンなのです。
押しボタンは見た目同一ですがリレー動作で違いはわかりますし衝撃でも
与えない限り、よほど毎日頻繁に操作する物以外では絶対に壊れないと
思っていいです。
動作不良調査で配線番号だけでそれらしきリレーを交換しても改善されない
ならば更にそこからつながるリレーを探せばいいのです。
この盤は時々私が清掃してるしねずみなどが配線をかじるなどはないので
断線がありえないとしたらどれかのリレー不具合の可能性が高いと言えます。
もちろんこういう回路図があるなら業者にだって負けませんがない以上は
地道に探すしかないのです。
ここまでして現状が回復しない場合はその機器本体の故障となり業者に
連絡してお金を投資してもらい調査・修理が必要とオーナーに進言します。
図面がないから全然わからないという対応を毎回してると経費節減目的だけ
で来年から保安協会に委託するから電気主任技術者はいらないとオーナー
から言われても今はおかしくない時代なんです。
★あえて選任されて電気主任技術者をさせてもらってる以上は自分の価値を
常に社内でも間接的にアピールしていないといけないと思います★