電気主任技術者 書類整理2

Blogでは故障に対しての私の対応事例をいくつか記事にして
ますが今回の程度なども現場の電気主任技術者という人は
即座に対応して自分で修理くらいできる人なのです。
特別私だけができてる事なんかではありません!

★事例1
空調機にはロールフィルターがあるのですが巻き終わると
完了警報が出るのです。
ところがその警報の発報と復旧が連続してこんなに出て
しまう異常動作です。
何が困るかと言えば現場からの警報信号がハンチングする
事で中央監視PCの画面までそうなりこのまま放置したら
壊れてしまうと判断したので至急この警報信号を遮断
しなければなりません。
(ロールフィルター回路は契約してる自動制御業者の契約外
仮にそうであっても業者着まで待てない!)

最初はリミットSWの故障と思ったのでロールフィルターの
電源を切ればRY2というリレーが励磁されないから警報信号
は止められると判断しました。
さっそく電源MCBを切ったのですがでも警報は停止しない
"ちょっとこれはどういう事と?"を思わず考えましたよ。

一旦職場に帰りこの回路を確認するのが電気屋の手順です。
前日記で整理整頓を記事にしましたがこういう時こそ普段
から図面書類をきちんとしておかないと困るのです。
下がこの回路ルールなのだからそれでいてRY2リレーの
a接点がON/OFF状態になるのはこの接点不良と判断。
まずこの警報を止めるのが先決です。
回路ターミナル番号の23か24番の配線を外せばいいのです。

これが現場回路で24の配線を外したら警報は停止しました。
故障してるのは写真でも見えてるRY2リレーです。
ただ基盤に直接はんだ状態なので取替ができないのです。
そうこれは現場で修理する事を想定して作られてないわけで
壊れたらメーカーに連絡して基盤取替を依頼してね。という意味。
でも10年は経過してるため基盤はないので本体一式で交換
50万円しかありません。という返答もありえると思いました。
業者の好きな様に請求される一番の故障事例ですね。

適当な時期に自然発生的に壊れ更新してもらわないとメーカー
も食べていけませんからそんな時の対応のために電気主任
という人が各現場に職場の電気屋さんとして必要なのです。
貴方が目指してるのは職場の電気屋さんなんです。
仮に業者メンテナンスをしていてもこの故障は発生していたでしょう。

実は基盤一式交換しなくても修理はできるんですよ。
もう一度上の回路図を見てください。
ランプOL2とパラにRY2リレーは接続されてるのだから既存の
配線を外して新規に別製品のリレーをここにパラ接続して
そのa接点に回路ターミナル番号の23と24番線を接続すれば
いいのです。
だって基盤中の1個のリレーだけが不良で他は壊れてません。
この回路は100Vなのでマグネットでもいいけど100Vのそれは
ないので電材屋さんにmailで部品発注をしました。
現場の電気主任が修理すれば部品代の3千円で済みますが
メーカーに修理依頼したら基盤交換だけでも人件費が5万
と基盤3万で計10万円近く請求されるでしょう。
(基盤なければ新型に本体事一式交換となるでしょう。)

★事例2
これは故障ではありませんがそのロールフィルターの電流値
定格0.45Aとあるのですがどこの空調機もわずかだけど0.46か
0.47と超えているのです。
私が入社した時からこうで何もなく使用されてますが職場の
先輩達に質問してもわからないという答えであまり問題視
はされていません。

でも電気屋の私としてはそれでは自分が納得できないので
調査してみました。
実際にマグネットの線で計測したら0.3という表示でした。
これは少数第2の表示がありませんがとにかく0.4ないです。
では盤にはなぜ0.46と表示されているのでしょうか

CTで電流を読んで基盤に入力しているのですが再度職場に戻り
仕様を調べてみました。
自動制御の資料を調査してわかったのはこの現場空調機や
付属機器に使用されるCTはこの様にいくつかのタイプがあります。
問題の場所で使用されてるのが一番specの小さいCTなのです。
ただ使用範囲レンジが0.5Aからで0.3Aでは使用レンジ外!
しかもこんなに小さい100Wモーターのくせして三相モーター
通常この程度ならば単相モーターでもいけます。
単相なら同じ出力で電流は√3倍になるのでCTの使用レンジ
に入るため正確な値で表示されるはずです。
ここだけでなくすべの場所でわずかな表示ズレが発生してる
のでこれはそう確信しました。


今日は昼からGHPが停止して点火プラグ交換をしたのですが
ガタツキの発生したパネルを取付する方法を紹介します。
GHPとは電気でいう室外機をガスエンジンで稼動させるエアコン
で飲食店はガスを使うのでこのGHPが多いです。
プラグ交換、オイル、水補給程度まではしてあげますがそれ
以上のエンジン故障は車と同じで業者にお願いしています。
下の様なパネルを外してそういう作業程度は私一人でも楽勝!

ただネジを挿入して回そうとしてもどこかのネジと下の穴がわずか
ズレる状況だとパネルを4点できちんと固定できない。ならば
頭を使わないで"できません"なんて先輩に言ったら怒られます。
(こういう職場には口の悪い先輩は必ず一人はいますから)
電気主任をしていて回路を見るのに機器カバーを何年かぶりに
開放したら今度はそれのネジが固定できないというイラダチ。
イライラして3点固定できてれば1本くらいなくても外れは
しないからこれでいいか?と放置してはいけません。
(気が短い男性ならこっそりしそうですね。)
そのネジのない穴から水などが浸入して後で思わない故障
となり誰がしたのか?という話になるからです。
まずこの様に対角線に締めますが。。。。。

この様になんとかネジの先が少し穴にかかったら一旦
このままで止めて残り3本もこの状態にします。
(パネルを少し開いたら穴にネジがかかり易い)

次にスパナで上の順番で少しづつ締めていけば綺麗に4点
のネジは奥まではまります。
(こういうケースでは電動はまったく役に立たず人の微妙な
指先が必要。)
けして1ヶ所ネジが通ったからといきなり最後まで締めると
全体が少しずれて残り3点のネジが通らなくなるので注意。
簡単そうですがこの記事を読んだ後でイザさせても普通
の人では10人中7人最初はできないでしょう。
未経験からでは"どうしてこんな簡単な手作業ができないのか"
という自分へのイラダチを感じる事が多いと思います。

勉強して頭で理解していても実務の中には感触で覚える事
でしか習得できない事もたくさんあるのです。
何かの組立て手順を読んでもそこには力加減という文字
にはできない要素があり、力は入れすぎても不足しても物事
は収まるべきとこに収まりません。それが機械作業の奥義です。

工場、ビルに着任する場合は工具の名前、プライヤー
スパナ、BOXレンチ、モーターレンチ、モンキーレンチ
パイプレンチ程度は最初から知っておかないと"ど素人"
と先輩から見られてしまうので事前に覚えておきましょう。
電気だけがわかるでは工場やビルでは勤まりません!
工具を使い職場の皆さんができる事はすべて同じ様にできる
様になってその職場では一人前なんです。
電気主任だから電気だけしてるだけで職場で優遇なんてけし
てさせてはくれません。(それは単なる自分中心的な甘え)
"だって俺らとは違い電気で金をもらってるんだろう?"と
その口の悪い先輩から私言われた事あります。ただ正論です!

現場経験なしで電気主任になった方が最初に苦痛となるのは
予想もしてなかったVベルト交換、Gパッキン取替、水道関係修理
圧力計取替その他etcなど設備員としての作業を現場で覚えない
といけない事です。
電気だけで食べていくなら保安協会、何かの技術会社に就職
するしかないけどそういうとこはかなり実務スキルがないと無理。
(一般的に三種で実務経験5年以上と言われるあれです)
多くの方が三種取得後は工場かビルに就職する事になるでしょう。
ただ私も最初は父が勤務してる工場でシールテープの巻き方
から電気以外を1から覚えました。

今電気主任を目指してる方はホームセンターにある無料小冊子
をもらってきて勉強されるのもお勧めします。
工具の使い方から用途別にたくさんあり全部覚えておけば将来
相当に役に立ちます。
簡単に言えば日常大工の技術を身につければ技術系のどんな
お仕事をするのでも即戦力になれるでしょう。
ただそれには読んで学んだ事を実践し作業してできた時にこそ
初めて習得できた事になるのです。