漏電事故でメガ注意点!

まずは乾燥した通常の事務所テナントでは下の様な主幹でのメガ測定
で100Vメガで20MΩ以上はあたり前なのを知っておいてくださいね。
こういうタイプのテナント分電盤は主幹のみELBのため子回路のどれか
1回路が漏電してもテナント全停電となってしまいます。そうなれば今更
I0測定は意味ないのでメガ測定が可能ですが経験が浅いと起こし易い
ミスについて紹介します。

漏電が発生し難い事務系テナントではコスト削減もありに家と同じ方式
のこのタイプが割りと多いです。(厨房を使う飲食店舗で使用されるとい
うのが一番困ります、店舗全停電でも経験しないとテナントは費用をか
けてまで分電盤グレードアップを提案してもしてもらえないのが実情で
すね)、洋服SHOPで照明器具が漏電して全停電した事が一度だけあり
ました、だから電気主任としてビルを管理する以上はテナント全停電に
対しての対応も頭の隅に常に準備しておきましょう!


全停電となれば非常灯が点灯すると思われるかもしれませんが通常
それは各階EPSが停電して動作する物で個別テナント停電は点灯し
ないので本当に室内は直行すると真っ暗なのです。ですから停電し
たと報告を受けた場合は必ず照明も持参
する事を忘れないでください。
もし主幹トリップで自動点灯させる照明を増設するならどれか子回路
から電圧を出しリレーを常時ONさせて、そのb接点を利用、主幹一次
⇒子MCB増設⇒b接点⇒停電時点灯照明器具と配線すればいけます。
(そんな仕様が盤に最初から組んであるケースもあると思います、ただ
ビル全停電時、非常用発電機では点灯しないから非常灯とは言えない)
今時照明はLEDかFHFですから照明電源は100Vで十分です。この
場合は新設だけど既存照明でも少し変更すれば可能です。主幹切れ
⇒主幹一次側から既存照明回路に即時切替回路を考えてみてね。
この程度なら十分私の行える範囲ですからそういう要望が今後テナ
ントからあれば私も改造してみるつもりです。

時々配線があるのにMCBが切りで使用されてるケースがあります。
たぶんそれは過去漏電か何かで不良となりその回路は修理せずに
放置して負荷が軽いという事で他の健全回路に接続して対応した中
途半端な状態です。当然漏電調査のためすべての子回路を一旦は
切りますが後で戻す時に目印もない場合にどのMCBが切りだったか
わからなくなる事です。切りであったMCBを間違えて投入するとその
時は何事もなく主幹投入できても数日後に絶縁不良となる事が多い
です。そんな時は下の様にして測定すればミスを防げます。こういう
緊急時はテナントもうるさい事を言ってくる
ため冷静に作業ができな
事が多くそんなミスはありえると思ってください。入となってるMCB
だけ操作して問題なければすぐに投入状態に戻し、次回路を調査!

故障回路を発見して主幹メガも完全に正常になったとします。当然
上の場合では飛び出したボタンを押してレバーを上に上げて投入
するのは誰でもご存知のはずです。経験の浅い方の意外な盲点
があります。トリップして中立状態になった状態では一旦下まで
完全に切りとしてからでないと
レバーはカチと投入できないのです。
いくらしてもELBが投入できない、壊れている!_半日テナントを休
業にさせて業者が来て操作したら1回で正常投入できた、笑い事で
は済まないわけでお店なら半日分の営業保障をオーナーがする
必要が発生します。
漏電動作したELBをリセット投入できない話っ
て意外と身近でも時々聞きます。もちろん扱い経験0の人ですけど

単相三線式の線間200V回路は対地間電圧は100Vですから絶縁
抵抗基準は最低0.1MΩ、ですが私の経験上0.1MΩなんて劣化
進行途中ですからそれでヨシとその回路を放置すると半年程度先
に今度はその回路が漏電してまた店舗全停電となる可能性大な
ので少なくとも1MΩあって投入されてください。
短期間に何度も全停電が発生するとオーナーや店主から電気主任
としてどんな管理をしてるのか指摘を受ける、"自分のせいではない"
が本音であっても世の中ってそんな理解度ある人ばかりじゃない

正確な操作で測定できても読み間違いをしては何もなりません。
単相三線式盤でのメガ測定がですから法定0.1MΩという値だけ
は暗記する事、後デジタル指示では小数点の読み忘れをされな
いでくださいね。ところで下の指示は≒0MΩこんな指示に遭遇し
たら必ずどこか不良あり
_修理もするかどうかは前任の電気主任
がどういう対応をしていたかに従う必要があります。貴方が電気
主任になったからと、これまでの対応の程度を下げるのはオー
ナーが絶対に許しません!

メガの絶縁抵抗値の規定値は対地間電圧基準。そうなると単相三
線式の盤の測定では100V専用メガで構いません。、停電作業時
の低圧メガ後に偶然に機器が故障した事があり、その時"設備の
人が違えて500Vレンジを使用したのでは?"と業者が軽率に指
摘された事がありました。あれから私が勤務する会社ではテナン
トのこの類の盤のメガでは上の100V専用メガを使う事になったの
です。_絶縁抵抗結果報告書には使用機器を記載するので調べた
らどんな仕様のメガか業者でもわかります。

メガ測定をする基本として盤の扉とかにアースリードをクリップする
事なく、必ず盤内下辺にあるアースバーで行ってください。ここは
EPSですが接続されてる配線にある数字はテナント分電盤番号
つまりテナント内アースはすべてこのEPS内のアースバーに接続
されています。

私の住んでるマンションの分電盤ですがこの金属部は接地が
効いていません。ですが何も考えずに最初にここをクリップす
る人は皆無ではありません。そのまま絶縁測定をしたらどん
な絶縁抵抗不良回路も20MΩ以上良好
と指示されます。

前に他ビル何箇所かに年次絶縁抵抗測定の応援に行った事が
あるんだけどやはり盤の扉とか適当な金属部にメガのアース
リードをクリップされてる方がいらっしゃいました。本人は導通
試験をして0だから正常な行為と思われています。(こういう
クリップをする方はLも適当な金属部に必ず当てます)
絶縁抵抗測定は対地間との絶縁抵抗測定をするわけですから
盤内の2点の抵抗を測定して絶縁抵抗測定準備ヨシとは100%
言えません。今の職場でもある店舗でELBトリップでメガをした
ら20MΩあったので様子見とされた、ところが翌日も同じ現象が
発生して私が測定したら0.03MΩしかありませんでした。
確かにたいてい盤の金属部でも接地は効くのですが稀に例外
もあるわけで万全を期するなら接地端子にメガアースリードは
接続しましょう。
こういうメガのアースの取り方を見ただけでそ
の方の今回述べてる、絶縁、接地についての理解度も判断
できます。(私だけでなく電気に詳しい方から見ても)

小さなミニSHOPの分電盤とか時々ガチに小型の時があります。中を
見れば配線がFULLでメガのアースリードを盤に上手くクリップできな
いケース、しかも店内は窓もなく真っ暗ですと大変です。その場合は
単相三線式の中性線でアースクリップされてください。
その他、盤の大きさに関係なく、有効な接地をクリップすべきポイント
が盤内にない場合も同様です。

上写真は主幹二次側の中性線をクリップしていますが今回の様
な漏電発生では主幹ELBの一次側をアースクリップしないと各子
回路の絶縁抵抗測定はできません。ただこの方法は一次側、二
次側でも生きた線路の中性線に接続するわけで他の2線は充電
状態であるのでクリップ時は短絡に注意が必要です。


低圧管理上、100Vか200Vですから検電器+クリップでテスターの
代用もできます。
_この検電器は100Vでランプが1個点灯、200V
で2個点灯します当然この状態は200Vです。バーの左をクリップ
していますがアース端子に接続すると今度は100Vです。アース
端子でなくバーの真中をクリップしても100Vです。盤アース端子
と電源の中性線は電源主幹が投入されてる状態では接続された
状態。
接地-充電線路間で電圧測定すると地絡やELBが動作す
ると思われてる方がいますが測定器を通して流れる電流は非常
にわずかなのでLGRやELBを動作させるには至りません。これが
はっきり理解できてる人は意外と設備現場でも少ないです。

同じ分電盤から配給されるコンセントの接地側を利用して機器の
メガ測定ができます。その機器の使用場所にある電源回路に対
しての絶縁状態を測定しています。メガの試験電流の閉回路が
変圧器B種接地を経由して構成されるのを確認してください。
変圧器回路に流れてる他機器の負荷電流には影響しませんか
ら停電してなくてもこの方法はいつでも使えます。

中性線でメガのアースをクリップして子回路の絶縁抵抗を測定して
るのも同じ理屈です。単相三線式中性線もコンセントの接地側も
同一というのを改めて認識しておきましょう。つまりそれらは変圧
器B種接地を通じてテナント盤のD種接地、つまり前述した盤内
のアースバーと接続されています。ですからここでクリップは盤
アースバーでしたのと同じ意味となるのです。


同じ分電盤から配給されるコンセントの接地側を利用して機器表面
対地電圧を測定する事もできます。(テナントから感電したかも?
報告を受けた場合、メガ測定の前に私はこの測定を行います)
ELBトリップ値に達しない漏電では機器接地がされてるならB種と
D種の各抵抗バランスに比例した電圧が機器表面に出てきます。
通常の乾燥した身体状態で触れた場合は50Vを超えると危険と
の事です。100Vまともにあるならその機器は接地未施工です。

下の様にコンセントの接地が効いているか簡易的に検電器でも
CHECKできる
のもわかると思います。私が今の時代にネオン検
電器をNETで購入してまで使用してるのは意味があります。
このコンセントに電源を配給してる変圧器B種接地電流は10
mAでこの測定をした状態でも変化はありません。LGRが動作
するとはこのB種接地電流が数百mAになるのではないかとい
う懸念から来ていますが私の担当する設備設備では確認され
てません。

余談ですがメガから試験電圧が出てるのか調べる時はメガの
LとEで検電器に試験電圧をかけ検電器が点灯したらOKです。
あまりの良い絶縁抵抗値が続く時は時々私はその方法でメガ
の電圧が出てるかCHECKします。もしリード断線や故障なの
に絶縁異状なしとかしてたら作業の意味がありませんからね。
この検電器ですと500Vレンジまでメガ電圧CHECK可能です。

今更、検電器ですが人体と対地間静電容量を経由させて
変圧器との閉回路を構成、点灯させるのはご存知でしょう。
そのため検電器本体にかかる電圧は電源電圧の一部なの
で50V以下の電圧では検電できないとか制限があるのです。
上の様な場合は人体を経由せず対地電圧100Vが検電器
にかかった状態です。コンセントの接地が効いているかを
正確に判断するなら通常の非接触式ではなくネオンタイプ
で行ってください。非接触式検電器は被覆の上から検電
できるわけですが配線が密集してると誘導を受けて点灯
する場合があるので非接触式検電器を私は使いません。
100%確実に検電できるのはネオン式です。