2015年3月23日月曜日

電気主任技術者 計測器性能差

ここは中央監視操作卓下でUPSから来てる電源回路行き配線
でそこで計測器性能の違いによる差を実験しました。
ノイズカットをわざとOFFした場合で漏れ電流を計測します。
(つまりただ電流を計測するだけのクランプメーターの場合)
100V回路だからこれでは計算上絶縁は0.1MΩ未満になります。
メガの代わりに漏れ電流で判断するなら100V回路なら0.1MΩ以上
の絶縁だから逆算したら1mA未満である必要があります。

次にノイズフィルターをONにすると1.87mAまで低下しました。
まだこれでも判定はNOですよね。

次は高性能な測定機でノイズフィルターをONにて測定すると
0.7mAとなり最初の1/3まで低下しました。
この測定器は単体でI0rも測定できますがそれは0.7mA未満
なのであえて必要ありません。(実際はI0rで0.3mA)
これならば合格となりますがノイズを多く含む場所ではクランプの
性能が悪いと絶縁判定が正確にはできません。
0.3mAが真値なのに2.2mAと判定されてしまう状況ですね!


自動制御回路やこうした精密装置ではメガ禁止と注意すると問題
があるから仕様書には衝撃電圧試験禁止という記載がしてあります。
私はこういう場所では電気を止めてメガ測定は絶対にしません。
もう壊したら高い買い物になるし、その前にオーナーから責任追及
をされるのでやめた方がいいです。
下請け会社の場合でしたら貴方を雇用してる会社にオーナー
が弁償しろ!くらいは言われます。