2023年4月12日水曜日

店舗漏電対応はビル電気主任の必須業務です。

稀にではありますが、昔の安定器がある照明器具は温度上昇で絶縁抵抗が≒0MΩとなり冷えて0.1MΩを繰り返す事がある。つまり主幹のみELB盤で店舗全停電、現場に直行した時は冷えている、主幹メガで0.2~0.3MΩあるのでとりあえず電源投入。ところが15分後に再度全停電。そんな事を繰り返すと店の人もきれます。

いったい何が原因で、なぜ不良回路を切り離せないのかと迫られます。低圧回路は正常なら内線規定が語る様に1MΩ以下になりません。絶縁測定で0MΩ以下を発見できない場合は、基準を1MΩ以下で探してみてください。発見したらリーククランプで漏れ電流をしばらく監視。正常なら5mA未満のはずです。

電源投入直接後は1mA、ところが値が数分で10mAもなる様では明らかな異常です。普通そんな挙動はしません。その回路を切り離せば全停電は防止できるでしょう。あくまで私の経験です。

漏電トラブルでまずすべきは不良回路を切り離し、主幹を投入可能にして店を営業できる状態にする事です。店が営業停止してるのですから暢気な対応はできません。ビル電気主任なのにその対応ができないのは、私から見たらかなり不安です。