2月に受電の22000Vを中電に止めてもらい受変電設備や
その他設備の電気点検をしますがこれを停電作業と言います。
これは保安規定による物で義務!
同時に他設備の方は空調機のVベルト交換などいろいろ忙しい
からこの電気に関しては私ONLYと業者だけで行います。
私個人としてもその方がいいです。
まずその当日作業に当たり作業マニアルを電気主任は作成
しないといけません。
これは1P目で全部で5ページありますが最初の作成は大変
だけど2年目からは微修正だからたいしか労力じゃない!
前任者のはわかり難いため廃棄しました。
これは10現場があれば各現場の都合で10通りあり事前に
打合せで全員の意見を聞いた後で作成をします。
今年は受電NO3変圧器が稼動していたり変更もいくつかある
のでそういう部分の変更が必要です。
エクセルで作成しますが図面はCADができなくてもそれの
図形ツールを使えばこの程度は誰でもできるので貴方も
使ってみてください。
今日停電作業要求書を中電にmailしました。
直接持って行くのは面倒なのでmailでも受付けてくれますが
エクセルで作成したこの書類の右墨に印が必要です。
一番簡単なので紙に自分の印をついてそれをスキャナーで
読んでから不要な部分をトリミングしてJpeg画像で保存
最後に挿入して寸法を合わせて右隅においてください。
このエクセルデーターを電力会社の担当にmailすれば停電作業
の申し込みは完了します。
すると数日後中電から停電指示書というのがmailされてきます。
そこには何時何分にどういう操作をするか相手が指示してきます。
私は始めてではないからそれはもうわかっていますが
受電VCBを切るのもDS開放もすべて中電の指示で行う必要があります。
(当日の指示は中電との直通電話から受ける)
中国電気保安協会が15人、その下請けが20人、後その年に行う電気
業者が10人くらい当日は入ってきます。
保安協会のリーダーが私の指示窓口となるので直接下請け作業員に
私からは指示はしません。
お互いやるべき事は毎年の事でわかってるから緊張はないけど
間違いや人身事故を起こさない配慮も私の一番の当日お仕事!
たぶん貴方が停電作業をする時、前任電気主任はいません。
相手が退職する月に都合良く停電作業があるなら別だけど
電気を止めるに当たり各テナントの都合、要望が必ずあるので
その辺は職場の方に受変電の停電作業詳細は停電作業業者と
よく相談されながら最初の停電作業マニアルを作成してください。
こういう時こそ受変電設備機器の操作ができない方は学びの場
ですからいくら物知り博士だろうが手を使う実技操作を覚える
のです。(もしろん相手のお仕事の邪魔にならない様に)
そうやっての積み重ねでスキルアップできます。
前任者が作り上げた真似をしようとしたら満足にできなくなる。
それならすべてクリアーして自分の方法でするなら条件の不利
はないと楽観して今の現場の電気主任を始めました。
最初は大変だけどこれが一番最短で現場を掌握できます。
ただ微妙に方法は異なっても基本となるべき事は誰がしても
そう変わる物ではありません!
とにかく★電気を止める時は負荷側から最後に受電を切る。
生かす時はその逆で行うのです★
たぶん延べ床面積が13000くらいで契約電力が1000kW前後の
10階のビルならば直接中電とのやり取りはなく停電希望時間
になったらビル外の開閉器を切ってくれて終わりです。
その開閉器操作にビル近くに来た電力会社の下請け作業員と
携帯電話かトランシーバーでのやり取りとなるでしょう。
22:00停電としたらたぶんこんな感じ
21:55までにはすべての子VCBを切りメインVCBだけの状態
に事前にしておく
電力:今どういう状態ですか
ビル:今すべての負荷を切り受電電流は0です。
電力:それではメインVCBの遮断をお願いします。
ビル:わかりました、これより遮断を行います。
ビル:22:00受電VCBを切りました。
電力:了解です。それではこちらの送電を停止します。
数分後に受電電圧計が6600Vから0となる。
(受電電圧計のVTは通常VCBの一時側のはず)
電力:ただいま22:03に送電を停止しました。
ビル:了解しました。ありがとうございました。
それでは復電は明日朝4時に行いますのでその時はまた
よろしくお願いします。
電力:ありがとうございました。では明日3:55には
現地で待機しております。
こういう作業では時間をつけて相手と会話をします。
★1/15午後からお店内のトイレの蛍光灯が電球交換しても
点滅してると連絡あり。
あそこは1年前に私が安定器を交換したはずなのになぜ?
このたびのLED工事であまったLED器具が在庫で15個も
あるからいっそうこれをつけ様と判断しました。
ところがこのメーカーのFHT32W器具の取付穴はここにある
LED器具より大きいのです。。。職場の人がこれは無理?
と即座に言われました。
貴方そう思う前に努力して考えなさいと心の中で思いながら
反して笑顔で私がなんとかしてみます。とチャレンジ!
私は最初にこの部分を利用したらイケルと感じました。
この蛍光灯器具にLED本体を組込めたらいいわけですよね?
父から工場勤務時代に"自分以外の世の中の誰もがそれが
できないなら駄目だけどそうじゃないからお前のない頭でも
まず考えろ!"とよく言われました。
たぶんこの場合なら父ならできると思ったのでできないのが嫌!
まず不要な重さを除くため既存蛍光灯器具の安定器は撤去。
ソケットは残ってもあまり影響ないけど外しても構いません。
まず落下防止用のワイヤーを取付するためドリルで穴を開けて
接続しました。
LEDはヒートシンクがあり意外と重いためもしこれが落ちて
人の頭を直撃したら事件になるのでこれは省略できません。
金属部分はsusで穴開けはキツいから最初インシュロックで
固定してみたけどこのヒートシンク排熱で熱くなり溶ける
と判断したのでこの案はダメ、やはり穴あけしかない!
このままでは取付ができないので加工が必要でした。
側面にドリルで穴を開けてタッピングビス4点でねじ込み固定。
ただこの穴開けが凄く硬くて4点開けるのに1時間かかりました。
ステンレス(SUS)はやはりガチに難しいですね。
sus専用刃でも高速型のドリルが必要で先がすぐ熱くなるから
休みながら作業、加熱が過ぎると刃の切れが悪くなるからです。
後こういう丸い物に穴を開ける時はドリルの刃先が滑ると指を
大ケガするからポンチで切り口をつけます。
余談だけど金物を切るノコは押す時に体重をかけて切断します。
逆に木を切るノコギリは引く時に力を入れて使うとスムーズに
切断できるので覚えておくと役に立つと思います。
こういう事は高校生の頃に祖父の電気店でアルバイトをしてた
時のおじいちゃんの直伝です。
世の中のどこにもないオリジナルLED器具が完成です。
加工した裏面はどうせ隠れるから多カジった跡があっても気に
しない!それにLEDだから外す事も最低5年はないですから!
これは明日の朝でも天井に取付してきます。
とにかくこれからは時間の問題でLEDになりますから電気主任
もその取付、仕様を勉強しておくべきです。
誰もが今は無頓着だけど交換する電球が急に買えなくなり電気主任
が対応するケースがビルでは将来増えると思います。
交換するとなると業者に頼めば工賃込みで1個4~5万円ですから
予算が厳しいテナント、店舗ではほとんどLED可はなされてません。
でも選択肢はないのでできるだけ安くという事で器具は購入する
から"取付を電気主任さんお願いします。"という問合せはあると思う。
でも取付穴のサイズさえ合えば上の様に日常大工程度で誰でも可能。
逆に購入する時のLED器具選定のアドバイスが重要です。
交換前電球の色温度(K)、ルーメン(ℓm)、取付寸法をまず調べ
ないと検討ができません。
昼白色(5000K)のダウンライト蛍光灯の代わりに電球色(3000K)
のLEDを取付すると色がかなり違うので苦情が出るかもしれません。
明るくなるのは苦情は出ないけど大きく色が変わるのは避けましょう。