2015年12月26日土曜日

電気主任技術者 ランプ回路の電圧

このVCBは事情で投入してはいけないので誰でもすぐ確認
できる様に切れてる時は点灯する確認ランプが別に壁にある
だけど....点灯しない?玉切れかな?(白い⇒のとこ)
回路図を見るとこれは盤にあるOFFランプと同じなので私は
なくてもいいんだけど、職場の係長が細かい人でまた小言を
言われるのが嫌なので電球交換をしました。
すごく長期点灯していたのでネオン式ランプかと思ったら
普通の表示ランプで...あれ250Vの表示ランプなんて私の
経験では見た事ない、在庫にもまったくないんです。

上回路図で私と同じ電気主任の方はわかったと思うけどこれは
VCB内部のb接点経由で制御電源の電圧で点灯しています。(DC100V)
つまりこれは口金さえ合えば100Vの表示ランプでもいけると
いう意味になるの
私が着任して5年もこれが切れなかったのは100Vの電圧で
250Vのランプを点灯していたからでしょうね。
盤の表示ランプは重要なPOINTのみ2年前に私がパーツ
を購入してLEDにしたんだけど今回の確認灯は100Vの
表示ランプで代用しました。
テスターで測定すればと思うけど小さなソケットなので
そんなとこにテスターの先を入れていたら短絡の危険
があるのでこういう図面で確認しました。

これは白熱電球の特性で電圧を10%上げたら寿命は大きく低減
その逆に定格より低い電圧なら寿命は延びるけど暗くなります。
あの表示ランプが5年も玉切れしなかったのも同じ理由でしょう。
250Vランプを100Vで使用するのですからね。
(蛍光灯は電圧が一定でないと点灯できません)

じゃあこのランプが点灯しない場合どうするのか?
ソケット裏の断線とかないならVCB内部のb接点交換が
必要だけどこれはかなり面倒なんです。
その場合は下の様に盤にあるOFFランプの頭から+電源を
1本ブランチさせてそれを接続
すればいいんです。
様はVCBのOFFを状態を表示させるのが目的ですからね!
マイナス側(線番N1)は共通線(C)なので触る必要はありません。
N1はこの図面では見えてませんが隅に記載されてます。

もしVCBが手動でも遠隔でもまったく動作しない場合
VCB専用回路はパーツの線番も端子番号も記載がなくこれが
ある図面はメーカーにしかないので現場の電気主任の限界。
ただ確認しないといけないのは各操作SWを押した時に
投入できないなら①の間にDC100Vがあるのか?
切れないなら②の回路にDC100Vがあるのか?

業者を点検で呼ぶのでも電気担当がいるのだから最低限の
確認をして呼ぶのが電気主任のプライドです。

もし電圧がないなら逆に私でも修理できる可能性はある!
つまり電圧がかかってないのだからSW不良か断線かたぶん
★わかってしまえば★簡単な故障です。

自動制御はたいていどこでも業者とメンテナンス契約をしてるけど
こういう受変電設備についてされてる会社はあまりないです。
年間メンテ契約をすると受変電設備なら年間で数百万円かかる
からが理由でしょうね。
停電作業の業者はその時だけで普段の故障では対応する義務
はありません。(対応してくれると勘違いしてる人いるでしょう)
退職まで何も大きな故障がなければいいけど突発的なトラブルが
発生した時は一番困るのは電気主任、今その仕事をしていて
まったく受変電設備の回路がわからないなら相当ヤバいと思う。
だから私も日々現場設備を勉強・研究しているんです。
電気主任に着任した時は不安の塊、それはその現場が無知
だから、でも理解する事でそれが解消され自信も日々出てきます。
資格を取得しても実務がわかるわけじゃないから変わりません。

父が工場長兼電気主任をする工場を卒業する時に父から
お前を電気主任として雇用するために会社は年間数百万円出費
するのだからお前にその金額の価値があるのか?
その金に見合う価値ある電気主任になる覚悟がないならこの会社
(当時の工場)でこのまま働けと言われたのは今も覚えています。
だから私は自分を高める事しか興味ないんです。まだ未熟ですからね。
でも今やっとそれがエンジニアを目指す自分にとって一番充実してる
事に気がついたの、他人のしてる事なんかにかまってる暇なんてないです。
今の職場で私に電気を教えてくれる人はいないから研究が必要
でも面白いから好き、トラブルはパズルと同じでそれを解決する
思考プロセスが面白い、だから今のお仕事責任はあるけど大好き!