電気主任技術者 過信と自信

この夏は過去5年間で空調や電気のトラブルがMAXで多かったのに10月
となると嘘の様に静かになりました。本来はこうでなければいけないので
す。ほとんどがテナント財産で発生する故障ですから日頃の維持管理で
はカバーできないポイントではあります。この5年間の経験で言えば湿度
に比例して電気や空調のトラブルが増える
と私は断言します。
病院でもそうでしょうが飲食関係が多く存在する複合用途の現場を管理す
る電気主任の方は夏は心が落ち着く事がなかったでしょうね。私も家にい
て何回も電話がかかってきました。トラブルで一番多いのは漏電とドレン絡
みの空調に関する異状
です。詳しい事は過去の私の記事をご覧ください。
冬の方が夏より故障が少ないので普段できない作業や停電作業などもそ
うした時期に組まれる事が多いです。又ある程度経験を積んでくると自信
と同時に過信という意識も強くなる。それが稀にトラブルの原因ともなる。
私にもまったく例外とは言えず最近それを意識しています。

次回も組立てKITの紹介記事を準備していますが今日は特にないので
設備としてのお仕事について紹介します。ビルや工場で電気主任をして
いても設備係の一人として機械その他も職場の方と同レベルで作業でき
ないといけません。これはその一つで冷却塔の清掃作業です。作業は
就職したら先輩に習ってください。ただ清掃作業で水槽内の排水をする
時は
冷却塔の冷却水のサプライとデリのバルブを閉めないといけません。
運転してないからとバルブ全開のまま水槽内を空に排水すると清掃完了
し水を張りそのまま冷却水ポンプを運転した場合エアが多量に混入してる
可能性が高いのです、その場合水が循環しません。最悪ポンプグランドが
加熱して煙が上がるので注意されてください。バルブを全閉しても清掃完了
したら冷却水ポンプを運転し運転電流が通常値あり、上まで水が循環して
いるか確認します。
当然ビルの電気主任もこの程度は知っておかないとい
けません。この確認をせずに後で違う誰かが冷房機械を運転すると機械が
異状停止してしまい猛暑時期だと復旧に時間がかかり責任問題となります。
たかが清掃作業と思うかもしれませんが大切です。電気設備においても3
ヶ月に1回は要所を乾拭きするとか大切で清掃は技術者にとって基本作業
である事
に気がつけるのは現場勤務してからでしょうね。

貴方が指で触れられるのは50℃程度で触れない場合かなりヤバいです。
こういうポンプを水がなく運転したらモーターは空気自冷式ですから大丈夫
ですがポンプはこの部分が加熱して最後はグランド押さえの中にあるグランド
パッキンから煙が出て焼損します。昔工場勤務時に消防訓練で消防ポンプ
が理由は異なりますがそうなりグランド部が焼損、修理に相当な金額がかか
ったと父が言っていたのは覚えています。前記事でも説明しましたが原因は
各違えど水が循環してない状態でポンプの運転はしてはいけません。
設備係の仕事は電気に限らずケガや機械破損に直結するわけで必要な
1点だけでなく周辺状況も見れる心の余裕が必要です。特に人は機械より
モロイわけで一瞬でケガをする事ができてしまいます。

こういう料理に使う非接触式温度計でも役に立ちます。これなら触らない
ので焼けどやケガをしなくて済みます。

サーモグラフィーで点検すると目に見えない面白い発見があります。
年に1回はこれでも記録を残す様にしています。電気主任技術者
は電力、電流、I0だけでなく温度も意識しましょう。

実は今日この8月に入社された男性と冷却塔の清掃作業をしたのですが
ガチなBlueSkyにとても気持ちが良かったです。物が自分の力で綺麗
になっていくのは私は好きです。そこで今日書いた様な事を先輩として
説明しました。

こんな普段操作しない倉庫のドアの鍵が回らない、かからないトラブルは
よくあり貴方がビル勤務を始めたらいつかそういう電話を受けるでしょう。
きっと先輩から見てこいと言われます。その他毎日使う場合でも経年で
同じ症状が発生します。鍵の扱い構造は防犯に係わる事なのであえて
詳しくは説明しませんがもし鍵が回らないと言われてもCRCなんかを絶対
に鍵穴に噴射させてはいけません
、専用の鍵専用スプレーを使います。
又鍵が中で空回りするばかりでかかりがなく開ける事も閉める事もできな
い時は鍵を押しながら回してみてください。意外とそういう場合は有効です。
正規の力方向でダメなら一応は上下左右、押す、引くのすべての力方向
を試しますがそれでも鍵が回らないと無理にしてると鍵って本当に折れます。
会社において鍵を破損させると結構面倒な事となるのでダメなら早急に業者
に修理依頼が必要です。コピーした鍵では鍵の溝が欠けてるケースもあり。


消防設備は年間契約で業者が契約してるのでエレベーターと同じ様に不具
合は連絡するだけでいいです。今は誘導灯もLEDですから電球交換もない
し点灯しなくなったら修理ではなく器具一式交換を業者がされています。
(絶対に改造や細工は禁止で故障したら認定品に交換のみ)
消防設備は火災時に誰もが扱っていい設備で点検・工事の時に消防設備士
を持った業者が必要なのです。ですから設備の方が法定消防点検をしてる
現場でない限り資格としては不要ですしそういう現場は少ないでしょう。
人命に係る設備ですから免許だけの人に手さぐりでさせるより経験豊かな
プロにさせるべきで会社から見たら僅かの経費を惜しむメリットがないです。

申し送りは誰もがわかる物を作る、これは変圧器地絡が出てその漏電箇所
を私が見つけた時のだけど職場の誰もがわかる様に必ず写真で途中経過
もつけています。一番肝心なポイントは測定値が表示されてる状態を撮る
事が大切です。電気主任技術者ならばこの程度はすぐに作成できないと
いけません。
エクセル、ワード更にスマホで撮影しPCへ取込などは会社で
普通に使える様になっておきましょう。★ヤフーのフリーメールが便利です
電源配給点までは私の管理範囲ですが以降は保守管理してる業者範囲
となるのでこの時点で100%原因確定させて業者を呼ぶのです。どちらに
してもここまで誰かが調査しないと何が悪いかわかりません。

変圧器地絡発生で漏電個所はELB回路ではなくMCB回路とわかります。
上の自動制御電源を切ると変圧器B種接地のI0は27mAまで低下しま
したが現象が発生したならそこに原因があるのをいつも実感します。
熱源の電源なので漏電してるとは言え運転中の昼間に電源を切ってメガ
はできないし自動制御の様な回路だけはメガはできませんからI0で調べ
るのです。単独回路で1mA未満、主幹でも普通は1~2mA程度ですね。
原因は冷却塔の濃縮防止装置の漏電でした。ユニット一式交換。

図面が確認できない場合の初期対応について説明します。たとえばこうい
うリセットボタンがありますがその裏側配線を見ますと4014という番号の
線があります。

リレーAL1のとこに4104という配線があるからこれがリセットボタン用です。
盤の表にあるランプテストボタンの裏には4105という配線があり同じ見方
で見ればAL2リレーがそうですね。実際ランプテストボタンを押せばAl2の
動作ランプが点灯します。この盤は工事業者がリレーに用途記号をラベル
しくれてるから検討はつくけど何もない場合はこうした配線番号で回路追
い調べるしかありません。

こういうリレーを見た場合に平常営業中にON状態のリレーとOFF状態の
リレーが動作ランプで確認できます。リレー交換を行う場合はこれが受電
に係わる場合ではON状態のリレーを抜くと最悪ビルが停電する危険性が
あります。(基本こういうリレーは配給電源を落としOFFにしてリレーの取
替をします)

ここでAL1のリセットリレーはONの状態に平常時なっています。隣ランプ
テストリレーAL2はOFF状態になってるのは動作ランプでわかります。
という事はAL1につながる押しボタンは押して切れるb接点動作でAL2は
押して入りとなるa接点ボタンなのです。押しボタンは見た目同一ですが
リレー動作で違いはわかりますし衝撃でも与えない限り、よほど毎日頻
繁に操作する物以外では絶対に壊れないと思っていいです。
動作不良調査で配線番号だけでそれらしきリレーを交換しても改善され
ないならば更にそこからつながるリレーを探せばいいのです。この盤は
時々私が清掃してるしねずみなどが配線をかじるなどはないので断線
がありえないとしたらどれかのリレー不具合の可能性が高いと言えます。


今私の一番のお気に入りがこのテスターです。実売は9千円程度です。

家の分電盤電流を測定してみました。電験三種を勉強されてる方は消費
電力はこれで何KVAかわかりますか?意外と???じゃないですか?
お仕事でも分電盤の狭い配線を測定するのにこのクランプは便利ですね。


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