2016年7月26日火曜日

Practice makes perfect

Practice makes perfect(習うより慣れろ)
これは昔Amazomで購入した水位制御の実験KIT。
ビルにある業務用も基本仕様は同じです。

こういう物には専用電源が必要です、今回は
トランスで12Vに下げました。

基盤で動作する接点でここに制御対象を接続します。
今回はランプ電流にしました。基盤で構成すると昔
のリレー回路とは違いコンパクトにでき、現地での
施工も迅速にできるというのを実感します。

全体回路はこんな感じです。


別売りのフロートSWをここに接続する事で水位制御
ができます。これは単純に接点ON/OFFつまりはポン
プ回路の起動停止に利用できます。ビルに使用され
てる物は満水や減水警報が更に機能として追加され
ています。

これは同じくAmazonで購入した温度制御KITです。
取説を見て基盤に設定を入力する、意外とそうい
のが苦手な方いますが電気主任技術者ともなれば
そんな事は言ってられません。電気主任になった
ばかりの頃はこういう事も家でしてました。仕事
と違い縛りがないから自由に遊び気分で学べます。
実はお仕事でイザの時に脳裏に浮かぶのはこんな
時の経験が多いです。
このまま終わっては私の読者の方は物足りないで
しょうから3日前にあった出来事を紹介します。
あるテナントから盤内の照明タイマーの調子が悪
いので相談がありました。同じ物を会社で購入し
て取替するだけですからできると返答、結局1万円
で取替という事となりパナソニツクのTB50の型番
を確認、接続されてるMCBは100Vから結線変更を
し200VになっていてTB50はボルトフリーなんだろ
うと思っていました。

ところがNETで確認したらTB50は定格100Vです。
どうしても納得ができない。翌日理由を言って再
度確認をしました。S1-S2間、L1-L2間やはり200V
がかかっている、しかも製品の化粧パネルを外す
と100Vと記載してある、これで2年も使用できて
いたなんて!普通焼損するのでは?私的にはもし
200Vをかけても安全のため電圧調整機能があると
しか理解できないです。

誰が取付したのか...○○会社、あそこは事情で騒
ぐと面倒な事になるので何事もなかった様に今回
はボルトフリータイマーTB47に変更する事にしま
した、どうせテナントさんには影響ない話です。
100Vのタイマーで200V回路を2年も制御していた
事例を今回初めて体験しました。こういうのは
完全に保証対象外の使用方法で当時これをした
業者は偶然200VをかけてもTB50が使用できるの
を何かのきっかけで知ったのでしょう。ですが
それを客先でするなんて!お店の方が直接発注
される電気工事は安いどこかでされる事も多い
のでこういう欠陥工事がありえるのです。

実はもう1点不良個所がありました。100Vから200V
の結線変更はいいのですがMCBが2P1Eのままでした。
2P1EのMCBに200Vをかけても何事もなく使用できま
す。ただ過電流素子がない側で短絡が発生すると
保護回路がないので必ず主幹が切れて店が全停電
になります。エアコン工事とかお客さんにはわか
らないので結線変更だけして200Vエアコンを取付
する業者も一部いるそうです。

2P2EのMCBで2回路をそれ1個でしてた事例もありま
した、しかも100Vと200Vです。確かに何事もなけれ
ばそれで運営できてしまいます。でも100Vと200Vを
1個のMCBで入切してた作業場、たぶん設備の人がし
たのでしょうがユニーク大賞を贈りたい気分です。
もちろんそんな事はされないでください。後200V
回路に100VのLWランプを2個直列に接続して使用
してる現場、電球交換の時は開放電圧は200Vだか
ら危ないかも?電球交換を素手でする設備の人っ
て凄く多いですからね。10年OVERの先輩に注意
するわけにもいかないし、せめて自分だけはそう
いう事はしない様に気をつけています。スターデ
ルタ回路で切り変わった時にモーターが一瞬反対
に回るとかビル管理の職場はフェイクな話も時々
ある面白い職場ではあります。