電気主任技術者 雷事故

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雷は私の様な電気設備を管理する物にとって一番やっかいな存在。
忘れもしません去年の夏で夜中に雷が炸裂してる状況で外には
絶対に出たくない天候でした。
携帯電話が夜中2時に鳴り宿直の男性から丸山さん雷が近くに
落ちたと思ったら電気室で警報。
E11回路の大きなELB(漏電遮断器)がトリップして入らない
全然受付ないんですが?

え?あれって2階と3階の空調機電源でガチやばい、絶対明日
テナントからクレームが出るからすぐに出動しないといけません。
この真夏に朝から冷房できないのは相当の苦情が出ます!
一緒に寝てるあの子も起こして今から会社行くから支度を
手伝ってもらい夜中にタクシーで直行しました。

まずはE11回路の二次側絶遠は正常である事を確認してELB
単体の故障であるのを確認。

漏電?短絡?ELB単体故障?実際に二次側に漏電があるのか?
まず確実な原因判定が大切です。
こういう事故は父が電気主任してる工場で修行してる時に2回
経験があったのですべき事はわかりました。
とにかくこの時間では職人も無理だし私がなんとかしないと!
原因としては落雷による衝撃電圧でELB内部の操作回路が焼けた
か何かでししょうね。(雷は電源側、接地側どこからでも!)
家のと違いこういう配電盤にあるELBは内部に電子回路が
あって稀に雷によりこうした故障するケースがあるんです。
でも今更原因なんてどうでも良いから取替しかありません。

この場合どれでも良いわけではなくて容量が同じ物でなければ
いけません。
ずらりと並ぶ配電盤にはそれらしい空きがないけど、ふと思い
出したのは第3変電室に同サイズ225Aの空き回路があったの
であれと交換する以外にない結論に至りました。

実務に就いてみて覚える事が多く大変
だろうけど私も最初はそうでした。
とにかく3年辛抱して頑張りましょうね。

電験三種の資格があっても取扱い経験が
ないとまったく現場では何もできません。
経験者で1年そうでないなら最低3年は現場
掌握にはかかると思います。
設備を利用されるお客様、工場の重要設備の
緊急対応などのため最善が可能な自分流の
マニアル作りが電気主任には必要です。






ただそれにはELBの一次側配線を外したり取付するために
6600Vの変圧器を切る必要があります。
切るのはLBSという簡単に言えば大きな電気SWで行えば
良いのですが関連する他正常回路すべて停電になってしまう。
各テナントの責任者に夜中ですが連絡して承諾をもらう必要が
ありました。
電気を止める行為は場合によってはデーターなどの知的財産
損失の可能性がある
のでその確認なしではビル内の電気を
無断で止める事はできないんです。

LBSには必ず電力ヒューズ(PF)が付属しています。
変圧機の高圧側(6600V)の方にこれがついています。
これはブレードとPFが別置構造になってるけど通常よく見る
上のタイプと何ら動作は変わりません。
電気を止める順番は低圧側からMCB、ELBを先にOFFにして
無負荷状態になったらLBSを手動操作で切ればいいです。
最後に盤の電圧計でOVの確認は忘れないでくださいね。
ただ変圧器1台のみの区分停電の場合、すぐ隣の回路には
電気が来てるので感電には十分に注意しなければなりません!

この様な操作をするとこの開閉機構がガタンと下に大きな音を
立てながら落ちて切れます。
逆にアームをいっきに押し上げると投入操作となります。
この遮蔽板みたいなのはアークシュートといい切り操作で
簡単に言えば火花が出た時にそれで相間短絡を発生させ
ない様にするための物です。
こういう物は電気を止める時の方が生かす時より私は神経
を使います。

もちろん手で行うのでなく専用の絶縁DS棒で操作します。
投入が甘いと接触不良で熱を持つので適当な強さで押し込む
必要がありますがこれは言葉では表現できません!

結局そのテナントへの電話連絡などで1時間以上のタイムロス
時計を見るとAM04:00それから第3変電室のELBを外し
第1変電室の故障した物と交換しました。
幸いしたのは取付ベースなどがそのまま使用でき加工が必要
なかった事です。
入らないとジグソーでパネルを切ったり面倒だからね!

結構女の私には重いため運搬とか取付時は宿直の男性も手伝
ってくれたので助かりました。
ただLBSの操作や電線接続などは私のお仕事ですから汗だくに
なりながらも頑張りました。
終わったのはもう朝の6時前でなんとかビル始業には間に
合いました。
これを何もしないで夜が明けてから電気職人を呼んでいたら
彼らもすでに今日の予定があるから都合つけてもらっても
早くて朝10時かたぶん昼から作業。

新品交換では手配してだから当日修理は絶対に無理です。
そうなると既存間での交換が必要となり変圧器停電が必要
だから結局は今しかできないんです。

夏の暑い時期に日中エアコンが使えないとしたらテナントから
苦情が出るところでした。
特に1社相当にうるさい店長がいてあの人が事務所に
怒鳴り込んでくるのだけは絶対に嫌でした。


夜中の電気事故ではまず業者が来る事は期待できない
ので相応の対応を電気主任は求められる事あります。
停電作業の業者は点検業務を年1でする人達でこういう事故
発生時はまったく無関係です。
受変電設備を年間24時間フルメンテナンス契約で業者としてる
なんて電気主任技術者が選任されてる現場ではまずないと思う。
オーナーに言わせたらそのために電気主任を雇用してる!
現実付き合いのある業者がいてもこんな夜中はわざと電話に
出てくれないか電源切ってると思うよ。
エレベーターの様に24時間フルメンテナンス契約をしてなければ
業者も自分の都合主義なんです。


私が管理してる特高現場と異なる高圧受電(6600V)では保安協会
に委託すれば電気主任技術者を選任しない事ができます。
あそこなら人力的にも24時間対応が可能なのでそれに変更する
ビルオーナーも今はかなり多いのが実情です。
だから選任されてる現場では電験三種があっても実際の対応が
できないと電気主任として雇ってくれる可能性は少ないでしょう。
(普通のお仕事みたいに入社して習う人はいないのです)
もちろん私とて特高現場だからという甘えはなくすべてにおいて
後でオーナーに相応の理解をしてもらえる様に見えない
プレッシャーは何かあれば常にあります。



契約電力1000KWの建物で月、年次点検も込みで年間200万円
はかからないで保安協会なら受けてくれます。
選任した場合の人件費より半分以下となるので経費節減の面
でこの制度を利用されるオーナーもいます。
途中でこれをされると失職するという話になるわけです。
法的に言えば同じ電気主任として転職するならば特高現場
を目指すのが安定して勤務はできます。
特高受電は必ず選任で外部委託はできないのでオーナー会社
の社員待遇で雇用してもらえます。
ただ東京や大阪以外では年に数件の募集しかないのでH.Wや
NETで地道に探すしかありません。運がよければ叶うかも?

田舎ではお仕事少ないので独身なら都市に引っ越すのもいいね!
電験三種でも22000V受電の電気主任技術者になれますよ。
実は私は電験二種は入社後に取得しましたが今の会社面接の
時は電験三種しかありませんでした。
後で聞いた話ではその時電験一種所持者もいたのですがけして
資格だけで雇用が決まるわけではないのです。
職歴、人物評価、会社に扱い易い雰囲気の人が採用される。
(電気保安協会は電験三種ありで実務経験5年ないと雇ってくれない
から今資格取得目指してる方には該当しません。)