電気主任技術者 仕事:電力量計取扱説明

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父が電気主任技術者をしてる工場に勤務してた時の話
ある盤の電力量計を交換するのに工場の指定業者となっていた
会社が見積りミスをかなりして凄い安い金額にしていたの
そう作業員の工賃を含めてなかったので作業員がいません。
でも今更言えないからその日、監督が来て今日は僕一人で。
と言われるので父がじゃあ俺と娘も手伝うよ。という事に!
父とその業者の方とは同じ年で兄弟みたいな仲良しでした。
20個もあるけど3人で?と私が言うと父が楽勝、楽勝
丁度いいからお前の練習にしろの一言でした。

監督から"京子ちゃん電力量計は接続の仕方さえ覚えたら
君ならすぐできるよ"と言われて説明を受けました。
なんだ意外と簡単じゃない、これなら午前中でこのメンバー
なら済むと思いました。

これは私の勤務してるビルにある電力量計なんだよ。
まずこれが基本回路で家庭のも同じ配線になっています。
(単相三線式回路)

家庭の場合は電力量計の二次側にMCBがあります。
当時監督が言ってたけど電力量計は30Aの次が120Aでそれ
以上大きな負荷ではCT付になると言われていました。
当たり前だけど停電させないと交換はできません。

電力計の下のカバーを外すと1S,2S,3S,1L,2L,3Lとあるので
S側が電源側でL側が負荷側に接続されています。
本体交換取付さえできれば電力量計の取替は簡単でした。


負荷電流が120Aを越すつまり直接計器に電流を通せない
場合はこの様に変流器(CT)を通して電流を?/5Aの比率
で下げてから1S,3Sに接続します。
とにかくこの図通りに接続すればいいだけですから!

電気主任技術者 仕事75を先に読んでください。
その時の作業でどうしても負荷を停止できない回路があったので
その場合はCTの二次側を短絡させてからメーターの取替をしました。
最初の素通しタイプでは停電させないと交換できませんがCT付
ならしようと思えば生きた状態でもできなくはないんです。
ただCTの短絡処置を忘れて線を外すとCTが焼損するので
それだけは十分に注意は必要です。


P1~P3には普通小MCBがあるのでそれを切ればいいです。
なくてもP端子は電流が非常に少ないので生で抜いてもアークは
まず出ないので取付する時に短絡させない様にすればいけます。
そういう場合線を外したら面倒でもテープで頭をかぶせておきます。
他の線に当たると短絡しますからね。
(接続する時にほんのわずかパチパチと出るかもしれません
照明器具の安定器をやもうえず活線で交換した事のある方は
わかるはずです。ただパルス付の場合はPTの電源を完全に
切ってからしないとこのパチパチで電子回路が壊れます)

回路が負荷電流だけでなく電圧が440V回路まで大きいとCT
だけでなくPTもあります。(PTは二次側110V,CTは?/5が比率)
この場合PTは開放させる事は問題ではないけどCTは開厳禁で
上と同じ様に事前にジャンパー線で短絡を忘れてはいけません。
回路を完全に停電できるならばこれらの操作はまったく必要
はありません。


私の勤務してるビルの場合今ほとんどが電子式の電力量計
になっています。
ですから毎月昔ならしていた検針という作業がありません。
ビル内には電力計が軽く100個以上はありますがこれは設備の
方がどこでもされてるはずです。
工場に勤務してた頃は私もしてたけど1時間以上はかかる作業で
自動化されたら確かにいいですね。
でもこれから現場を目指す方はそうでないと思っておいてね。

人間はいつかは誰かが検針値を見間違う。
PCに使用量を入れる事で毎月の使用量だけでなく日々又は
1時間事の電力量をPC上で誰もが知る事ができます。
私の会社では営業の方のPCにしかこの情報が行ってないので
検針業務は今の私の業務ではありません。
節電はテナントにおいても関心があり毎日の電気の使用量
を提出してほしいというテナントもいくつかいらっしゃいます。
こういうのを自動検針システムと言います。

個人的には電力量計中の円盤が回転する昔タイプの方が好き
負荷電流が増えるほどに回転が速くなります。
負荷電流0なら円盤は停止していてやたら回転が速い物は
メーターの定格を越えてるかもしれないとかいう見た目の判断
もできていました。

単相三線式30Aの電力量計で一番MAX負荷な状態ですがこの
メーターどれだけの負荷(VA)まで使用できるのか貴方わかる?
意外と電験三種を持ってるくせにイザ聞かれたらわからない人が多い
単相三線式のこの場合は105×(30+30)で約6000VAです。
30Aの単相三線式メーターは60A分の100V負荷まで使用できる
前にある業者が増設後に負荷が100V45Aになるからメーターの取替
も必要だ。と店舗の人に言ったのを知り呼んで商売したいから
と嘘を言ってはいけない事を注意した事があります。
それが部長の耳に入り以後このビルには出入り禁止にもなりました。

単相三線式のセンターは両側の差だから両側が同じ値なら0
になり最大まできちんと負荷を使う場合はこういう感じで左右に
均等に負荷を取らないといけません。
(増設工事でも空回路を左右均等に使う)
もし片側のみに負荷を接続すれば確かに30Aしか負荷は使用
できませんがもしそんな配線をする業者がいるなら粗悪工事です。

単相三線式は中性線の電流が少ないほど効率的な状態
と言えますが左右完全に同じ回路数でも負荷の使われるタイミング
が違うからいくらかは流れます。
設備不平衡率の定義は電験三種問題でも出てきますよね?
(中性線と各電圧側電線間に接続される負荷設備容量の差)を
(総負荷設備容量の2分の1)で割り100(%)を掛けた値が
40%未満というあれです。
設備が不平衡だと片側が先にMCBの定格を越すので回路の持つ
ポテンシャルを十分に生かせないのが最大の欠点です。

単相三線式変圧器の二次側巻き線は絵で見れば2組だけど
実際は右の様に各2分割して上下に配置されています。
これなら負荷側でいくら不平衡になっても常にAとBのコイル
が同じ負担なので変圧器から見た負荷は常に平衡状態で
二次電圧も安定します。