2018年1月30日火曜日

電気主任技術者 停電作業打合せ

2月に受電の22000Vを電力に止めてもらい受変電設備やその他設備
の電気点検をしますがこれを停電作業と言います。これは保安規定に
よる物で義務!
同時に他設備の方は空調機のVベルト交換などいろい
ろ忙しいから停電作業に関しては私ONLYと業者だけで行っています。
操作方法は完璧に理解してるので不安はありませんが去年から将来の
リーダー育成のため20代と30代の人が補助に入る事となりました。テナ
ントの低圧メガ測定はすでに朝1で彼らと手分けして行いほぼ終わって
るので幹線メガと少しテナントでの絶縁測定が残ってる程度、当日は停
電と復電操作を確実に行うのが私の一番の義務です。Blogの読者の
方は毎年の事で私の現場の方法はすでにご存知と思います。

まずはテナント会議で全館停電の候補を発表して席上で全館停電日
を決定します。事務所だけと違い店舗があるのでビル側都合だけの
強制はできないのです。それで停電日が決まれば停電作業要求書を
作成し電力会社にそれをmailします。
すると数日後電力会社から停
電操作票というのがmailされてきます。そこには何時何分にどういう
操作をするか相手が指示してきます。受電VCBを切るのもDS開放も
すべて電力会社のタイムスケジュールで行う必要があるのです。
(当日の指示は電力からの直通電話から受けます。)

電気保安協会が15人、その下請けが15人くらい当日は入ってきます。
保安協会のリーダーが私の指示窓口となるので直接下請け作業員に
私からは指示はしません。(何でも下請け業法に違反するらしい)お互
いやるべき事は毎年の事でわかってますが事前に保安協会の責任者
と内容確認を行います。その停電操作票が来たので本日は彼らと昼
からそれを1時間打ち合わせを行いました。

1.特高、高圧関係の停電、復電操作は電気主任技術者のみが行い
これらのVCBには誰も触れてはいけない事を徹底する。(操作時は
保安協会責任者の方と指差確認を行います、○○投入ヨシ)

2.受電に甲種アース取付が完了し電力会社から作業開始の許可を
私が受けSTART指示を出すまではいかなる停電作業も開始しては
いけない

3.復電予定時刻つまり電力会社送電予定時刻の30分前にはすべて
の作業を完了させる。甲種アースを外したり、受電DS投入作業につい
て停電操作票のタイムスケジュールとなるのでこの段階ではいつでも
館内に電気を送電できる様にしておかないといけません。(特別作業
がある場合は特に検討するが今年ないので予定通りのみ)

4.etcはその現場特有の事も毎年の事ではあるが再度確認を行います。

高圧機器の実操作に自信がない方は停電作業当日は貴重な学びと操作
練習の時です。
プロばかりですから親切に皆さん教えてくださいます。電
気主任にとって貴重な勉強の場でもある停電作業の時間を有効に利用
しましょう。点検業務をお仕事としてる人以外_工場やビル勤務で電気機
器実務操作を練習する時はこういう時、ビギナー電気主任の頃はそんな
事も知らないのかと思われても仕方ありません。現場プロに習いましょう。

会議が終わったら現地にて目視で現場確認をします。自分は毎日見て
るのでよくわかっていてもこの現場の停電作業は彼らには1年ぶりなの
で相手はそうでないかもしれないからです。ただ相手は保安協会ですか
ら"了解しました、当日はよろしくお願いします"と話されて終わりです。
業者はしっかりしてますが私も自分の受持ち操作を再度把握しておか
ないといけません。停電作業のためというより電気主任は一人でも停
電や復電に関係する受電~末端操作まで把握して緊急時にできる様
にしておかないといけません。
又どんな現場でもお金をかけ毎年停電
作業をしてるので高圧部分でトラブルが発生する事はまずありません
がだからと安堵して保護継電器設定の意味もわからない状態で運営
はできません。以下高圧受電現場の停電作業についても紹介します。
高圧受電現場の停電作業⇒高圧停電手順

フレキシブルクランプメーターは配線の難しい場所でも測定できるの
でガチに便利です。
これなら安い店で15000円程度です。
隣接したテナントが退去したので増床希望があり既設盤のままで対応
できるか?という問合せがテナント本社担当からあった。単相三線式
30KVAの容量に対してRNTの外RとTを測定R≒30A、T≒20Aから0.1
×(30+20)=5.0KVAですから25KVA余裕あると施工業者に伝えてく
ださいと言えばいいのです。力率は不明なので必ずKVAで伝える事
単に25キロの言い方ですと業者はKWと勘違いするかもしれません。
それかこの測定状態の写真をmailで送り業者に渡してもらうかです。
今の時代はそれがいいかもしれません。

必要があり主幹電流を測定するのはいいけどうっかり盤に接近し過ぎ
子回路のレバーに体が当たり切ってしまうとヤバイ。こういう場合上司
とテナントに謝罪に行く事になると思います。短絡事故以外でも給電に
支障を発生させない
というのも電気主任が気をつけるべき事です。



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