わからない事がわからない?

ホームセンターで購入した500円の自己融着性絶縁テープだけど
結構良かったのでお勧めします。高い絶縁能力の点で電気作業
に優れ物テープです。ただ通常のビニールテープなら100円しない
のですからそう考えたら高いかもしれませんね。

冷房空調設備の温度調節器TICの設定
黄色が設定で緑が現在温度、現在温度が設定より大きいため操作出力
つまり冷水バルブ開放信号が出ています。(緑のバー表示の事)
今は空調機が稼動したばかりで、時間が経過して設定と現在温度の差が
減る事で操作出力表示も下がります。(だから自動制御といいいます)
ちなみに操作出力が100%なのに設定温度を下げても意味はありません。
こうした調節器は複雑なので各パラメーターとかは触れません。私達が
通常操作するのは設定温度変更とか冷水バルブ開度を見たりする程度
です。(開度は直接冷水バルブインジケーターでも見れるけど取付位置が
高い見えない位置にある時は開度の目視確認は直接できません)

R1A、S1Aは電源とすぐにわかります。コントローラーがBlackOutしてる
ならここの電圧を最初に見てみましょう。たいていサーキットプロテクタCP
が切れて0Vです。尚、端子の横にある記号を見たらそれが接点なのか
バルブ開度検出なのかなんとなく想像できると思います。
TICに係わる不具合では端子ネジ緩みがないか一番最初に確認します。

では後は何の線なのか、こういう場合は図面にある線番で見ればわかります。
7~9は温度センサー、10~12は冷水バルブ開度で13~15は冷水バルブ
への開閉出力です。図面の右上のとこにFX1というリレー接点があるけど
これは空調機と連動する接点で空調機が停止するとFX1のb接点で線番
13と15を短絡させてる事で冷水バルブを全閉させます。
FX1のa接点は空調運転時にONする物だけどこれがONしないと冷水
バルブはまったく開放しません。冷房制御動作せずではまずFX1交換!

真ん中下にはダンパー開閉回路があるけど空調機が停止するとFX2の
b接点で線番33に電圧をかけダンパーを閉鎖させます。逆に運転時は線
番32に電圧をかけダンパーを開放させます。特にダンパが開かないのは
困ります。FX2リレー交換か31-32間に電圧をかけてみたらいいのです。

冷房と暖房ではバルブ特性が逆になるので夏冬切換は空調機側の回路
で行います。CX1のa接点が閉じるとSWX1リレーがON、CX1は一瞬しか
ONしませんがSWX1リレーの自己保持接点も閉じるためSWX1リレーはON
状態を維持する、つまり冷房モード状態。 CX1は中央監視からの信号で
ONされるので一瞬の信号しか来ないという意味です。
次にその状態からTX1リレーONとなるとそれのb接点が開くため自己保持
がリセットされSWX1リレーはOFF、つまりこれで暖房モードとなります。
手動で冷房モードに切替えるとSWX1リレーがONになる事に最初に気が
つけるかがこの部分の回路動作を理解できるかのポイントですね。

TIC温度調節器側の夏冬切換用のSWX1リレーa接点、これがONする
と冷房運転としてバルブを制御するのです。温度が設定より上がれば
バルブを開く、逆にSWX1リレーa接点がOFFの暖房運転なら温度が
設定より下がればバルブを開くです。中央監視モードにしておけば
中央監視PCから遠隔で切換操作ができます。
ただこの回路の欠点は冷房運転時に瞬停が発生して電圧降下が
発生した場合に自己保持が解除される事で暖房モードになる事が
あります。ですから夏に瞬停発生時は冷房モードが暖房になってい
ないか確認が必要です。職場の方は壊れてるのではないかと思
っていたのですが回路上そういう作りで故障ではありません。

雷などによる瞬停とかまず夏しか発生しません。その特性を生か
してそれが夏発生しても暖房モードにならない改造をするとしたら
私ならこうかな?この場合は逆に瞬停が冬に発生したら冷房モード
になってないか確認が必要だけど冬は発生しないなら操作性はこの
方がいいかも?最低1a1bのAC24Vリレーが追加となります。
どうしても必要というほどではないから実際改造はしてません。

リレー上で配線するとしたらこんな感じ、CP(サーキットプロテクター)
はここでは既存と共用にしています。実際はソケット台の端子に接続
します。どうしてもないならハンダで直につけれない事はありません。
暖房モードではTX1a接点がONするとCX1のb接点とリレーのa接点
の直列回路で自己保持回路を構成するのでTX1のa接点がOFFとな
ってもリレーは投入状態を継続できます。SWX1リレーはリレーのb接点
経由で接続されてるため電圧はかからない暖房モードです、暖房から
冷房モードに切換でCX1のb接点は切れるので自己保持はリセットさ
れてリレーは停止状態となります。そうなるとSWX1リレーに電圧が
かかるので冷房モードなります。

冷房運転中に瞬停して回路がリセットされてもb接点ですから何も
しなくてもSWX1リレーには電圧がかかり冷房運転再開できます。
こういう感じでa接点にもb接点にもできる接点をC接点と言います。
リレー特有の接点ですね。ただ直接機器の運転電流のON/OFFは
できないのであくまでリレーやマグネットの励磁コイルの入切用です。

余談ですがこういうリレーには内部コイルに電圧がかかるとるとLED
が点灯する物があります、一般的にコイルが動作状態と考えますが
経年劣化で接点が劣化してる、コイルが断線してるケースではLED
が点灯していても正常な機能をしてない可能性があります。動作不調
時に回路点検をする場合、古い物はLED点灯は過信せず電圧測定
で状態を見た方が確実です。

線番を見ればTIC温度調節器への接続は誰からも教わる事なくわか
ります。私達電気主任はこういう回路が読める人間なのです。
電験三種を勉強しても学べないわけで独学にて現場で勉強するしか
ありません。私は現場経験⇒電験取得⇒転職という順番で今のお仕事
に就いた
わけでけして資格だけを先に取って電気主任は目指しません
でした。だって仮に可能であっても雇用して頂く企業様、職場の方、テナ
ント様に自分の無力のせいでご迷惑をかける事となります。

お仕事は遊びではなく電気主任として就いた日に漏電があっても一人
で原因究明ができるスキルを期待し企業は雇用してくださるのです。
教えてくれる人がいないからできない?貴方の人生は他人が頼りなの
ですか?
よほど気にいってもらえないと他人なんて親身に物事なんて
教えてはくれません。それに今の職場の先輩でこういう事をわかる人が
いない。資格はあるが電気現場実務を詳しくわかる人がいないのです。
そうなら自分で研究してわからない事は業者に学ぶしかないでしょう。

コントローラーにより開閉制御されるのがこの冷水バルブで冷温水発生
機より作った冷水を空調機に量を調節して入れる装置です。
(C側にいっぱいインジケーター表示が行くと全閉でO側で全開)
冷房が効かない場合はコントローラーの出力だけでなく実際にバルブの
確認が必要だけど温度調節機TICは冷水バルブ開度も見ながら制御し
てるので出力してるのに冷水バルブ開かなければエラー表示が出ます。

前述した様にTIC上でもこうするとFB(フィードバック)となり冷水バルブ
開度の確認ができます。必ずしも冷水バルブが目視できる位置にある
とは限りませんからそういう時はここで確認します。無理して高所に上が
り落下したらケガをします。ですがこういう物はTIC上にエラー表示が
なければ現場の冷水バルブは開いているはずです。

ただ職場でもバルブは開いてるのか?という話は出るので何%開いてる
とか見れる様に電気主任だけはしておかないといけません。
たとえば配線をあえて1本抜いても断線エラーが出るのでメンテナンス
機能も本当によく出来ています。故障時業者に連絡する時はTIC上に
表示されてるエラーコード番号を伝えてください。
ただ冷えない、動かないの電話では素人のテナントさんと変わりません。

業者はTIC操作で強制的に冷水バルブを100%、75%、0%とかして出力
と現場の開度をCHECKしたりするのです、横で見ていて私も覚えました。
彼らが点検する時に立会いをさせてもらえば勉強になります。
自動制御点検というのは基本手動操作して出力と現場の結果が一致
するかを確認しているのです。こういう調節器や冷水バルブの様な物は
故障した場合修理する性質の物ではなく動作不良では取替されます。
10~15年は故障はしませんが絶縁抵抗測定時に間違えてこういう電源
元までメガをしない様にするのだけはこちらの責任です。(I0で確認)
図面で動作を事前に勉強しておく事、そうでないと★わからない事がわか
らないからです★この意味わかりますか...自分のわからない事を知る
というのは現場を覚えていく上で大切な意識です。

近く私達の新しい家族になる子を紹介します。
8年共に生きたミルク(うさぎ)の一生に係われた事は光栄でした。
今度はこの子(ネザーランドドワーフ)を死ぬまで一生お世話します。
専門店で注文したので家までお店の方が今度連れて来てくれます。


私の保守範囲は22000V~100Vまでです。
トラブルというのはビル現場では対地電圧100Vの回路がほとんどです。
電気設備安全管理においては対地電圧で物事を考える癖をつけましょう。



毎月の電気の点検結果は月末に社内の管理部に提出します。
管理部というのだからさぞ電気に詳しい方が見てるのかと言えば単
に社長の命令で会社の幹部も社内の状況を知っておきなさい。と言
うだけで一応はCHECKしてるけど見てるのは電気については素人の
人なんです。これがこの会社のルールと言うだけです。
Ior値が100mAになっていても当然彼らにその異常はわかりません。
ただ今日言われたのは室外にあるキュービクル設備内部の温度が
47℃ですが室内の電気室が20℃台になってる点でヤバイのでは?
という質問でした、いえいつか誰かそれを聞いてくるかとは思ってい
ました。

室外にあるキュービクル設備とかこうした箱の中にTR、LBS、MCB
などが収納された物で室内電気設備の様にエアコンがないのです。
(業者に聞いたら結露したらいけないのでクーラーはないそうです)
工場に勤務してた時はこのタイプのキュービクル設備は扱った事が
なく確かに最初は私も猛暑期間は50℃近くなるので保安協会の人
に質問しましたがこういう物は箱の中に夏は60℃近くなる変圧器が
あるのだから中が50℃近くなるのは普通だそうです。
エアコンはなくても排熱ファンはもちろんあるのでこれで排熱してな
んとかキュービクル内空気温度を50℃手前にできてるのが現状です。


会社の上司には室内の電気室は人間が立入る場所で人は38℃
では正常な判断ができない45℃となると体内のたんぱく質が分解
するので40℃が限界と言われるのです、屋外は人が中に入らない
変圧器は85℃とかでも壊れないのですからキュービクル中が47
℃になっても大丈夫です。と返答したらよく理解してくれました。
人というのは自分が理解できない事を言われたら疑念を抱く性質
があるのでこの答え方が一般の人向けにはいいです。

こういう人に温度上昇限度が...だから...なんて技術的な返答
をしたらまた話が長くなり何のメリットもないのでなるべく簡潔に!
ただ会社では私の権限を止める事ができる人達なので失礼のない
様に返答をする事が必要なのです。

キュービクル内で熱を発生する主原因は上の変圧器で夏場は表面
温度が55~60℃近くなりそれが数台あります。
キュービクル内部にはこんな排熱ファンがありますがこれで中を25℃
とかには絶対できません。中を見るとMCBとかELBの裏側が見えてい
ます。狭い空間にいろんな機器が収納されクラーがなく最近の35℃
を超える猛暑となれば中が45~50℃となるのは当たり前でしょう。

ある閉空間において何度まで許容できるかと言えば結局はその中で
一番温度限界の弱い物に合わせるしかないです。
たとえば室内電気室でも蓄電池設備があれば電気室は40℃まで許容
するという基準が該当しません、メーカーが蓄電池は25℃より周辺
温度を上げてはいけないという回答があればその電気室の管理温度
は25℃がMAXとするしかありません。
ですからこの部屋(電気室)が何度まで大丈夫か?は一律で何度とい
う答え方はできないです。

キュービクルについては今度からMCBやELBの表面温度で一番高い物
の温度も記載する事にしました。
こういう物は周囲温度40℃の時に100Aでトリップするとしたら周囲温度
が上昇するとトリップ電流が低下してしまうのです。
こういうのを基準温度といいその温度未満なら表示の値通りの性能で
トリップできます。手で触れるには熱いためサーモガンなどで測定すると
写真のMCBの表面はこの時期は45~50℃程度あります。
NETで事故報告を調べると夏の猛暑でキュービクルにある100%負荷に
近いMCBが温度のせいでトリップして停電
というのを読みました。
それは有り得る事故なので私個人的にはMCBやELBの温度というのが
キュービクル温度管理の一番の懸念事故です。

AMB.TEMPがこのMCBの基準温度(周囲温度)です。
室内で人間が立ち入れる環境ならば部屋温度が35℃でも全然平気です。
EPSが暑いけど大丈夫なのか?と職場の先輩から質問された事が以前
ありますがこういう形で返答すればいいのです。
大雑把に言ってEPSとかは40℃未満にすべきとは思います。
ですが40℃を超える部屋温度になるのは屋内ではまずないです。

配線用遮断器についてメーカー回答。7月~8月時期に屋外のキュービクル
でMCBが設置されてる周囲環境を40℃未満にするのは難しいです。

100%負荷のMCBがあまり温度が上がる様なら容量の大きなMCBにす
るとか何らかの対策は必要でしょう。
モーターや変圧器なら使用されてる絶縁体の種別で最高温度が決ま
ってるのでそれをマイナス20℃した温度を表面温度の限界とします。
だからモーターや変圧器は仮に85℃になっても大丈夫ですが通常は
85℃なんて表面温度にはなりません。夏の時期は屋外モーターで58℃
屋内の給水ポンプモーターは平均値で37℃程度で問題はありません。
変圧器は冷房なしで60℃程度という状態ですね。
ただ昨日まで45℃しか表面温度がなかったモーターが同じ負荷条件
で数日の間に85℃になったらこれは絶対に要注意と言えます。急速
な劣化進行途中で取替を検討する必要まであります。


MCBやELBについては周囲温度60℃までで使用するとなっていて
表面温度は負荷電流もあるのでそれより高くなるかと思いますが
正確にはわからないのでMCBは表面温度60℃を危険状態として
私は管理しています。テナント内のMCBでしたらまず30℃未満です
が屋外にある物は今回の様に50℃近くいくので注意をしています。
とにかくMCBやELBは高温となるとトリップする危険性があります。
私はサーモグラフィーで測定した機器温度を自分の携帯に常に
入れていて会社の人とかに質問されたらそれを見せながら返答
する様にはしています、個人的理屈より今の現場の実際をまず
見せのが一番の説得材料となるのです。
とても評判いいです。

私が管理してる22000V~低圧回路において変圧器、発電機とか
モーターを除けばすべて表面温度は40℃未満です。

22000V受電VCB正面操作パネル

22000V回路受電CT、こんな感じで30℃はいきません。

もちろん設定27℃で冷房はしています、常時人がはいないので人を
基準には設定はしていませんので室温は28℃程度ですね。
ただ冷房を停止したら夏なら40℃程度となるので機器は大丈夫でも
人間が長くはこの場所で作業できません。だから夏場は電気室には
冷房は欠かせません。現実的に考えて機器の限界の前に人間の立
ち入り限界が先に来ると思いませんか?


冷房設定を下げガチに冷房を効かせてエアコンが夏場故障するのが
嫌なので人が我慢できる28℃設定で冷房をしています。
何か長時間作業をする時だけ人間のために25℃とかにはします。
ただ蓄電池設備のある第一電気室はその電池保護のため常時25℃
設定で運営しています、この場合は電池設備を基準にするのは仕方
ないです。夏場は電気室のエアコン室外機を毎月水洗いしています。
一度高圧カットでエアコンが停止した事があり水圧をかけて室外機の
表面から中まで洗うのは必要です。こういうとこまでは職場の方は気
にはしてないですから電気主任が一人でもされてください。
このタイプは家庭用と違いモーターやファンが真上にあるので水洗い
清掃は大丈夫と業者には確認しました。実際何のトラブルも発生した
事はないです。


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