電気主任技術者  現場対応のコツ

申し送りノートに8:16に湧水槽満水警報がPCに出て現地に行くと
すでに復旧していたので様子見
なる記載を見ました。
この先輩はわからないので仕方ないけど電気主任まで同じ様に納得
していてはいけません。
水槽電極については3回前記事で説明したので前置きは省略します。
点検の結果、基盤動作は正常なのでやはり水槽側の方に一時的に
何かの不具合があったはずです。
すぐ水槽内の電極を目視確認しましたが折損などの状況はありません。
これで様子見とするのが本当の設備員の対応です。

中央監視PCで警報履歴を見ると10:41と10:42は私が現地で強制的
に出した物です。このPCで普段は監視してるので最後に警報をPCが
感知してるか確認はします。
偶然にも違う原因で同じ機械にて不具合が発生した場合に私がこの時
に触っていたなんて嫌味な事をいう先輩が一人はいますから確認すべき
事に落ち度があってはなりません。


この消防ポンプの盤に200Vがあるというのは誰が見てもわかります。
という事は同じ回路の他の機械にも電圧はかかってると判断できます。
何が言いたいかと言うと店舗から200Vの機器が動かないと連絡が
あった場合は店舗に入ったら他の機械を使用しているか一瞬見ます。
そうならその店舗内には三相200Vが来ていますから原因は店舗内。
電話が来て設備室を出る時に変圧器に低圧地絡警報は出てなかった!
つまりMCBの1回路が短絡で切れてる?という推測を私ならします。
コンセント回路と違い三相200V回路は電気の使い過ぎはまずない
やはり客先機器故障かな?と思いながら動力盤の扉を開けます。
故障箇所を今から調査する前に周辺の状況変化がないですか?


ある変圧器で低圧地絡警報が出た!回路をI0測定で追う事で
某テナント内での漏電というのが判明したとします。
3個の盤があり最初に盤1だけを見たら単相三線式の両側が
切断されていて私も一瞬何これ?と思いましたが全体を見たら
理解。どうして真ん中だけは切断してないのかわかりますか?
結果論として盤3のあるMCB回路が400mA漏電していました。
もちろん店舗営業中で停電は絶対に許可なんてしてくれません。

盤図なんてテナントが無くしていてというのがよくあります。
こういう時は店の関係者の人も後で見ていて電気主任の貴方
なら瞬時でわかり故障回路を見つけてくれると思われています。
貴方が電気主任ならどうやって今、原因調査を行いますか?
10人電気主任がいたら全員それができるとは私は思いません!

家みたいに主幹にELBを設置すると1回路の漏電で店舗全体
が停電となる又、対地電圧150V以下の乾燥した場所への給電
のためELBはこの盤にはありません。
ですからこの中から漏電回路を速やかに見つけるのが電気主任
のお仕事なのです。

いっそう0Ωで漏電してくれたら短絡電流が流れてMCBが切れますが
中途半端にわずかの対地間抵抗を保ち給電してるのが通常の漏電
という現象です。
(最低でも対地電圧100V÷MCBの20A=5Ωを超える対地間抵抗がある)

詳細なシーケンスがなくて不具合を見るコツを今日は紹介します。
たとえば動作した状態が元に戻らないという異常が発生しました。
そのリセットボタンがありますがその裏側配線を見ますと4014という
番号の線が確認できます。

次に盤の中を探すとリレーAL1に4104という配線があるからこれが
リセットボタン用です。まずはこのリレAL1ーを交換してみましょう。
4105という配線はテストボタンから来てるのでランプテストをして盤の
表示ランプが点灯しない場合はAL2リレーを交換してみます。
配線番号で探せばつながるリレー類は確認できるわけで初期段階
不具合ならたいていこれで修理対応できます。
(こういう場合の探し方はジグソーパズルに近い物があります)

それらしきリレーを交換しても改善されないならば更にそこからつながる
リレーを探せばいいのです。
(異なる回路の同じ番号の配線番号があるという事はそれらのリレーは
関連しているという意味になります)
この盤は時々私が清掃してるしねずみなどが配線をかじるなどはないので
断線がありえないとしたらどれかのリレー不具合の可能性が高いと言えます。

こういうリレーは動作表示ランプ付なので目視でON状態のリレーとOFF状態
が確認できますがON状態のリレーを触るのは危険です。
特に受電に関する場合は停電に至る可能性すらあるからです。
抜いた時に逆起電力が発生して故障に至る懸念の前に動作してる状態を
強制停止する危険性は理解できると思います。
★システム動作状態でのリレー交換はOFF状態のリレーのみと考えてください★
ON状態のリレーを交換する場合はそのシステムを停止させ制御電源を切り
にしてから行うべきです。

回路図があれば正確に対応ができますが、ない場合で上で述べた様な調査
を自己流でしても解決しない場合は現場で電気主任が行える限界かと思いま
すので業者に相談しましょう。
業者を呼んで点検させるという事は最低でも数万円の費用が発生するわけな
のでオーナーにもそこまでの経過を説明をしなくてはいけません。
エレベーター、エスカレーターの様な業者がフルメンテナンス契約をしてる物
ならば電話1本で済みますがそうでない物はスポット発注するとすべて有料と
なるのです。
ここで何もせずにそういう依頼をお願いすると厳しいオーナーでは電気主任
として点検してくれたのか?
くらいは言われます。

壊れてるのだから理由なんていらないと思いたくはなりますが会社とは常
に何をするにも理由が必要となる
のでその辺を面倒とせず処理できない
と正社員には今の時代はしてくれないと思います。
正式な報告は口頭ではなく写真付の報告書をエクセルで作成して行う
のが常識です。だから作業をするのでも携帯は写真を撮るのに欠かせません。

又私の場合、技術部長、父、係長、尊敬する○○電工のSさんはラインに登録して
います。
よく言った言わない、伝えた、伝えないというトラブルは口頭報告で起きるので
ラインはお仕事においてとても有益なツールです。


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