よく聞くコージェネですが、その場合はこんな感じです。ただメンテ
ナンスコストを考慮すると今は電気は買った方が安いです。制御として以下の通りで発電機が電力の一部をまかなう事で契約電力を下げら
れます。これが常用発電機のメリットです。もちろん排熱を回収して
暖房や吸収式冷凍機の熱源に利用する事で省エネ効果をもたらします
完全自動で受電電力を常時監視し、必要になれば発電機起動、同期
(電圧、位相、fを売電と一致させる)を取り、売電と並列運転状態と
なります。非常用発電機の時の逆送電危険とは違います。
大雑把に言うと電力会社+所内発電機で運用する方法を系統連携
いうのですが現在その状態、ここから昔のALL売電に変更する場合
の障害は?受電電力が2000KWを超えると22000Vに給電が変わるの
で、受電設備を高圧から特高にする改造工事が必要!相当の額に
なるため今すぐには常用発電の運用は停止できない、後、国から
補助金をもらっていると都合で今すぐにはやめる事ができない様
ですね。ですからビルとかでも数は少ないながら、コージェネは
今も健在です。コージェネレーション (cogeneration)英語では
“combined heat and power”ともいわれ内燃機関排熱を利用し
て動力・温熱・冷熱を取り出し総合エネルギー効率を高めるエネ
ルギー供給システムです。
ディーゼル発電機と違いとても音が静か、燃料はガスなので安定
しています、ただイニシャルコスト、メンテナンスコストが高価!
エンジン起動は車と同じセルモーターで行います。
通常ビルで非常用発電機と言えばこのディーゼル発電機。見る
からに強靭で丈夫そう,こういう大きいのは圧縮空気をシリン
ダーに入れて起動させます。空気挿入⇒回転数UP⇒速度継電
器ON⇒初期励磁⇒電圧発生⇒電圧継電器ON⇒送電開始(実際
システムのインターロック絡む)非常用発電機は月1回無負荷
試運転を5分程度。その間に運転時の油圧や温度、外観点検
とかします。通常は停電時自動起動待機状態です。
通常のビル、停電したら非常用発電機が稼動するケースです。
このコージェネは現在非常用発電機として使用されています。
停電⇒2秒後⇒27(UVR)動作⇒152Rと52BのVBC切り⇒発電機
起動⇒52GのVCB投入⇒送電、52Bが切れるため発電機負荷は
52BのVCBより右側の負荷となるのはわかると思います。
非常用発電機の目的は、停電時の防災電源ですからこれが
稼動しても建物全体の電力を配給するのは不可能です。
尚、2秒というのは瞬停対策、UVRは動作電圧と時間設定あり
110VというのはUVRが電圧をもらってるVT電圧、110Vを6600V
として電圧設定を80V、動作時間1秒ならば、電圧が1秒以上
4800V未満になったらこのUVRは動作するという意味。51や
67の動作はまずないけど停電関連の継電器は必ず扱うので
電気主任になったら最初に27(UVR)は熟知しておきます。
それと動作表示(ターゲット)はあくまで履歴ですからこれ
を復帰してないからUVRが復帰しないとかありません。
停電時に非常用発電機を稼動させる場合に重要なのはその電気
を電力側に逆送電してはいけない点です。この場合変圧器二次
側に6600Vを給電したら一時側に22000Vが発生、もし152RのVCB
が投入状態ですとヤバイ、そうならない様に非常用発電機を稼
動させる安全対策がされています。高圧受電で多い仕組みが
受電52Rと発電機52Gは同時には自動でも手動でも投入できない
様にする事です。そうインターロックですね。
停電したら発電機盤のこの41-42間がON状態となり発電機盤
は停電動作を開始するわけです。UVRの動作により関連リレー
も連動動作しますがその内の1個の接点がこれです。27動作
してるのに発電機に起動指令が来ない?この線を端子から
フリーにして導通があるか、DC電圧なので電圧での確認より
導通試験の方が簡単確実です。
電気主任は最低限スケルトン上で各継電器や装置のつながりを
暗記しておく事。前述した様に特に停電時の動きについては!
VTの入力がDSの一次側か二次側かも注意、これ決まってません。
様は盤つきの電圧計で見た時に、盤外部の電圧がどこまでかか
っているか正確に知るためです。この場合はDS二次側ですね。
VCBを切にすれば電流=0となり電圧がかかっていてもDSの開放
はできます。投入もVCBが切りなら電圧があってもDS投入は可能
できる・できないレベルでの話ですが完全に停電させて行えば
いいと思います。
私は着任してすぐ説明パネルを製作しました。職場の方に電気室
の動作をより理解してもらうためです。電圧事に色分け、発電機
稼動時や通常時に保護装置が動作したらどうなるか?とかです。
貴方も電気主任に着任されたら、わかり易い職場環境を目指せ。
月1の無負荷試運転は単独でエンジンが起動して電圧が発生するか
の確認だけですから、実際に各種関連VCBが正常動作して発電機VCB
が投入されるかまで確認できません。ですから電気主任はその現場
の停電時の切替動作を熟知しておかないといけません。最後発電機
VCBが自動投入されないのは、VCB切替が正常ではないから投入条件
が成立しないのです。_条件が成立しないと手動でも発電機VCBは投
入できない、受電や52BのVCBが切れてるか⇒27が動作しているか?
(発電機負荷試験時も停電時と完全同じ再現はできない)
自分が電気主任となったからには最高の停電マニアルを作成して
ください。理想はそれにもとづき月に1回は停電時の訓練を職場
ですれば万全です。停電した場合は、発電機だけでなく関連業務
がありむしろそれらの方が大切なのです。深夜で一人勤務なら
その方が一人でしないといけない、わからないんです。と深夜
に貴方のとこに設備の方が電話して来るのは電気主任の停電に
対しての対策が不十分だからです。_特にテナントの翌日の
営業活動に障害が発生すると責任を追及されます。貴方だけ
が詳しくても仲間が電気トラブルを起こせば電気主任の教育
も悪いと必ずなるので現場練習、知識伝達、掲示は重要です。
行動は正解でもそれが相当に遅れたら★今の時代はトラブル
として扱われる時代。朝でも翌日でもいいはありません。
関連業務とは電気が一度停止するわけですから手動で起動
しておかないといけない物の再起動、事前に依頼されてる
連絡とかですね。停電したら机に座ってる暇はありません。
電気主任に着任したら、低圧回路の漏電と停電についてよく
検証して以前の電気主任が残した問題箇所を改善していくの
が貴方の最初の仕事、絶対この2個は貴方の課題になります。
たとえば地絡が発生してもリセットだけしてB種接地の測定を
しない現場、そんな状態で測定機材もない、では会社で購入
してもらうにも、どうして今必要なのか素人の上司への説明
からしないといけない。又計画停電以外は滅多に発生しない
から夜勤で停電は意識してなく、何かあれば電気主任に電話
すればいい程度で働いてる一部の職員とか普通にありです。
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