2020年11月19日木曜日

完全事務所ビルでの日常電気対応事例

電気主任技術者は当然の事ながら設備の方でも経験3年もあれば普通
はこの程度はされます
から紹介します。ビル設備においてテナントか
らの相談や対応修理しないといけない事は99%低圧部分です。高圧や
中間の大きなMCBがビルでトリップするのは普通はありえないです。
飲食店のないフロアーでは漏電もまずない、対応で多いのが照明です。
コンセントはたまに増設がある程度ですね。設備って電球交換と巡回
で食べていけると思ってる世間の人が多いけど、結構する事多いです。
そのテナント室内、OAフロアーでない場合でコンセント工事する時は
無理に机の下などに線を押し込まない、なるべくモールに入れて綺麗
にしましょう。後はプラグインで接続できるコンセントですれば簡単。
机を増やしたから電源をつけてくださいは時々あります。

事務所でPC程度の電気消費しかしない電源確保工事程度なら設備で誰
もが普通します。レザープリンターや電気を消費する何かどうこうでは
電気主任のがCHECKが必要、MCBがトリップしなくても電圧降下で影響
が出る可能性がある。デパートで催事配線をする設備の方ならおわかり
かと思います。確か内線規定では単独で1000Wを超える物は単独回路が
好ましいと、でも500Wの冷凍ケースを2台でも同時にコンプレッサー
が入ると製品によっては電源エラーが時々出てしまうのです。

私が勤務するビルでは共用部はLED化されてますが、一部テナントでは
蛍光灯あり、故障したら安定器取替ではなくバイパス工事してLEDにし
ます、作業する私達もその方がいい。様は電源をソケットに接続する
だけです。(片側給電式LED)_本当LEDに変更するのは修理対応が簡単で
いいですね。ただこうした旧式器具へのLEDランプのピンはG13でないと
いけないので注意、アイリスオーヤマで販売しています。適当にLEDラ
ンプを買ってきたらピンが合わないで旧式器具には使用できません。
こういうのはランプ内に電源部も内蔵されてる構造です。

正確な用語がわからないんだけどカーバーを固定してるネジみたいの
を左右2箇所緩めるとカバーは簡単に外せます。安定器は不要なので
線は根元で切る、長いのは後でいくらでも切れる。2灯式でLEDにする
ならば渡り配線のソケットに電源を接続します。既存のもう片側のソ
ケットは単なるランプ支持するだけとなる。


一式LED器具を購入するとランプと電源部が独立してる物がありますが
もしそれのLEDランプだけを購入して取替する時は必ず照明SWを切って
からです。定電流回路がありランプを抜く事で電流がなくなると大電
流が流れて電源が焼損すると業者から指摘を受けました。電源をランプ
に内蔵してる場合はランプを抜くと電源も同時に消えるのでそういう事
はありません。蛍光灯からLEDにして比較すると点灯の速さ、点灯安定感
寿命、後の管理を考えたらもう蛍光灯の時代じゃないです。業者にLED
器具一式取替してもらったら1台でも4万円は請求される、バイパス工事
を自分でして適応LEDランプを買うなら、実質今なら5千円程度です。
安定器を購入するのと大きな差がなくなってきてるのでLED化は設備
現場でも増えるでしょう。

LEDではなくてボルト&ランプフリーのFHF器具の安定器に取替する現場
もある様です、その場合はFLR器具にあったパラ部分は結線変更が必要
なので注意されてください。貴方が電気主任とかですと設備の方はい
ちいち説明なんかしてくれず、いつのまにか作業が終了したとなり
ます、知らない方は覚えておくといいです。もしFLR結線のまま接続
して電圧をかけても燃えないけど点灯しません。_パラ接続の1本を
真ん中で切断してそれをFHF器具と接続します。FHF器具結線図を確認。
FLRの安定器ってまだ新規で購入できるのかな?FHFは大丈夫です。
LEDにできなくてもFHFならFLRより省電力でちらつきも少なく、電源
は100~240Vまで対応できるのでどんな場所にも取付できます。
もし在庫にあった古いFLR安定器を取替する時は100か200V用か注意
100Vの安定器に200Vかけたら間違いなく煙出て燃えます。

収益の悪いオーナーは多くLED化されてないビルは多いです。築10年
越したビルでは安定器取替作業の呪縛から設備の方はまだ開放され
ないです。
ビルの規模と年数によるけど年に10回未満で取替作業が
必要でしょう。ランプソケットは通常壊れないです。一番故障しない
照明器具はグローで点灯するFL器具ですね。グロー交換さえしてれば
普通に20年は使用できたりします。こういう安定器を使う物は中の安
定器が10~15年で故障するので安定器取替は古いビルでは欠かせない
設備員の作業の一つ。(FLも安定器あるけど負担が少く故障まずなし)

既存の古い40W直管照明器具にホームセンターで販売してる安定器が
あっても使用できるLEDランプを使用されてるケースを見ます。それ
安定器が故障したら終わり、8年程度未満の器具ならLEDの5年寿命は
期待できるかもしれませんが10年を経過してる古い器具では明日故障
しても不思議ではなりません。だから電源のバイパス工事が必要です
がその場合はホームセンターで販売してるLEDランプは絶対に取付して
はいけません。専門家が安定器があっても使用できるLEDランプは良く
ないと警鐘を鳴らしてるのに平気で販売されてる現状が私には不思議
でなりません。(電源回路とランプが一体になってるLEDは問題なし)

事務所ビルで電気担当をするに当たりこれはテナントに注意喚起を
する様にしてほしい、設備の人だけでなく、テナントもコードリール
を時々使います、これ意外と危険、5A以上で使う場合コードを巻いた
状態で使ってはいけません。
もし常時使用してる現場を発見し巻いた
状態なら、何A流れてるか確認してください。設備にコードリールを
数日貸してほしいも時々ありますが、黙って貸すのではなくて使用
説明を最低限してから貸すべきです。

これ実際に私が勤務してるビルであった焼損事故でテナント事務室
で煙が出て火災感知器まで発報して大騒ぎになりました。これどの
ビルでもありえる事。でも一般の方は電気を使うがこういう事まで
はわかってない方がほとんどです。

実験結果によるとコードを巻いた状態で10Aの電流を1時間流すと表面
温度は35℃程度となり15Aの場合は60℃まで上昇するという結果。
コードリールでは上から配線がキツく重なった状態のためその熱が重
複して実際は80℃以上に表面温度は上昇する報告をされていました。
VCTなどビニール被覆の電線の絶縁体の限界温度は60℃ですから当然
溶けて火が出るのは時間の問題です。特に冬場の電気ヒーターは常時
10A以上が流れるので巻いたコードリールで使用するとこの様な火災
事故はどのビルでもありえます。熱は電流の2乗に比例するので10A
が15Aとなれば熱は1.5倍ではなくて2.25倍となるのです。クランプ
でコードの負荷電流を測定するため、被覆を剥くわけにもいかないの
で私はコンセントと機器の間に、このモニターを入れて負荷電流等を
最近は見ます。電流や電力測定だけなら同様な製品を大型ホームセン
ターでも買えます。これ意外と優れ物で役に立ちます。電圧を測定す
るのは簡単ですが、線2本の片側が完全に開放してる部分がないと
クランプで負荷電流は測定できない、その機器何Aと質問され実測
するとなると考えてしまう事はあるかと思います。



館内を巡回していたら職場のMさんからで5階のテナントA社にて
照明が複数点灯できない故障報告を受けました。この故障の場合
部屋に到着するとこういう感じで1列スポットライトが点灯せず
でした。一応は分電盤をまず確認します、切れなしこういう場合
はタンブラSWかな?

もし回路の途中のランプ以降が点灯しないならば天井裏の確認が必要
点検口から天井に上がる場合は必ず吊り金具に手をかけて天井内では
絶対に天井ボードに足をかけてはいけません。天井が抜けてしまいま
すから脚立は天井に届く十分な高さのある物を用意します。飲食では
その他エアコンの操作できない、調べたら天井裏の配線がねずみに
かじられていたとか想定外も意識しておく必要があります。今回はそ
れは99%ないです。たた違う目的で前日に誰かが天井裏に入ったとい
う事実があるなら話は別です、空調や消防工事など

検電でSWの動作を確認、SWが故障して電圧が出ないと照明は列単位で
点灯しないのは当然、又SWを操作したらに何か引っかかりがあり違和
感を感じました、こんなに新しいそうなのでたぶん何かをぶつけたの
ではと思いした。今は昼間の営業中ですから、私を含めてこの現場の
設備では電気を止めないでこれ位は取替します。最初にお客様の財産
なのでカバーを外す時はツメを割らない様に慎重に行いカバーを外す
とこういう状態です。タンブラSWは自然に使用してれば故障しないけ
れどたまに凹んだり、中で引っ掛り感がある、スイッチが入にしても
即戻るとか、そういう場合は何も考えずに取替しましょう。
夜清掃業者が店内清掃に入るのですがタンブラSWが酷く陥没してた
事がありました。故障というのは人的な事でも発生するのです。
誰も見ていないので知らないと言われら、それまでです、でも設備は
修理対応しないといけません。

テナント室内作業のため途中を撮る事ができなかったので結果で言えば
すでに故障タンブラSWは撤去した状態です。電気が生きてるので静かに
配線は外したいたいので故障タンブラSWの根元で切断してしまいます。
電工ナイフで配線を剥く時は刃先が周辺の金属部分に接触しない様に
剥いてから新しいタンブラSWに接続すれば組立して終わりです。この
Blogを読まれてる方は電気工事士の資格は持っているでしょうから取
付方法は今更省略します。電流さえ0なら線を抜いても火花は出ない!

電気の作業より注意してほしいのは壁紙とかに傷をつけない事。又汚い
手袋で壁に触れたりすると白い壁を汚してしまいます。SW交換時に指が
当たり正常なタンブラSWを消灯させてはいけません。作業終了後に元に
戻しますが触ったらわかる様なグラツキや取付が傾いてたりしてない事
つまり最初にあったままに戻す。特にこういう押さえ金具で固定してる
場合は取付ネジを全部外すと上の様な事になるので気をつけてください。
壁の中に落ちたら拾う事はできないので新しい押さえ金具が必要です。
最後に枠を固定するのでもこういう順番で半締めして最後に本締めをし
て固定します。何も考えないでネジを固定していくと途中でネジ穴がず
れて入り難い...それを力でネジ込んだら枠が割れます。

これはトイレのDLの安定器故障、今はその穴に取付できるLED器具に
します。ここ窓がなくてSWを切ると真っ暗になるためこういうケース
でも電気は止めないです。これどこかのブース照明がついてるからで
全消灯したら夜中と同じ状態になります。もしトイレを停電させて脚
立の上での作業、下からランプでは極めて作業効率が悪いです。部屋
にある照明器具修理でも種々の事情から電気が生きたまま作業してる
現場は多いです。そうでないとできないのです。

電源が生きたままで既存器具の配線を外す時は根元で切断した方が
いいです。取外し穴に刺して引っ張れば抜けるはずだけど硬いと抜
けた時に勢いで器具金属部に接触すると短絡します。実は過去、私
はそういう経験したので今はそうします。なるべく静かに抜いて線
の被覆をナイフで剥いて下の様にLED器具に刺せばいいのです。
アースに間違えて白線を接続すると電気室変圧器のB接地で地絡警
報(LGR)が出る点だけは注意、慣れたら30分もあれば取替は簡単です。


あるお店が退店したので次のテナントのため内装工事をするのにその期間
だけ照明を毎日自動で点灯させたりします。作業理屈は簡単!1ヶ月以内
の使用でどうせ元に戻さないといけないので取付はAboutでも構いません
が注意すべき点が少しだけあります。_空室期間の電気代はすべてオーナ
ー持ちなのでこの作業命令はこの現場ではオーナーからです。

今回3回路にタイマーTB11Nを取付をしますが3個も使用したくなかった
ので2回路は1個で計2個のタイマー使用を考えていました。タイマー
の接点能力を超えてしまわないかCHECKが必要です。結果、点灯状態で
電流計測したら10.4、8.8、13.4とどれも2個で15A未満にできるペアが
なかったので仕方なく3個使用としました。

もし10A流れる照明回路を5~6個タイマー制御が必要となった場合TB11N
を盤の中に6個も設置なんて現実無理という物です。こういう場合はタイ
マー+マグネットでこういう感じに組みます。部品点数は3個のみで白
は素通しで各黒1本だけをマグネットで入切すれば主接点は計6個ある
ので6回路分の照明タイマー制御できます。


テナントからAの部屋の照明と連動させて何かをしたい相談はこうすれば
簡単。その何かはetcだけど意外とこういう相談があります。リモコン
リレーの電圧でマグネットを投入させてスイッチングさせます。ここに
タイマーを入れたら安い費用で省エネ対策とかもできます。大手のテナ
ントでは自らも省エネとかされていて相談を受けた事あります。費用を
あまりかけないでできる省エネというのは節電しかありません。

夜21時以降は残業させないため照明を自動で切れる様にしてほしいとか
もありました、緊急時以降に点灯させる時はタイマーのつまみを自動から
入りにすればいいのです。電気主任は使用されてる居室の照明運用相談を
受ける事もあるので自分なりにいくつか方法を準備しておきましょう。
業者に頼めば立派な照明制御する装置を設置してくれますが最低でも何10
万円はかかります。1回どこかのテナントでこういう事をするとその噂を
知って違うテナントが相談してきます。私ならば部品代の1~2万円で可能
ですから、でもこんな時こそテナントからの評価を上げる時です。

何かの照明と連動させてコンセント、ファンを入切りする、節電は
できるだけ自動的にしないと人の操作では完璧にできない。ビルと
違い工場とかならもっと適応可能があると思います。ビルでは連動
させて違う照明かコンセントを入切するのが策です。タイマー接点
15Aとは抵抗負荷の場合、モーター機器では500W程度までですから
容量の大きな負荷の場合はタイマーはマグネット制御用にします。
15A未満でも負荷がミスマッチで使用してると焼損してしまい固着
の様な状態となり急に動作しなくなる事が多い様です。下にある
三菱マグネットS-T25ですと220Vで5.5KWの三相モーターを運転で
きる能力を持ち、照明回路や単相回路ならどこでも問題なく使用
できる接点能力あり、私はこれをいつも使用しています。

使用するのはマグネットの主接点のみ、横の補助a.b接点は信号伝達
やインターロック目的なら構いませんが負荷電流は通さない事。
パナソニックタイマーTB15601Kと三菱マグネットS-T25があれば
何があっても心強いので会社では在庫で切らさない様にしています。
★アイデア次第でいろんな事がこのカップルでできるのです★
特に耐久性が優秀で毎日使用しても10年は通常使用でき、その位
でないと客先では使用できません。

電気については事務所ビルなら漏電もないし、この程度できるなら
日常の対応は困る事はないでしょう。後は自分のペースで必要な点検
をすれば電気主任業務はなんとか形になります。間違えてもよほど
高い給料をもらえるなら別として病院とホテルはヤバイと思う。
私も今の会社に入社する時も入社してからも、それらに行くなら
退職すると会社の上司には強く言ってるんです。嫌な物は嫌と
はっきり言わないといけません。

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