タイマーシーケンス制御

電気主任をしてると照明が点灯しない、コンセントが急に使えないと連絡が
来るのは日常ですが改善してほしいという要望も時々あります。たとえば1
個のSWで店内をすべて消灯したい、機材を置いたが壁の照明SWが塞がり
使用しないので売場の照明と事務所内を連動させてほしいとかです。そう
いう時に電気主任がしてあげたらテナントに貴方の技量が示せます。これ
は昔記事で紹介しましたが4個のリモコン照明回路の出力をタイマーとマグ
ネットで切る方式。最初業者に相談したら高額の何か製品を見積されたらし
く安い費用でなんとかしてほしいという相談を受けました。テナントサービス
で部品代の2万円程度で私が取付したケースです。後〃の関係も良くなる
ので私で可能な事はする様にしています。
もちろん100%自分でできる事し
か受けません。

方法さえわかれば何でも実現できる可能性がありますが基本的な扱い方の
経験がないとイザテナントにお金を請求して行うのに自信が持てません。
今回はビルでは多いタイマー制御について記事にしました。工場に勤務して
いた頃に工場長の父から"倉庫の照明が点灯したら30分間だけ排気ファン
が運転する回路を作れ"という宿題が出たので当時回路を作った事があり
ます。今日はその時の事を机の上で再現してみました。タイマーb接点で30
分後にファンへの通電を切る回路です。
私は旧式記号で習ったのでこの
方が扱い易いけど新式記号でも回路は読めます。ただ築が10年以上の
現場では旧式記号の図面が多いですから電気主任をする場合どうしても
旧式記号も勉強する必要が発生します。

家で再現するために100Vタイマーをamazonで購入しましたが200Vのタイ
マーでも接点や電源の見方は同じです。まずは製品のここを確認します。
今回は照明点灯と連動してモーターが運転して時間後に通電停止ですから
b接点を使いますが時間後に起動ならa接点を使用します。このタイマーは
60秒タイマーですが30分後動作ならそれにあう分タイマーにします。今日
は10秒で実験します。こういう制御用タイマーで直接負荷電流の開閉はで
きないのでリレーやマグネットのコイルを制御する専用と考えてください。
冷凍機停止後の冷却水ポンプの残留運転ではb接点を使います。ポンプ
が残留運転しない・するが停止しない場合は該当するタイマーを取替すれ
ばたいてい直ります。物さえあれば業者でなくても電気主任で瞬時に対応
できるのです。今回のソリッドステート・タイマ(無接点半導体式)は国産
のより相当に安いのですが使用感には差はなかったです。それ以上は
現状言えません。ソケット番号はガチに小さな文字で本体に打刻してあり
ますから新規に使用する場合は配線を間違えない様に注意は必要です。
タイマー本体取替は単なるプラグインですから子供でもできます。

動作ランプ端子がフリー、回路作成ではハンダが急に必要になるので
欠かせませんね。

タイマー、リレー、表示ランプの電源コモン側を配線しました。こういう
物を作成する時、私は共通部分から作成します。タイマーは電圧が
正常に端子にかかると右上の電源PWランプ部分が点灯します。保守
管理においてもタイマー制御されない場合はタイマーに電圧がかかっ
ているのか電源ランプ確認をしてください。電圧なしならその手前を
順番に追っていけば不良箇所に到達できます。

回路はタイマーb接点から出力された電圧でリレーを制御するわけです
からリレーに電圧がまったくかからない故障では配線端子緩みがないな
らタイマーしか原因はありません。もしまったくタイマーが機能しない場合
とにかくリレーだけ動作させたい場合どう対処すればいいか考えてみて
ください。自分で組立練習をすると答えが教えられなくて気がつけます。
尚、マグネットと違いこうしたリレーやタイマーの端子はあまり強く締める
と樹脂部分が割れる事があるので繊細に行います。

端子に3本挿入しない&扱い易く配線する目的から端子台を利用しました。

照明回路に接続する前にこの回路だけでモーターを接続し動作試験
をしましょう。尚単相モーターは主コイルと始動コイルがあるので入力
配線は4本あります。

電源MCBを投入しました。問題なく10秒後にモータは停止しました。

押しボタン式ランプ回路の二次側から電源を取りました。ONボタンを押
すと照明が点灯、モーター起動、10秒後にモーターだけ停止します。
ビルで改善してほしいテナント要望程度ならばまずできない事はありま
せん。


ビルやお仕事で使用するモーターは三相の5.5KWとかですから実際に
使用するリレー類も200Vでマグネットを回路電圧で制御します。どうし
ても100V回路から200Vマグネットを制御したいならトランスを挿入す
ればいいんです。こういうのも今はamazonで即購入できます。200V
のコイルに100Vをかけても焼損はしませんがこういう物はコイル定格
電圧の70%以上ないと中の電磁石は動作しません。

秒の精度を要求するならばデジタル式タイマーが必要です。後同じ動作
を毎時間(1日に10回以上も含む)場合はインターバルタイマー、スター
デルタ起動に扱う物はスターデルタ専用タイマー、そして今回使用した
制御用タイマーと用途により各種あるのでこの言葉だけでも覚えておい
てください。今の自分に必要ない事柄を細かくは追求できないのが道理
ですが将来貴方が電気主任となられて対応を迫られた時にまずどんな
タイマーが使用されてるのか
知る事が最初にすべき事です。特に共用部
の7.5KW以上の空調機・ファンはスターデルタ起動なのでそれらは同じ
タイマーが使用されてるはず、1個でも在庫として準備しておけば朝の
空調機起動トラブルで安心できます。スターデルタ起動故障では専用
タイマー取替で回復する可能性がかなり高い!
(基盤制御現場では
専用タイマーはなく基盤一式取替が必要です)

AとBの機械があり現場で手動操作している、両方稼動した時だけ機械C
が30分自動運転する、ただ機械Aが朝10時から11時に稼動したら以後
は機械Cは稼動させない...この回路、暇な時に貴方も考えてみて!
T1は24Hタイマーで朝10時~朝11までONとする、T2は30分制御タイマ

試しに上回路だけ組んだらこんな感じです。実際は200Vパーツで作成
するのでこの回路で直接制御するのはマグネット
でそれにより三相モー
ターを運用します。配線を後で使うため長いままですが施工する時はで
きるだけJUSTになる様に寸法を考えながら切断して配線した方が見栄
えがいいです。

外部接点が3個ありますが10ポイント以上の端子台を使用すれば
楽に配線できます。端子台二次側で直列配線してるのでプラグイン
のみ。他の配線もレイアウトを考えながら接続します。


私からのヒントなしの問題、3人でクイズゲームをしている。各回答者
は押しボタンを押すが一番早く押した人のランプだけが点灯する。別
に回路をリセットするボタンありです。考え方は受電と発電機回路に
あるインターロック回路に似ています。楽しんで物事を覚えましょう。
この回路が15分以内で書けるならば私以上の方ですね。貴方こそ
電気主任技術者という肩書きの前に真の電気技術者です★
私もそれを目指しています。本で勉強した豊富な博学も日々発生す
る問題点に対処できなければ単なる個人の教養に過ぎません!

同じ会社の違う支店所属の設備の方から答えを知りたいと電話がかか
ってきたので私ならこう組みます。b接点を取付する位置に気がつけば
意外と簡単に作れます。でも偶然二人が完全同時に押す事も可能性0
じゃない。ボタンタッチ差が1秒あれば問題ないけど0.1秒なら誤動作
しないか?これも実際に回路を組んでみて問題点を実験から知り完璧
な物にする必要があるかな?何でも製品化する場合は紙の上の思考
だけではダメというのを私は感じました。


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