復電時_自動起動回路製作

ある飲食関係の食品冷凍機冷却塔は昔停電作業終了したら設備
の方が現地に運転に行かれていました。ただ外はまだ暗く転倒す
る可能性もあるので業者に基盤制御の自動起動回路を取付して
もらったそうです。(私が入社する前の話)_今回はそれに通常の
リレーで挑戦してみました。
実際に会社の設備で実験するわけに
はいかないので負荷としてランプにしました。理屈は同じです。
まず今回私が考えたのはこの回路です。リレーの基本動作・構造
は前記事で説明したのでここでは省略します。

懸念事項1.復電時にWリレーとX2リレーの電気的流れが思考
実験の通りになるか?
懸念事項2.通常運用においてOFFボタンを押した時にランプ
停止を継続できるか?

まずは通常回路の自己保持部分の作成です。
自己保持回路の説明は前記事参照してください。

OFFボタン一次側から出てる白配線がランプ回路でWリレーのa接点
に接続されています。(C接点2個をa接点2個として使用しています)
1個は自己保持接点、もう1個はランプ回路接点として、これはパワ
ーリレーで10Aまで通電できるので照明程度は全然平気です。
保持型ボタンSWを使えば自己保持もOFFボタンも不要になるのは
存じてますがそれでは制御回路の勉強にならないので扱いません。

停電回路1の部分、X2リレーb接点を接続しました。停電時のみ
このb接点は閉じているので(ON)電気が来ればWリレーは自身
のa接点で自己保持状態にて投入状態となりランプは点灯継続
するのです。モーター手動回路も原理は同じ!マグネットを使う
場合はそれの補助a接点で自己保持させます。

停電回路2の配線接続です。Wリレーが動作したらX2リレーが動作して
回路1のb接点を開く(OFF)わけです。そうでないと通常使用において
急に機器停止をしたくてもOFFボタンから手を離したら再起動してしま
います。当然X2リレーは停電までは常時自己保持が必要、又先にX2
リレーが動作しては回路起動ができない、以上を踏まえて停電回路2
は考えました。ただWリレーにはC接点が2個しかなく3個目のa接点
ができないため並列にリレーを追加しました。端子には3本挿入しな
いのが原則なので同じ意味のこんな接続をしました。紙の上では同
じ端子に何本でも接続できますが実際に組む場合は少し工夫が必要
になる場合もあります。

停電回路2の残り配線、これで完了です。OFFボタン一次側に接続
ですからランプ回路のa接点一次側に接続しました。
(白クリップ頭)

点灯状態からMCB直で切って停電発生としました。

X2リレーb接点が停電と受電状態においてきちんと動作するかです。
MCBを投入したらランプが即点灯しました。つまり復電したら点灯した
のと同じ意味です。次にその状態からOFFボタンでランプ消灯、手を
離しても点灯はしませんでした。更にONボタンを押したら自己保持状
態で点灯、通常時は普通に使用できます。ランプが三相モーターなら
マグネットをリレー制御すればいいわけです。尚、閉じるとは接点が
ONになる事で開くとは接点がOFFになる意味
です。電気では現場で
この言い回しをよくするので覚えておきましょう、閉じるとは切れると
いう意味ではありません。

冒頭で述べた基盤制御ですが当時標準仕様にないので頼んで
製作してもらい20万円かかったそうですがこの方式ならば適し
た配線やマグネットを購入しても2万円もあれば実現できてた
はずです。実際部品代がそうでも設計費や人件費込で15万
円は請求されるはずで設計と組立ててくれる人が無料でして
くれるならば安くできるという結論になるとは思います。


最初に一瞬思ったのはこう!電源がかかる瞬間はb接点は閉じて
いるのでリレーWは動作するのでは?でも同時にX2リレーにも電圧
がかかるので先にb接点が早く開けばそれも無理かな?結構詳しい
方でも意見が分かれたのでこの確認も行いました。
やはりランプは
点灯しませんでした。リレーX2はカチンと音がして動作はしますから
通常時はあの位置にb接点があっても手動点灯・消灯には問題はあ
りません。ただ復電自動起動回路は無理というのが結論です。
(負荷がモーターになってますが2線式のランプと考えてください)

こうすればいけます。でもリレーは常時電圧をかけ使用する物ですか
ら問題ありませんがタイマーに常時電圧をかけたままというのが少し
不安ですね。すぐ故障するわけではないと思いますがその機械が24
H稼動してる場合に1年程度でタイマーが焼損するとかないかな?
私個人としてはこの方法は避けたいです。こういう事って回路図だけ
誰かに相談してもたいてい意見ばかりで盤屋さんにでも相談しないと
答えは出ません。そうなれば実際に同条件回路を作成して実験すれ
ば答えは100%出ます。




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