コンセントPowerMeter検証

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いつも漏電調査や絶縁測定の方法を紹介していますが普通に電気の使
い過ぎで回路が過電流トリップする事はどこの現場でも時々起きえます。

それが頻繁となれば調査して回路の状況に合う様に負荷移動、場合に
よってはもう1回路分電盤から増設工事の検討をテナントに提案しなけ
ればなりません。そのためにはまずはその回路の各電流を測定する作
業が発生します。これは電気主任技術者ができないといけない基本中
の基本です。ビルで電気主任をする場合、難しい電験の理屈より顧客
の電気の使用に関する日常トラブル対応がほとんどですね。100V回路
事故と言えば漏電で実際に短絡絡みで動作する事は稀。変圧器地絡
もなくELBでは漏電動作表示もないならば電気の使い過ぎで切れたと
まずは考えていいです。ただ回路がトリップしたならばどんな場合でも
メガをして絶縁に異常がないかを確認してから再投入されてください。
一般の人の様に電気主任が何も確認しないで即電源投入はしないで
ください。
電気が止まったと連絡を受け向かう場合メガは必ず持参!

MCBに2個のコンセント回路があるとして内1回路が床から分岐してる
場合まずこの回路に何A流れているのか、MCBは電流の皮相分により
動作するのですから力率は関係なくとにかく何Aの電流が流れている
かという事です。ただ見た様にこの状態ではクランプメーターで測定で
きません。元盤のMCB以外で電流を測定するのは意外と難しい。

こう接続すればそこで簡単に負荷電流が測定できます。機器の裏の
消費電力や電流表示はあくまでMAX値ですから負荷の種類にもより
ますがそれらをただ加算するのではなく負荷稼働状態で実際にどの
程度流れているのか現状を知る事が大切です。
部屋隅にある分電盤
MCBの二次側で測定する事でも可能ではありますが個別に負荷を外し
変化を見たりするためテナント室内を不要にうろつきたくなくこの位置
で測定するのが経験上いいと思います。飲食系の方はあっさりしてる
けど事務系テナントの方は難しい方が多いので測定中は無言で静か
に作業を行ってください。絶対間違えて違う回路電源を切らない事!

もし17A流れているならば接続される機器のどれかは別回路の別コンセ
ントから取るべき。(15Aまで)露出タイプで構わないならワゴンモール
で配線の目隠しをしてコンセント増設する方法もありますが通常はOA
フロアー(二重床)なので電流の少ない別回路に接続し床下から配線
をし最適な場所から出してそこにコンセント増設を私はします。ただ
10A分の移設なら盤から1回線新規に配線すべきです。
新規配線増設工事は業者に依頼する事となるので見積を作成して
テナント責任者に提出し承認が出てからの作業となります。お金が
絡む問題はトラブルの原因となるので慎重に行います。業者見積
+私が働く会社の経費で社内で一旦事務処理をしてからですね。
下請業法で業者にお金の支払確定をしないまま作業だけ強制する
のは今の時代違反となるので気をつけましょう。今は私も見積内容
を見ればそれが無用に高いとかわかりますからその辺の金額交渉
もテナントの代わりに私が行います。(電気工事項目は他の人では
わからない)、私が勤務する会社が頂く経費は最低限の費用です。

回路総合力率を知るのは無理ですから電力Wを正確に測定するならば
電力クランプメーターを使用します。電力ですから電流と電圧要素入力
が必要となります。全社的に省エネに取組んでるテナントでは敏感でど
の位電気を消費しているのか測定してほしいという依頼が私が担当す
る現場ではあります。10Aだから1000Wとしても極端に差があるわけで
はありませんが他会社に正式回答するならば測定して返答した方が様
になります。今回パワーメーターという製品で電流、消費電力測定がど
れだけスマートかつ正確に可能か検証してみました。

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PowerMeterは日本製品ではないけど日本でも正式に販売されています。

私の手と比較してみるとわかると思うけど意外と大きくて作りもしっかり
しています。内蔵電池に充電するので電池は必要ありません。ホーム
センターにある様な玩具ぽくない点が特にいいですね。LOOKSはまず
合格です。外観は同じで電力、電力量、料金しか測定できない一般向
けタイプもありますがそれなら私はあえて購入したりはしません。
これは電流、電圧、周波数、力率まで測定可能。

裏プラグはアース付3Pなのでアースなし一般コンセントで使用する
時は変換プラグを使用します。(ホームセンターにあり)たぶん内蔵
電池は0と思ったので30分ほど使用開始前に充電しました。後測定
できる電流は当然MAX15Aなので細工をしてこれで大きな単相電流
を測定してはいけません。パワーメーターは15Aコンセント用です。

実験検証をするため1025Wの電気ヒーターを使用しました。ファンク
ションボタンを押せば表示モードが順次変わるので測定のための操
作は小学生でもできます。COST、UP、DOWNは電気料金を表示さ
せる場合の電力単価(円/KWH)を入力させるのに使用します。マニ
アルはすべて英語ですがスマホを扱える人なら勘でなんとなくわか
ります。

ありのままを比較すれば≒0.5Aの差、それとヒーターなので力率1
は理解できるけど本当に機能してるのか更に検証が必要ですね。

電力Wの比較実験準備

パワーメーターが1003Wで電力クランプメーターが1KWつまり
1000Wでこれは問題ありません。

家にあるスタンドファン(60Hzで36W)を今度は測定に使用しました。

バックランプが点灯できるので暗い場所でも使用できます。家電です
から省エネや効率を意識して製品化されていてもモーター負荷です
からヒーターの様に力率1にならないのはわかります。逆にここで1
のままならば少し力率表示機能を疑うところでした。それと負荷電流
1A未満、電力1KW未満は問題にならない領域ですから市販の測定
器は小数点以下まで微量な電力や負荷電流を正確に測定するのは
不得意なのです。1/1000Aまで測定する機能を緑のテスターに持た
せるとなれば購入価格は2~3万円にはなるでしょうから仕方ありま
せん。又最初の実験で確認した0.5Aの差はこの辺が原因である
と理解しました。

1000W位の機器を稼動させると一瞬98Vまで電圧が下がります。
なるほどと実感しながらレスポンスの良さも実感できました。では
力率を実験結果で検算してみましょう。皮相電力=VI=102.6V
×0.36A=36.936VA、力率PF=35.6W÷36.936VA=0.963
ほぼ正確と見ても問題ないでしょう。

身の回りにある家電類は力率は1~0.95程度ですね。

最後に家で使用してるノートPCの消費電力をPCの測定機能と比較
してみました。PowerMeterは電源アダプター越し測定+微量誤差
もあるので少し高くなるとは思いますが15.8Wと納得できる数値。
これら結果からコンセントに接続する15A以下の機器の各値の測定
ではパワーメーターは十分使えるレベルにあると判断します。


まったく同じ電流~力率まで測定可能な日本製品を見つけました。
サンワサプライワットチェツカーTAP-TST7、これなら日本語マニア
ルやサポートもあるので安心です。興味のある方は製品名で検索
されてみてください。もし会社で購入するとなると保障がきちんと受
けられる日本製品でないと無理でしょう。これからの電気担当はこ
の位の準備はあっても過ぎた事はないと思います。



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