電気主任技術者 テナント月例電気点検実施

"漏電は電気屋の永遠のテーマです"と昔保安協会の方に言われた事が
あります。これは2線で漏電が発生すると電源を遮断するELBと基本構造
は似たパーツです。小さなZCTに電源配線を通しI0値が限度を超えると
リレーが動作して通電を停止します。ZCTに貫通する赤い1本はテストボタ
ンを押した時に抵抗Aを通して模擬漏電状態を作りリレーで通電を停止さ
せます。通常動作漏電トリップ電流mAの50%値までは動作しません。余談
だけど電磁誘導を利用するわけでDCでは動作しません。これには過電流
で動作する機能までないので盤にあるELBとは違います。(ELBは過電流
+漏電で動作、ELBは60Aの30mAトリップとかいうのはそのため)職場で
時々ELB動作について質問される事があるのでこういう中を開放した時
に撮った写真で説明すれば貴方の評価も1ポイントアップでしょう。

上構造を見るとテストボタンを押しても動作しない場合は電子基盤故障
の可能性が高くそれ以外は少々の事では壊れません。つまりテストボタ
ンを押しても切れない場合は実際の漏電でも動作しません。その場合は
一式交換しかありません。この試験ボタンはELBにもありますが一次側
に電気がない停電作業の時では動作しない、これ設備員でも動作原理
を意外と知らない人がいて電気主任が停電作業時に押して動作しない
のでELB不良なんて報告だけは後で恥をかくので気をつけてください。

低圧線路の業務用機器内部にはこういうものがある可能性があり、単相
三線式電路つまり対地電圧100V回路では私は100Vメガのみで絶縁抵
抗測定をします。
対地間だから500Vでも大丈夫という意見もありますが
電子基盤はIC等が壊れたら終わりです。故障可能性あるすべての行為
は他人様の機器を扱う場合は絶対に行ってはいけません。父が若い頃
は点検で故障する物はいずれ故障するからそれを見つけるのも目的で
壊れたらむしろ早期に発見した事になるで相手もそれで納得していたそ
うですが昭和の時代は大らかな方が多かったのですね。私には想像で
きません。今の時代壊したら法的理由は関係なく即弁償です。
逆に無料で取替を期待してもらう事を期待しているテナントまでいます。
保安規定上年に1回すべての回路でメガをしますが個人的には嫌です。

私がこの現場の電気主任技術者になって月1回分電盤点検をしています。
今週はテナント分電盤点検の週なので私が教えてる彼と手分けして朝から
点検をしています。点検と言っても目視でまず焼損跡がないかねずみとか
DEADになってないか後主幹にて漏れ電流I0を測定し絶縁状態の確認を
します。1日30社程度に分けて点検を行うのです。下のパターンの盤では
主幹と分岐回路があるので2箇所で測定を行います。主幹で0.09mA、分
岐で0.1mAと極めて優秀でもしメガをすれば間違いなくすべての子回路は
100Vメガで20MΩ以上あります。
停電とか年に1回しか原則無理ですから
活線状態で測定するI0測定で絶縁状態を確認するのです。主幹でI0は
10mA未満の事(ほとんどで1~5mA)、子回路(単独回路)では1mA未満
これが私のテナント分電盤での毎月の絶縁管理基準です。私は年1のメガ
結果より★毎月のI0/I0r結果を重視し毎月の変化を意識しています★
接続される機器老朽化故障、ねずみ被害など急な漏電はなくならず点検
によりトラブル発生は防止はできない、被害拡大を最小限にするため
です。

過去5年間で今年は飲食関係テナント機器故障による漏電・地絡が夏から
もっとも多い年でした。変圧器地絡で発生すると漏電調査から開始する事
となり店舗まで到達しても間欠的にしか発生しない、業者が来て異状なしと
したにも漏電が収まらず苦労しましたが勉強になる事もありました。最近い
くらかお仕事に余裕があるので一歩引いて情況を考えるという事も大切と
いう意味を体で理解できる様になれました。私も僅かづつ進化しています。

温度はこの時にサーモガンやサーモグラィーで確認すればいいのです。ほとん
ど室内温度+α程度でこのモードでは赤い部分だけが30.1℃でそれ以外はそ
の温度より低いという意味です。温度管理も電気保守点検では大切な項目で
す。何度まで大丈夫かという考え方ではなく通常ですとこの程度で正常です。
限界点を意識しての管理ではなく温度、I0でも毎月測定してる値を大きく超え
たら何かあると思うのが私の管理基準です。法定値とか限界点はそれより確
かに上にあるのですがそうなってからでは現場管理してる者にとっては遅いで
す。管理基準とは経験で自分で作るべき物と私は思います。もちろん法定値
やその製品の仕様を確認して限界値を知った上での事です。

サーモグラィー以外でもスマホで温度管理ができる様に私はしています。
測定したらこのまま即誰かに送り相談したり書類作成に利用できます。
測定した日、時間まで記録される点がいいですね。個人的には屋内設
備の人がいる場所に設置される分電盤で40℃を超えるのは珍しい
かなとは思います。もちろんその程度は大丈夫ではありますが私なら
メモしておいて次回点検時には特に注意します。大雑把な言い方ですが
人が触れていれるのは50℃まで分電盤内のパーツ温度がそんな温度に
なっていたら限界点になる前に即交換を私ならします。

たいていサーモガンをお使いと思いますがRyobi スマートフォン用赤外
線放射温度計ES2000なら上の様な実際の記録が残せます。USA製品
ですが5~7千円程度で購入できスマホのマイクロUSBに接続して使用
携帯の画面が上の状態となります。ソフトはNETからインストール、楽天
やAmazonで検索すればすぐHITして購入可能です。

次テナントBの主幹では2.2mAでこれも問題ありません。主幹を挟む場合
私の経験上ここが一番簡単で回りの磁気の影響も一番受けないです。
最初のテナントAと同じ盤なので室内はテナント工事で行うのですが当時
オーナーが室内工事も受けて同じ設備会社が両方施工されたのでしょうね。
もしFL(ノイズカット機能)をOFFにしたら20mAを超えてしまいますが稀に
指が触れてそうなってる事があるので注意します。こういう測定は1mAつ
まり(0.001A)を正確に扱うため必ずリーククランプメーターである必要
があります。
尚このクランプの口径は80mmです。

この盤の主幹MCB一次側分岐は0.14mAでこれも良好ですね。MCBレバー
に赤いキャップがある物は切ってはいけない重要設備がある回路でだから
わざわざ一次側で分岐されているのです。漏電発生時に主幹でI0を測定
したりする場合、二次側は意識しますが一次側もこうした分岐がないか
電気主任技術者は確認しましょう。MCB回路漏電で通電状態が継続して
る状態では停電させないでI0にて漏電調査するのはテナントビルでは
常識です。(もし漏電が見つからず停電だけ行ったとなればその間の
売上保障をオーナーに請求する店舗もいるのでI0で私は探すのです)

テナントCは主幹I0で3.3mAでした。この様に全子回路の絶縁が正常
なら主幹I0は5mA未満となる
事がほとんどです。接続される機器の種類
により対地間静電容量が多いとI0c成分が上昇するためI0=I0r+I0c
ですからI0が少し多めとなるのです。ですが漏電が発生した時の様にI0
が20~30mAもなる様なる事は私の経験ではありません。

漏電による強制停電命令はオーナーを通じ私は主幹で1000mAとします。
本にこう書いてあるという説明の仕方は私がもっとも嫌いな方法ですが
これに関してだけは権威ある方の記事を引用します。ここまで上昇するの
は稀ですからこの事態では早急にその店舗停電が必要です。ただどこでも
手順がありますからテナント契約も知っておかないといけません。こういう
のを業務改善命令といいこのビルではオーナーだけが可能なのです。
(これはビルの様なSRC構造の場合で住宅では30mA以上漏電したら受電
できない様になっています、住宅では主幹にELB設置が義務)

負荷電流を測定するならこのタイミングでしか測定できません。こういう
先端の物は挿入し易いのですが無理に狭いポイントに入れると抜く事
ができなくなる場合があるので気をつけます。これ電力クランプメーター
(Power Clamp Meter)といいKWも直接測定できます。電流だけで
は力率が絡むためKVAはわかるけどKWは正確にはわかりません。
省エネ相談を受ける事が最近は増えたので保守管理よりそういう用途
が多いです。電力測定時はI0rクランプメーターの様に別に線路クリッ
プで電圧入力もさせます。三相ではブロンデルの定理から2回に分け
て測定が必要です。これはUSA製のISOマーク認定の会社の製品です。

配線をクランプメーターで挟む行為について事例を紹介します。
こういう盤状況では一見したところ挟める場所が見当たりません。
この盤はテナント設備ですから無断でインシュロックを切断したり
無理な事はできませんから全体をよく観察します。

天井から盤に降りてる引込部分でこの場合は3本挟めます。

逆にこういうケースは口径の大きなクランプでは難しい、電流が流れてるの
に力づくで配線を引張ったり無理に入れるというのは止めた方がいいです。
何事も無理なくスムーズに入れられるポイントがあるのです。
I0rが0.07mAでI0が0.1mAでこの主幹から下の絶縁状態は完璧です。

この場合はすべての回路の三相電源を挟んでみたのですがこの値なら
総括してI0を測定できています。そうでないととんでもない高い値となる
これら三相回路にはこれで絶縁不良はないと一瞬でわかります。

こういう手を伸ばさないといけない場所は脚立を使い目線の位置で挟んで
ください。
わずか隙間が出てもI0は大きな誤値となり漏電調査では漏電
回路ではないのに漏電と判断してしまいます。これは電気以外の作業にも言え
ますが自分の目線の位置で作業を行うのは設備管理の基本です。斜め作業は
ネジ山をつぶしたりデリケートなパーツを壊す原因にもなります。時々トイレの
フラッシュバルブとか取替しますが必ず私はしゃがんで工具(モーターレンチ)
を扱うポイントと同じ目線の位置で行います。昔父から膝カックンされて
"そんな仁王立ちでは仕事なんてできないぞ"と言われた意味今はわかります。
後私なりに気をつけてるのは自分の指先の空間的位置を意識する事です。
電気測定業務や修理作業を行う上で指先の意識が薄くなると感電は両隣です。

ホームセンターでついで程度に買ったのですが小さくて扱い易く利便性がいい
ので最近よく使います。会社にある10年前の道具と比較して機能性に優れた
製品がある場合は1万円以下なら即購入します。私がお仕事で使用してる物
は自費購入した測定器とかもあります。会社で買うとなると書類手続きが面倒
ですし他人と共用したくないのです。それに自分が賢くなるために買ってるの
で本気でほしいなら10万円でも買います。専門的なセミナーを受講するのでも
5万円程度かかります。スキルをUPするには初期投資は何でも必要です。

主幹が正常な状態での子回路はI0でもこんな低い状態です。原則子回路
での漏れ電流は抵抗分漏れ電流I0rで1mA未満の事、I0>I0rだから通常は
簡単にI0で1mA未満であればいい
のです。(0.1~0.5mA程度)埃があるか
らと清掃とかはしません。するなら停電できる時に盤内清掃します。清掃中に
よけいなとこを触り電源が切れたり、そもそも漏れ電流を測定してるのでこの
測定で多い値が測定されるほど埃があるとすれば閉店後作業となります。
クランプメーターで測定と言えど活線作業である意識を忘れてはいけません。
測定中に指がMCBのレバーにあたり子回路の電気を止めてしまう。店舗では
照明を切ると設備的実害はないですが心理的にダメージを利用者に与える
ので絶対にあってはなりません。

メガは線路に機器を接続して測定しますが停電させるため機器の内部SWが
切れている
ので特にマグネットがある様な場合では機器モーターなどの絶縁
抵抗は含めません。メガで異状なしで明日その回路にある機器の絶縁不良
もありえます、"そんな時上司からちゃんと測定したのか?"と言われたらそう
答えます。一般の方はそこまで説明しないとわかりません。I0測定は機器稼
動中で測定するため機器の状態も含むのでメガができない場合のやもうえな
い方法ではありません。こういうI0が0mAという回路は機器が停止中です。
機器稼動状態でありながらI0rでなくI0段階で0mAは優秀だけど少ないです。

テナント分電盤主幹での漏れ電流I0は私の経験では一桁10mA未満です。
盤主幹で20~30mAあれば絶縁不良な子回路が存在する可能性が高い!
漏電の疑いがある場合は子回路を測定して不良箇所を探します。中に2~3
mAでI0では漏電かそうでないか微妙な時はI0rモードに切替えて測定を行
います。ですが10mA以上で漏電してるケースがほとんどで1回路でそのI0
値なら迷わずテナント立会いにて電源を切らせてもらいます。10mAの漏電
では30mA_ELBはトリップしません。地絡調査ではMCBのみの測定ですが
点検時主幹で高いI0値を発見した場合は全子回路のI0測定が必要です。
メガを実施すると≒0MΩの絶縁抵抗値にHITします。0MΩですと対地間で
短絡する事になるので過電流トリップ、完全なる0MΩはほとんどないです。

訪問がきっかけで不具合相談も受ける事があり後でタンブラSWやコンセント
取替とか軽作業をする事もあります。ほとんどがこういう事ばかりする地道
なお仕事がビルの電気主任の日常です。テナント様の快適環境のために
働く事で対価として会社からお給料を頂いているのです。工場ならとにかく
ラインを止めない電気保守管理これに尽きます。

こういう方法で絶縁抵抗測定をする人を初めて見た。いつも盤アース
を利用して絶縁抵抗を測定していて周りもそうでしたからこういう方法
には気がつきませんでした。変圧器B種接地と分電盤接地は確かに
接続されるからあの位置でメガのアースリードを取付しても盤のアー
スと回路的には同じという意味は理解できます。盤内での接地の取付
が難しい場合はこの方法でもできるという話でした。ビルで働いてる
人は私と同じで知らない方も多いと思うので私と一緒に1個賢くなりま
しょう。停電作業時を想定して停電状態と記載していますがこの方法
は通常の営業状態でも測定できます。

これ私の家にある分電盤ですが金属部分にはアースは効いてません。
たぶん何も考えずにそこにアースリードを即取付する人多いでしょう。
測定前の導通試験でアースが効いてないのに気がつきます。これは
メガをするのに工事士が配線を出してくれてるからいいけどそうでな
かったら少し手間です。ビルでも小さなテナントはこんな樹脂製の盤
です。停電作業のメガ測定では部屋内は真っ暗でライトで接地が効く
位置を探すわけで私も次回から上の測定方法も採用するつもりです。
こういう盤取付電気工事をする人には常識だそうで生涯勉強ですね。

知識だけではわかったとは言えません実際に自分でした事がない
では語る資格がない
ので三相回路にてこの方法を体験してみた。
三相ですから単相三線式と違い真ん中が接地相とは限らないので
検電器で接地相をCHECK、R相だけが点灯しないのでこの回路に
三相を配給してる変圧器は二次側のR相でB種接地をしています。
(三相変圧器は二次側デルタRSTのどれかでB種接地がされます)

これはマグネット一次側だけどこれもR相接地で対地電圧0Vですか
ら極端に言えば触れても感電しないという意味です。(マグネット頭
が挿入されてるので確かに200V来てます)R-S、R-T間では200V
あるのにR-E間ではOV...電気は頭で理解していても面白いですね。
当たり前だけどSやT相に触れたら電灯回路200Vと比較して三相は
対地間も200Vですから倍の電撃を受けます。私はこれまで一度も
感電経験はありません
がそれは十分に意識しています。

この三相はS相が接地ですね。今回は対地電圧を直接測定しました。
偶然真ん中が接地相ですが動力は単相三線式の様に必ず真ん中が
接地相とは限らない点だけは知っておいてください。個人的には施工
時に統一してくれた方が管理上は良かったけど今更それを言っても
仕方ありませんし私さえ知ってれば運用上支障ない話です。中性点
がない300V以下の変圧器は低圧側の1端子を接地します。
440Vの
変圧器では混触防止板を入れてそれをA種接地されるためつまりは
特高変圧器と同じで非接地状態となります。(これは共立接地抵抗計
KEW4300で保安規定で毎年盤の接地抵抗測定が必要です。これは
通電状態で当てるだけで瞬時に接地抵抗が測定できます)

1500KVAの特高変圧器2台は待機電力がもったいないため一次側DS
を開放状態にしています。2年後に負荷が増加するので1500KVAを追
加予定です。今年2月に1000KVAを2500KVAに変更したのですが
当初3台運転ならば事故で1台停止してもその瞬間は継続運転可能
としてましたが年間の待機電力が相当あるとのメーカーの指摘があり
安全性よりコストを会社判断で選びました。最終的な意思決定はオー
ナー(社長)であって電気主任技術者ではありません。

この結線は降圧トランスとして広く用いられます。受電後ビルや工場
では電圧を下げる目的で変圧器は使用されるため三相変圧器二次
側はデルタ結線のはずです。デルタにする事で巻線に流れる電流は
線路電流の√3分の1まで下げれます。逆に二次側をスターにしたなら
対地電圧は≒115Vとなるので単相三線式の200Vと危険度は同程度
まで下げる事ができます。単に200Vと言っても電源変圧器の結線で
感電危険度が異なる
点は電気主任だけは理解しておきましょう。

本題のメガ測定の話に戻ります。次にメガとこういう感じで接続しました。
停電状態でない場合は三相MCB一次側は接地相以外の残り2線には
常時対地電圧200Vがかかっている点だけは十分に注意する事と間違
えて非接地の配線にメガを接続しないでください。絶縁手袋着用で非接
地相を接地相と間違えクリップできて片方の線を一旦下に投げた場合
接地の効く金属部に当たったら大スパークしてガチにヤバイです。A間
の短絡ですから盤は焦げるし当人も焼けどを負う事となります。この測
定は理屈が理解できる電気工事士以上の資格がある方限定で資格が
ない方がしてはなりません。

メガですから接地が効いてるか導通テスト実施、新しい何かを知った様な
軽い感動、そう工場勤務時代の見習いの頃を思いだしました。

メガのLを盤のアースターミナルに当てたのでこういうDC回路が発生した
のです。この回路って接地抵抗計の二極接地抵抗測定でB種接地+D種
接地を同時に測定する回路と同じですね。メガの短絡電流は数mAなの
で回路には影響しません。(規定15mA以下、たいていの製品が1~2mA)
私が勤務してるビルですとB種接地+D種接地は10Ω程度なのでこの試験
でメガ値表示は0になって当然です。通常のメガ測定は現地のみで閉回
路を構成してメガ測定しますがこの方法は変圧器B種接地を経由し測定
する方法と言えます。(図は電灯回路での説明ですが三相も同じ考え)

後は絶縁抵抗を測定したいポイントにラインリードを当てて測定すればいい
のです。実際問題なく測定できました。こういう共用部の盤はアースターミナ
ルがありますがテナントの小型分電盤ではメガのアースを取り難いケース
が確かにあります。この方法なら確実に接地と接続できますね。停電作業
つまり完全に一次側も電気がない場合は三相回路は接地相の確認が検
電器ではできませんから事前に接地相を知らないならこの方法は使えま
せん。単相三線式なら真ん中N相ですから停電作業時も使える方法です。

今から接続する電路に対しての機器の絶縁の程度というなら線路の接地側
をメガのアースリードとしてこう接続すれば接地がとれない場所でもコンセント
さえあればどこでも単体機器のメガは可能。機器は電路から開放した状態で
測定します。もしその機器が絶縁不良で対地と接続状態であればこの方法
で上と同じ回路を構成するのでMCB回路では過電流トリップしてないなら0Ω
ではなく≒0Ωとなるでしょう。30mAのELBなら最短15mAでトリップだから漏電
トリップないなら0.01MΩ程度が指示されるでしょう。事務所内で接地が取れ
ない場所での機器単体絶縁CHECKとか。知っておいて邪魔にはならないと思
います。

コンセントに接続する機器の絶縁抵抗を測定しようとするならこういう方法
でも可能という事です。つまりこんな閉回路を構成してこの電流の程度で
絶縁判定をするという意味です。尚アーステスターの様にAC出力電圧で
はなくメガはDC電圧ですから変圧器地絡検出のLGRは動作しません。
実際に行いましたが問題はありません。ただ建物既存コンセントに買って
きた延長コードを接続使用してる場合口の大きい方が必ずしも接地側とは
限らない点だけは注意!検電は必要です。間違えてコンセント非接地側に
メガを接続しない事!何でも注意点を守らないと安全はないです。

思考だけでは納得できないので直接メガを通して短絡させ高圧変圧器
LGRが動作しないのは実験済です。何でも可能ならしてみてこそ誰にも
自信を持って言えるのです。動作しないのは理論上わかっていますが
電気を人に教える資料としてもこの情況を今回撮りたかったのです。
私は自分を過信しない、すべてが想定内で全体を見通せる情況の時
しか行動には移りません。お仕事に不安要素は禁物です。


それでもELBの不要動作を懸念される方がいると思いますが実際に測定
したみたけどELBは動作しないしこんな根拠もあります。私が使用してる
メガの短絡電流は1.5mA
しかありません。もし素手でメガに触れても電撃
が来ますがDEAD状態になるほどの電流が流れない工夫されているのです。
LGRが動作しない、クランプメーターはDCは測定できない、ACの電流を
こうした誘導方式で測定する物はDCでは反応しません。

メガによる絶縁抵抗測定と同じだけの精度で相対するのがI0ではなくI0r
で測定する方法です。測定したい機器をこのコンセントに接続して運転させ
ます。この方法は当たり前ですが接地は必要としません。

実際に電気主任技術者をしてる方、電気工事業務をされてる方は暗黙の
作業としてこの程度はされています。電気が切れない場合でも作業しない
といけない時って現場では現実あります。電気工事いう程ではありません
が活線作業時の取扱について以前記事にした物を少し修正しました。この
200VのELBを充電状態でMCBに取替してみましょう。(活線作業は電気工
事士+低圧電気取扱講習の受講した者だけが可能
)2P2Eは単相200V用
ですが実は100V用の2P1Eでも煙が出る事もなく単相200Vで使用できて
しまうのです。ですがトリップ素子のない側の配線で0Ω漏電による完全地絡
が発生しても短絡を切る事ができない、そうなると主幹が短絡で切れてその
エリアは全停電する可能性があります。だから200Vに2P1Eは使えません。

作業台の照明を前任の電気主任が工事されたケースです。すぐには私も
気がつかなったのです。MCBをSW代わりにされていましたが2P2Eなので
すべて200Vランプと思っていました。ある日100Vもあるのを発見、え?
1個のMCBでどうして200Vと100Vのランプが点灯できるのか?調べたら
こんな配線でした。確かに100V側は非接地側のみでも構いませんが200
V側の片線がヤバイです。でもそれが発生し難い乾燥した場所なので何事
もなく仲間も便利になったと何年も使用されていました。200V回路は両切
が好ましいとされながら禁止事項ではないので私が勤務してるビルでも業
者施工としてあります。だから200Vも片切りでいいなら1個のMCBでもイケ
ると判断されたのです。ですがそれはSW部だけをいい配給電源は2P2E
でないといけません。SWとMCBの用途間違いもありますね。

さっそく充電状態でELBからMCBの取替をしてみましょう!取替回路に電流
が流れていないか
クランプで確認する。0AならMCB切る、①でドライバー
が充電部である金属部に触れない様にネジを回す、(先が磁石になってる
物を使用、反対の指を下に構え外したネジをキャッチ)、ネジの落下禁止!
②赤線には電圧がかかってるのですぐにテーピング、③単相200Vだから
黒線も電圧がかかっている
ので短絡しない様に慎重に同じ作業をします。
④は電気は来てませんがすぐに手前に引き出して上のMCBの二次側の配
線に触れない様にする。電流さえ0なら絶縁手袋をして作業はできます。
個人的に電気を扱う人がこの程度の作業で短絡させる様な不器用であっ
てはなりません。電気主任は知識以外電気を扱う手先も普通の人を超え
てる人。ですから誰でもできませんし、素人がしたら危険は当然です。

続き作業で本体の引っ掛けからELBの取外しをしました。今日の作業と
は関係ありませんが2P1EのMCBは間違えてNに非接地側の配線を接
続してはいけません。理由は2P2Eで説明したのと同じです。照明回路
故障でリモコンリレーも取替しますがあれは最低でも取替本体とその
上下の計3個のリモコンの電源を切らないと私も作業はできません。

ELBを撤去したら今度はMCBを取付して前述の逆手順で配線を接続し
取替作業は完了です。(作業中は必ず投入レバーは切りの状態の事)
最後にMCBを投入して二次側電圧で200Vあるのを確認します。

あれもできないこれもできない、結局怖くて口だけなのか?と職場の先輩
とかには言われたくないですからね。職場の先輩達が電気を止められない
ため活線状態で電気修理をしていたら電気主任として入社してもするしかな
いです。そこであれこれ苦言を言えば"お前とはもう口を聞かない"と言われ
るだけ、電験があるだけで入社してきたばかりの新米より10年選手の先輩
を誰もが指示されるのが人間関係の現実です。NET意見である様な綺麗な
理屈だけでは働けないです。そうなると彼らのできる事はすべてクリアーし
てその上を行くしかありません。妥協ではなく反論もせず笑顔で相手を超え
る事
、口はいらないです。そこをOVERすれば誰もが貴方を信頼し貴方は
電気担当として円滑に働けます。過去の体制を変えるとしても一旦現状も
受け入れる事が必要です。役職なし新米電気主任が入社10年係長を相手
に入社していきなり今のあれが悪いこれが悪いなんて言えるわけないです。
それに今の方法は試行錯誤で先輩達が考えたのですからどうにしろまずは
敬意を持って受入れるのが大人の対応だと思います。又アドバイスと否定
の違いに気がつけない内は自分のオリジナルを出す時期ではありません。
機械・電気の様な物言わない存在より人間関係が一番難しいのです。

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