電気主任技術者はOpen 24 hoursです。

今日はお休みで朝食の後はGooglePlayで映画を見ていました。9:15に携帯が
鳴り会社からでした。"丸山さん地絡が出たのですが、屋外キュービクルの一般
電灯1の500KVA変圧器です。接地を測定したら160mAですけどここの二次側が
測定できないんですけど?"という内容でした。そこはそうなんですが屋外キュー
ビクル変圧器での地絡はこの5年間で3回しか発生がないのになぜ?と一瞬感じ
ました。でも変圧器B種接地で50mAを超える漏電継続は調査義務が電気を担当
する者には発生します
ので出勤して調べないといけません。尚今回点検中の写
真は撮ってないので過去の似た状況の写真を使いました。

電気主任技術者というお仕事をしてる以上、夜中でも休みでも対応が義務です
から腹も立たないし元気に出勤しました。たしかあそこは8~6階のAエリアだか
らテナントの種類、主幹はMCB回路、室内状況で何社か頭の中で絞ってはいま
した。第1候補テナントA、第二候補テナントB...という感じ,でも先入観は禁物

これが屋外キュービクルという設備です。建物の増築をした時に設置された
設備でこの中に500KVAの変圧器が3台あります。その中の単相三線式変
圧器の二次側回路のどこかで漏電が発生しているのです。22000Vで受電
して6600Vに下げて配電される他の電気室と接続方法は同じです。

反対側の扉を開けると500KVAの変圧器が3台設置してあります。漏電調査
ではこちらの扉を開ける必要はありません。表のMCBがある側の盤の下に
測定用の緑の配線があります。EBと記載があるのですぐにわかります。

B種接地線から流れてくるI0を測定して設定値になったら中央監視室PCへ
地絡警報LGRが出るのです。(正確には設定値×0.7の値から動作)
簡単に説明するとCT回路は二次側開放禁止なのでヒューズはありません。
A/TDとはデジタル信号にして中央監視PCに電流値情報を伝える装置です
警報としては、変圧器温度計が設定値(現在85℃)になった、LBSヒューズ
が溶断した、表のMCBが過電流トリップした、地絡時に各a接点動作で中央
監視PCへ異状を知らせます。屋外設備ですから基本ほとんど無人なわけ
でPCで負荷電流CHECKしたり異状を遠隔監視しているのが屋外キュービ
クルなる設備です。メインのDSは送り元の電気室VCBとインターロックされ
ていてVCBが投入状態では開放できない仕組みです。地絡以外で警報が
出ては困りますがMCB/ELBにおいて猛暑時期に電流定格付近&温度
が60℃を超える状況がもしあるとすればトリップ対策が必要と思います。

低圧動力変圧器が地絡でLGR1が動作したら接点a1-c1間がONとなる
その線盤は800と801番、外線接続ターミナル上でそこを仮に短絡させた
ら中央監視への警報動作テストができるという事です。ほとんど漏電警報
が出ないのは良い事だけど壊れていては意味がありません。それとかPC
上で急にR相の電流が表示されない場合はR相A/TD出力端子緩みがない
かまし締めしてみる、それでダメならトランスデュサー交換が必要です。
こういうキュービクル設備には複雑な回路制御はありませんし逆にだから
故障というのはまずありません。普段意識してほしいのは扉の施錠の掛け
忘れです。笑い事ではなくそのまま放置して雨や雪が入ると大変!誰か
が開けて施錠忘れ、風で扉が開いて大雨が内部に進入した事故話を読
んだ事がありますがそれってどこでもあり得る話と思います。

一般電灯1の500KVA変圧器のB種接地で測定したところ私が測定した時は
125mAでした。電話を受け家を出てすでに1時間経過してるので機器異状で
はI0が正常値になる事があります。値が平常値になってない事を祈りました
がI0が100mAあれば漏電を十分に追っていけますから調査開始しました。
ですから地絡警報(LGR)が発生したらできるだけ早く漏電調査すべきで一旦
収まってもノイズではない本当の不良ならば再度地絡が必ず発生します。
500mA以上のI0が出たら短時間で1000mA超えでビル火災の可能性もある
のです。私以外の人でもわかる様にB種接地線には黄色テープを巻いていま
すが初めて測定する人は狭いためキュービクルでのI0測定が難しいと言わ
れます。下の場合なら一旦クランプを奥まで入れて奥から手前に線を狙えば
1回で簡単に配線を挟めます。

ある電気専門誌の記事抜粋です。1Aですから1000mAです。

ただ電話の彼が言われた様にいつもの屋内電気室設備と違いMCB二次側
でのI0を測定するのがここは難しいのです。(できないわけではありません)

でも一応説明しておきますとキュービクルの側面のドアを開けます。

狭いですが中にこういう通路がありここでI0を測定できない事はないです。
天井には一切照明もなく実際は薄暗い。個人的判断で屋内電気設備通路
の半分もないこの場所には通電中は入らないときめています。無理にここ
でなくても漏電したら受側のEPSでもI0は測定できます。ですがこの中に
通電中に入りI0や点検をされてる方は絶対にいます。

実際にキュービクル内での感電事故は発生しています。電気に詳しいから
知識があるから何でも特例で許されるという考え方は適切でしょうか?
上の場合なら背中の変圧器側に完全なる絶縁バリアーがあるならば私も
中でI0測定を行います。職場の仲間にもここには入らない様には指示
してもいます。ここで充電部と人体が接触したら相当に危険です。

屋内電気室ですと通路幅が広くある程度の安全対策もしてあり地絡
が発生したら最初に絶縁バリアーを外しI0を私は測定します。その
測定については前記事中にあるのでここでは省略します。

この電気室は中通路も広く明るいのですが変圧器の絶縁バリアー
が中の通路側にないです。又足元は凸凹が多いので転倒しない様
に気をつけます。転倒で運悪く充電部に触れてしまうと後悔しても
遅いです。頭が頭上の充電部に触れてもヤバいですからこういう
場所に入る時は絶縁手袋だけでなくヘルメットも着用します。

いつもの様に変圧器二次側各回路でのI0測定ではなくそれの受け側で
ある8~6階のEPS内Aエリアの各MCBにてI0の測定を行いました。毎月
記録では1~10mA未満ですから漏電回路にHITすれば100mA程度の
I0が必ず検出され漏電の系統が確定できます。ケーブル挿入時に斜め
にしたりして入れた場合クランプメーターに隙間が一切ない状態を確認
してください。3mAしかないI0が500mAなど嘘の表示になってしまうので
こういう漏電調査の時はあってはならないヒューマンエラーです。

この回路はI0rで6mAでI0で10mA程度です。通常送り部分ではこの程度
ですが6階のS1という回路で98mAを発見しました。この回路で漏電確定。
通常10mA程度のI0が98mAもあれば今更I0rを測定する必要はないです。
この場合I0r測定したら90mAはあるのは経験上で理解しています。ここで
S1という回路がどこの区画に行ってるか図面で調べますが私はすべての
回路に行き先を自分の法則で決めた番号をテプラーしています。605です
から6階の左から5番目の柱にあるテナントです...たしかあそこはあれ?
自分の予想とは違う?そう漏電とはこういう事があるので必ず変圧器つまり
電源側から順番に漏電は追っていかないといけないのです。
過去頻度からあのテナントとか雰囲気的にあそこみたいな探し方はそれ
で素早く解決できる事もありますが1時間探しても原因がわからずみた
いな遠回りをする可能性もあります。ただ1個の回路に3社とか接続され
ていると基本すべてのテナント主幹でI0を測定しないといけませんが今
回は単独回路で助かりました。

店長が出て来られ”大丈夫でしょうか、火事にならないでしょうか"としつ
こく言われたので必ず原因を見つけないと面倒と思いながら調査に補助
二人の男性と3人で入りました。そこも写真の場合と同じで単相三線式
と三相三線式盤の2面ありました。一人の人がどちらの盤ですかね?
と私に質問しましたが貴方は一目でどちらが単相三線式かわかりますか
どちらも主幹は3本ですが電気主任がここで迷っては笑われます。そう
子回路を見て配線が2本ある方が単相三線式です。3本の子回路のあ
る盤が動力です。ここまで来れたら主幹でもI0測定して漏電が間違い
ない事の確認
が必要でどこで主幹の3本R、N、Tがクランプで無理なく
挟めるか判断します。★電気は生きてるので無理な作業は事故の元★

私のBlogの読者の方はすでに頭の中では習得されてると思いますが
主幹MCB⇒子回路MCBの流れで漏電が発生してるわけですから測定
するのはELBでなくてMCBだけでいいのです。正常ならば1~0.1mA
程度ですがある1回路だけ105mAの値が1回路で測定されました。ここ
でテナント責任者を呼び状況を説明し立会いの元で電源を切ります。
ELBが自動で落ちる場合は構いませんが漏電してるから危ないと電源
をテナントに無断で切ってはいけません。(人命に係わる、火災時は別)

105mAなんてI0ではメガを測定したら≒0Ωに絶対になります。
I0とかI0rなんて一般の方に言っても理解できせんが絶縁という言葉
ならばたいていの方は理解してくださいます。ですから私はメガのこの
状態をテナントに見せて今ここで発生してる不具合を知ってもらうのです。
夜中に一人調査では証拠がないのでメガのこの状態の写真が必要だけ
ど今は4人の目で見てるので問題ありません。私がわざわざ≒0Ωと書く
のは0Ωですと完全なる対地間短絡でMCBがトリップするからです。従い
MCBが切れない以上、正確には絶縁抵抗値は0Ωではありません。
メガは100万Ω単位だから低い値はすべて0Ω表示となるだけです。
ELB回路漏電は自動で切れる、MCB回路漏電は対地間短絡までの
重症の漏電でもないと切れない、その場合は電気を止めないで漏電
を故障回路確定まで私は追っていきます。

時間帯や店長の気質にもよりますが一度に切らないので1回路ずつ
切り異状なければ即投入という方法で点検させてくれる許可がもらえ
たなら主幹にクランプをかけたまま子回路のMCBを切って入れてを
順番に繰返せばいいのです。漏電回路を切った時だけ主幹のI0が
100mA⇒5mAとかになるので即わかります。
この方法が一番楽で
確実ではあります。でもテナントの業種及び店長の性格からさせて
くれるテナントはわかりますけどね。ダメなとこは黙ってクランプで1
回路ずつI0を測定します。漏電してますから全停電しメガをします
なんて言ったら"ダメだ"とまず間違いなく怒られます。テナント営業
活動を停止させる方法は今の時代は無理です。


結果そこから2回路に分かれて1個は冷蔵庫ともう1個はミキサーみた
いな物が接続されていました。機器をすべて外してMCBのとこでメガを
したら100Vメガで20MΩで正常、もしここでメガが≒0ならば一番怪しい
のはコンセントですが今回は機器不良、冷蔵庫のプラグを挿したら≒0
ですからこれで確定です。たぶんコンプレッサーとかでなくて電源コード
をねずみがかじってるのだと思います。こうした業務機器は本体に15mA
程度のELBを内蔵している
ので間違いありません。だから逆にMCB回
路に冷蔵庫が接続されているのです。ただ写真の様な冷蔵庫で(今回
の漏電とは違う)電源は本体裏に隠れてしまっています。重いし物も
たくさんありますし移動中に皿とか落下させ破損させたら弁償となるの
で業者に修理してもらう様に指示をしました。店舗財産ですから私の
義務は漏電を見つけるまでです。
ただ今目の前で手で触れられる範
囲に不良箇所があるならば修理してあげる事もあります。

上の時はこんな酷い状況でメーカーが明日でないと来れないとの返答
仕方なく表面清掃、自己融着型テープ、最後に全体を白の絶縁テープ
で巻いてフックを設置、床にコードが接触しない様に応急処置しました。
テープで誰かが補修しながら使っていたのですね!ただここまで表面
が劣化すると自己融着型テープを先に巻かないと絶縁テープだけでは
応急処置になりません。絶縁値は20MΩに回復したので使用させました。
店長から”素晴らしいこれでいいです"なんて言われましたが正規にし
ないといつか火事になります。と意見させてもらいました。納入業者が
夜中機器を移動させてコードを交換されたそうですが移動が大変だっ
たそうです。厨房機器は床に電源コードをころがすと汚水劣化やねず
み被害に合うのは当たり前でそれが地絡に!元々自分達の当時の
納入時施工が悪いのです。たぶん施工時電気屋さんが不在でした。

コンセントが原因の漏電ですとサービスで取替しますが壁付コンセント
前を重量物で塞いでなんとか機器プラグを抜くしかできない場合です。
でもこうした原因を知って私から言わせたらコンセント漏電はほとんど
で人災と言えます。(あえて原因は書きません)高級食材があるなら
どう修理するにしても応急でこの冷蔵庫の電源を私が今確保しないと
いけません。その場合は分電盤不良回路を外しそこから仮設配線で
電源を引きコンセントをこんな感じで設けた事もありました。絶縁は当
然20MΩですからこのままテナントが手配した業者が来るまで使用さ
せました。隣のコンセント回路からなら簡単だけど10A以上の機器を
違うコンセント回路に接続するのは電気の使い過ぎでトリップする可
能性があり好ましくないです。

電気温水器や湯沸かし器はヒーターが絶縁不良を起こし漏電します。
ただ運転開始するとガチャンと大きな音がした場合は内部にマグネットが
あります。I0では高くなるのにメガ測定時は20MΩある、経験の浅い業者
とかでは異状なしと返答する事さえありますがメガは電気を止めて測定す
るためマグネット二次側のヒーター絶縁抵抗値が測定できない
のです。
(つまり電源プラグとアース間でメガをして異常なしとする業者もいます)
面倒でも機器内部のマグネット二次側で測定してヒーターの絶縁抵抗が
測定できます。この見誤りは意外とあるので貴方は覚えておいてください。
ですがテナントの私物の開放点検は業者にさせて貴方は触らないでね。
後アース付コンセントに接続される電源コードではI0は測定できません。
これも同様です。絶対にI0で異状があるのにメガ値だけが正常なんてあ
りえません。又機器が接続された回路メガ測定で20MΩあっても100%その
機器に絶縁不良がないとは言えません。ですからせめて月1回でも分電盤
主幹でI0を測定する意味があるのです。

という事はELBを内部に内蔵してない、取付する時にELB回路から電源
を取る施工指示があったはずですが...この時は空きがあったのでMCB
⇒ELBに電源を私で変更しました。接地のみではB種接地とのバランスだ
から漏電時の機器表面電圧が50V未満になるのは意外と難しい!それ
にこうした金属性の電気機器は必ずELBが電源に必要です。こうした機器
表面のボタンを漏電リセットを言われる方がいますがほとんどでオーバー
ヒートした後に押す温度リセットです。電気温水器や湯沸かし器単体で
I0が30mA流れても機器停止しない場合は機器内部にELBなしです。
それをMCB回路のコンセントに接続してるのですから施工も悪いです。
こういう状況を発見したら分電盤の方をMCBからELBに変更が必要です。
それくらいの変更は電気主任技術者ならしてあげてくださいね。

私の経験した電気温水器や湯沸かし器のヒーター絶縁不良では常時で
はなくて間欠的、結果わかったのはこういう物は加熱用と保温用ヒータ
ーがあります。使用して水温度が低下すると加熱ヒーターがONとなる
その時に漏電が発生していました。ですから漏電したりしなかったりで
構造がわからない人には不思議
なのです。ヒーターは本体内に埋
め込まれている棒状のものです。この棒に経年劣化の腐食で穴があき
タンクの水と電線がふれてしまうことで漏電が発生するのです。液体を
加熱する装置において漏電は発生し易いトラブルの一つ
です。

今回はテナント責任者が確認してるので写真は不要でテキストだけで
報告書を作り上司に提出して本日の作業は終わりました。帰りにO君
から"今からSLOTですか"と言われたので"行きませんよ"と笑って返
しましたが会社を出たらちょうど11:30で久しぶりにSLOTをしました。
90分遊戯して600円しか勝てず、帰りに駅に最近オープンしたBAKE
というsweetsのお店が気になっていたのでアイツへのお土産に買って
帰宅しました。仕事がらどこに分電盤があって菓子を焼く時の排気は
どこから出してるのか、このボリュームなら何KVAでとかを目視で想像
してしまいました。こういう他のビルで同じ漏電があっても対応はでき
ます。もちろん今日は休日出勤なので残業はつきます。それと休日
出勤残業とは法的には会社に入った瞬間~退社した瞬間まで家を
出て会社までの通勤時間は残業には含みません。

私のある日の休日の出来事でした。夜中にトラブルで出勤し翌日お仕
事ならばNETカフェにSTAYしますがやはり昼間に呼び出しされる方が
体も心も楽です。電気主任技術者を希望される方はイザでは夜中でも
休日でも笑顔で出勤できる心の余裕は必要です。選任電気主任をあ
えて置く理由を考えたらこれからはどんなに博学で凄い資格があって
もイザでの対応力こそが会社が求める電気主任技術者の資質と私は
理解しています。対応力は技術だけでなく問題があればいつでも対応
する気持ちの事
でそれこそがOpen 24 hoursという意味です。

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