ケガをしてはいけません。

共用部にある天井の冷暖房設備FCUから冷風が出ていないと報告あり
あれこれ原因を考えてる暇があるなら現場に急行します。
FCUとは熱源で作った冷水や温水を入れ内部ファンを回して冷暖房する設備
でビルではよく使用されています。(PACと比較して電気代が少ない)

脚立を使い天井化粧パネルを外し最初にフィルター目づまりのない事を
確認したら、ターミナルのとこで電源電圧がかかってるか確認が必要です。
今回はここが0Vなのですから当然冷風なんて出るわけありません。
電気があって運転しないのか、なくて運転しないのか?当たり前の事だけど
これ次第で対応がまったく変わるので必ず確認をします。
電圧があって回らないならばモーター接続ターミナルの配線を外してメガを
してみましょう。モーターが逝って0Ωの状態になっている事もよくあります。
電源端子からのメガでは回路が停止してるのでメガの電圧がモーターにか
からないないケースが多いからです。
電気担当としては最低限、電圧が機器にあるか?モーターの絶縁抵抗値
は正常か?程度は必ず確認をするのは基本作業と言えます。

配給元が主幹MCB⇒子MCBなのでその場合は変圧器で低圧地絡警報が
先に出てるはずですが測定したらやはりモーター絶縁抵抗値は正常でした。
これ自体のコントロール基盤の故障の可能性が高いです。
モーターへの電圧を測定すれば?と思いますが特殊な電圧や電流制御を
してる場合では私達が使うテスターでは正確には測定できないでしょう。
とにかくこの時点でFCUを修理できる業者に連絡をされたらいいです。
逆に電圧がないならば電気主任が何とかしなくてはいけません。
★機器に電圧が来てないのは業者にはまったく関係のない事です★

メンテ契約してない業者だと出張調査費だけで5万円程度会社が請求され
ます。こういうFCUやPAC程度までメンテ契約してる会社は稀でしょうね。
基盤1枚交換でも軽く10万円以上請求されますが電源が来てない事に
気がつかずにそういう業者を呼んでしまうと出張費だけ請求されて機器
故障は解消せずだけは避けないといけません、だから機器故障原因が
確実に機器側にあるか?という確認
ができないといけません!
中央監視の遠隔起動で機械が起動しないのでいきなりその機械業者に
修理依頼をされる様な人って意外といらっしゃいますがこれも故障個所
を確認しない素人ぽい対応で早急な復旧ができません。

中央監視PC操作によりフル2線伝送ユニットからその部分の動作指令
信号送信⇒現場TU(ターミナルユニット)が受ける⇒そのTUが照明回路
やFCU用のリモコンリレーをONさせるのです。1個のTUが4個のリモコン
リレーを制御しています。現場電気主任はこの程度の回路は理解して
おかないといけません。遠隔で照明コントロールする場合にこの方法
だと主コントローラーは2線のみでいくらでも照明回路etcを制御でき
るのです。そのフロアーの照明がすべて点灯しないというレアなケース
ではリモコントランスが逝ってないか?AC24Vの確認も必要です。

補足するとリモコンリレーがONの状態で照明回路MCBを切りそこから
メガをするならいいけどもしOFFの状態でメガをMCB二次側にかけても
照明器具にメガの電圧はかかりません。低圧回路の絶縁抵抗測定は
負荷を接続した状態で線路の絶縁を測定しないといけません。

ONの状態のリモコンリレーはOFF信号が来るまでは停電があっても
ON状態を保持します、マグネットやリレーとは動作原理が違うのです。

リモコンリレーと言うと照明ON/OFF専用と思いますがモーター容量の小
さいFCUなどはこれで運転制御が可能です。応急としては表面にある表示
をツメで引っかけて反転OFF⇒ONとすればリモコンリレーをON状態にでき
ます。ただこのままでは遠隔自動ON/OFFができないため翌朝の開店前
に取替作業をすればいいのです。

リモコンリレーはビル内に相当数あるのでいつでも即交換できる様に在庫
として準備しています。リモコンリレーに絡むトラブルでこれを交換してもダメ
ならTU、更には中央監視側となりますがそうなれば業者対応となります。
後マグネットも11KW程度までは私で交換するので何種類か購入、その他
必要になるかもしれないパーツも忘れない内にそろえる様にはしています。

回路によく使われるこうしたタイマーの中身はどうなっているのか?

上のタイマー接点とは単純にリレー接点があるだけですが時間計測に
モーターではなく半導体を使うわけだからソリッドステートタイマーと
呼べると思います。

そのリレーをこうした回路で時間制御しますがTICのICはたぶん時間制御
用のICでしょう?こういう物は不調になったら開けて修理なんてできず交換
部品を持ってないと何もできません。電気設備保守管理は業者対応では間
に合わない修理部品をどれだけきちんと普段から準備しておけるかでその
管理会社のレベルがわかります。
たとえばスターデルタ起動故障の1/3は切換タイマーによる原因ですがた
ったそれがないだけで空調運転ができないわけです。築10年以上経過し
た物件の管理ではそろそろ緊急対応に必要なパーツを検証し在庫として
持っておくべきかと思います。

マグネットやリレーは電圧0になると必ずOFFとなりますし、電圧があっても
自己保持回路という処置がないとその状態を保持できません。
リモコンリレーはON/OFFのワンショット信号のみで一瞬にONやOFFとなり
以後は機械的に状態保持をするので逆信号を受けるまでは停電があって
も最初のON/OFF状態を保持します。しかも朝晩ON/OFFするだけならば
通常10年は壊れないそうです。ただ何事も絶対はないから取付5年以内
のパーツでも壊れてるかもしれない意識は常にあります。
リモコンリレーはリモコンSWと併用する物でこれ単体のみを購入しても使
い物にならないので注意してくださいね。マグネットとは違います。

上のリモコンリレーは両切りだけど単相100V回路なら片切りのリモコン
でもいけます、たとえばある部屋の照明が点灯したら何かを稼動させた
いならばリモコンの電圧をマグネットコイルにかけてそれでその機器の
電源送りをON/OFFすればいいのです。

WR6166の主回路側に接続できる負荷の定格です。

取替をこんな感じで私はしますが、配線を外す、本体取付、配線取付
作業で★1個15分程度ですね★実際してみれば難しくはないです。
第二種電気工事士を合格された人なら練習したらすぐできます!
黄色線が24Vの制御側配線で赤、黒が100/200Vの電源側配線です。
黄色線は片側が共通となってるのできちんと取付の確認し二次側24V
のトランスからなので短絡だけには注意します。
赤線側は単相三線式からの線間200V(対地間100V)がかかっていて
配線が密着してるので取替を行う場合は最低限上下のリモコンリレー
の電源MCBは切ってから作業は行ってください。

上みたいな作業で注意してほしいのはこの様にネジが外れない時
これは過去ページの写真だけどマグネット交換で時々私はこの作業をし
ますがリモコンリレーでも固着してドライバーでは取れない時があります。
ネジを回すのに適した大きさのドライバーを使いならが体重をかけても
回らないならその作業のままではネジ山をつぶしてしまいます。
この場合はすぐにインパクトドライバーを使用してください。これは押さえ
つける様に小刻みに叩く事で打撃を回転力に変換します。
(それでもダメなら556を少しネジに噴射して5分後にしましょう)
電動工具で力任せに?貴方も現場でされてみてください。電動工具は
こういう場合はまず役にた立ちません。

配線を引っ張った時に老朽化してると端子の根元が折れる事もあります。
端子は抜けない様に丸端子を使用してる事が多いと思いますが端子類を
事前に準備してからリモコンリレーやマグネットの交換作業は行います。
マグネット交換では外した配線がどこの端子に接続してあったのかわから
なくならない様に自分で工夫してから作業は開始です。

後注意してほしい事は
1.尖った端子類で指をケガする可能性があるので指の空間的位置を常
に意識して作業をする。

2.配線は通常黄色などで統一してありますが中に数本青色配線とかあり
これは別系統からの配線ですからそこの制御電源を切っても電圧がかか
ってる場合があります。
中央監視からのDC配線、外部とインターロックを取っている場合など

3.ネジの緩みはマグネットの単相運転や焼損の原因となります。
ドライバーが手の中で空転しない貴方の握力の範囲以上にはネジを締め
られないわけである程度キツク締めるならばインパクトドライバーを逆転
(締める方向に回転)SETしてそれで締めてください。
締め付けが完了したら配線を手で引っ張って確認をする、通電させて
15分後にサーモガンで接続部が周辺温度に近いか確認をする。

4.配線番号でどれがどの配線と読める慣れた人以外は配線に番号を
つけたテープを貼り、取外し前の状態をスケッチしてから作業される事
をお勧めします。配線接続を間違えて短絡などない様にします。

せっかく作業したのに後でトラブルを発生させてはマイナス評価を職場
で受けてしまうのでとにかく失敗しない様に落ち着いて作業は行います。
機器に電圧がかかってないに対応するには各機器への電源ラインを
普段からよく勉強しておきましょう、故障してからまったく検討すらつか
ないのが電気主任として一番いけません。先輩が教えてくれるじゃなく
と言うより先輩は深くは知らないので自分で図面を見ながら現場回路
とリンクさせ勉強するしかありません。


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