電気主任技術者 停電対応訓練

ある支店ビルで停電が発生した場合の対応ができるか技術部長が調べた
ら最低限の対応が半数の設備員で答えられない事実が判明しました。
そのためですべての現場で教育を徹底させる指示が出たのです。
私は宿直勤務をしませんが夜勤をしてる人とか深夜でもそれは起きえます。
火災だけでなく飲食関係があるビルでは発電機が起動しなければ相応の
対応をしないと食品がすべてダメとなります。
一旦停電しますから発電機送電で重要設備が動作してるかの確認も必要。
病院とかなら停電発生によるミスは人命に係わるので軽視できいはずです。
以前、発電機試運転した者が最後に自動モードにするのを忘れていた事が!
それでも発電機は停電時に起動しませんが実際の停電でそんなミスが発覚
したら私が勤務する会社ではクビになるのではないでしょうか?

こういうマニアルは電気主任自身のスキルを基準に制作するのではなく
て設備全員が理解できる物でないといけません。
この現場にも以前作成したのがあるけど今回は写真をつけて再度作り直し
をしてみました。
勉強会は前半と後半に分けて前半は停電発生~発電機自動起動しない場合
の対策としました、まず今日は前半をエクセルで作成したのです。

1.停電とは何か~前半の勉強会のポイント
設備の中高年の一部には電気がまったくわからない人がいますが停電なんて
ないという決めつけをされています。そういう方が問題を起こしても電気主任と
してするべき事はしているという事実は会社に示しておかないといけません。

2.中央監視、サーバー停止方法、発電機が自動起動しない場合に最低限は
手動で試してほしい運転方法についてです。
UPSもあるけどあれは停電~発電機送電までのつなぎでせいぜい10分しか
電源容量がないのです。
いきなり電源が切れて障害が出る物についてはUPSが生きてる間に即シャット
ダウンさせないといけません。
停電が発生したら一番最初にしておかないと発電機起動不能対応などが仮
に発生してモタモタしていたら10分なんてすぐに経過します。
発電機で順調に送電できた後でそれらは再度起動すればいいのです。

自動モードは発電機電圧確立と関連VCBのインターロック条件が解除されて
から自動投入されますが受電27信号ではなく手動起動させる場合は発電機
VCBも手動で投入しないといけません。
ただ発電機は起動するが発電機VCBが自動でも手動でも投入できないのは
このインターロック条件が解除されないわけでこれから電気主任になられる
方は頭の隅に入れておいてください。
それがどのVCBのどのリレーと絡むのか普段からシーケンスで理解しておか
ないとイザでは何もできないでしょう。

受電27動作で受電VCBと52BのVCBが切れる!
二重に保護してるので逆送電はありえないけど52Bがもし切れてないと逆送電
はなくても全変圧器を発電機で給電する事になります。
そのまま昼間にて運用したら発電機は過電流でトリップとなるので手動運転を
行う場合は念のため52Bが切れてる事を確認する事も説明しました。
切れる回路があるから大丈夫のはずだけど絶対にそうなければいけない事は
目視で状態を確認すべきと私は思っています。
稀な事故というのは"○○のはずだ"がそうならない時に発生するのです。

発電機の実負荷運転はこの現場では停電作業時に発電機を起動するため
30%以上負荷で兼ねてますが過去何回かエンジンが起動しない、起動する
が負荷を載せたら停止するという故障を私は経験しました。
外部事故で停電した事は幸いにもないにせよ計画停電では発電機送電
ができない事例があるので危機感は常にあります。
発電機は自動モードでは停電27信号で自動起動、もし起動失敗ならば3回
までリトライしてくれます。3回起動失敗すると始動渋滞で以後は動作しません。
その場合はリセットをして手動運転を試す事となります。
正常ならばガバナ機能により自動で燃料が増加し負荷に追従していきます。
もし自動運転ができない場合はメーカーから自動モードでは電圧確立したらすぐ
VCBが投入されるので手動起動⇒1分無負荷運転⇒VCB投入を試してほしい
という指示を受けています。

更に負荷が乗った時にエンジン回転数が低下した場合は発電機周波数が低下
するので周波数をパネル操作でUPさせたら燃料を強制的に増やす事ができます。
(この操作まではすべての設備員はこの現場ではできないといけない)
発電機の運転で一番注意すべき事項は周波数がこの地域では60Hz付近
に負荷状態でなるかです。
起動成功か失敗かは発電機周波数が安定するかどうかでわかります。
周波数が安定していればエンジン回転数は安定してるわけでエンジンもまず良好
に動作しています。★自動でダメならば最低限可能性のある事を試します★
始動渋滞以外の重故障が発生した場合は残念ながら業者でないと無理です。

とりあえず計で4枚作成しましたが読み直し微修正をしてこれで勉強会前半
を今度行うつもりです。
実は今回は勉強会の後に全員にその内容についてのテストをして全員の
点数を会社に提出する様に部長から係長は命令されたそうです。
もちろんその問題も私が準備しておかないといけません。
採点が容易な様に1個10点で10問出題をするつもりではいます。

1.停電が発生した場合に何をまず確認するのか
2.中央監視をシャットダウンさせる場合のパスワードは
3.サーバー電源装置はどこにあるのか
4.電力会社に連絡する場合にこちらの何の状態を報告するのか
5.受変電設備において一番守るべき事は何であったか
6.発電機を手動送電する場合に切りを確認すべきVCBは何か
7.発電機を手動送電させる場合に遮断器操作はどうであったか
8.6の時に試すべき手動運転方法は何と何であったか
9.8操作でも発電機送電ができない場合に誰に緊急連絡をするのか
10.発電機送電が完了した場合に確認すべき事項をすべて述べよ。

ほとんどその建物都合で確認・操作すべき事項だから現場が異なれば
マニアルも違います。
冗談とは思いますが点数が60点に満たない者は設備員としておいて
おけないと部長は言われてました。
ですが病院や飲食店舗のビルで停電対応ができないのは極めてまずい
状況なのは違いありません。
電気主任技術者はこれらを指導すべき立場ですから一人でも完璧に
できないといけません。

実際はOCRやDGRなどの所内停電も極めて低い確率ではありえますが
そこまでの全員対応は無理なので今回の勉強会では触れません。
その場合は私に深夜でも連絡が入り即出勤して対応するしかありません。

51は負荷側ほど早く動作する(保護協調)わけで①の22000V~高圧部分
が短絡するのは極めて考え難いです。人が故意に悪意ですれば別!
高圧回路で短絡が一番発生しそうなのは②変圧器周辺で人がここで測定や
電源増設工事などで作業をする事があるからです。(PF溶断で保護)
(PFが悪いのではなくてその下の何かで短絡が発生していると考える)

PFは1本でも動作するとストライカーがワイヤを押しそれでリミットSWを
動作させてLBSのトリップコイルに通電されます。
それでLBS本体が開放されて三相共に変圧器の通電が停止します。
される事はないと思うけど写真にあるリミットSWを指で押したらLBSが
動作して区分停電となるので停電作業以外では触るのは禁止!

建物内で施錠がある部屋にあるこうした設備で相間短絡事故は考え
難いわけで一番負荷に近い高圧部分としては変圧器となります。
ただ実際の負荷とは変圧器二次側の低圧回路でこれらは各MCBが
あるから変圧器にダメージを与える前に切れるはずです。
唯一危険と私が感じるのは変圧器二次側とMCB一次側間でここは
保護回路がないので生きた状態で作業する時は注意が必要ですね。
貴方が電気主任となっても近づくポイントなので注意してください。

これは変圧器B種接地で低圧地絡警報が発生して漏電回路を調査する
時ですが変圧器二次側とMCB一次側間がここでは接続された状態です。
(80mmのリーククランプメーターにてI0で380mAを検出)
電気主任は地絡が発生したらここで調査しないわけにはいかないので
ヘルメットと絶縁手袋を必ず着用して作業されてください。
ビルでの電気トラブルはほとんどが低圧回路の漏電です。
★短絡という現象に遭遇するのは意外とほとんどありません★

上調査でたとえば3店舗まで絞れたら各店舗分電盤主幹でI0を測定します。
下店舗は停電作業の時は一括100Vメガで20MΩの場所で予想通り通電状態
でI0が主幹で6mAと問題なし。(絶縁が正常なら主幹はI0で10mA未満)
もっとも100mA以上の漏電なんて主幹がELBならその盤は違います。
主幹がMCB盤ではいくらでも流れるのでこういう高い値の漏電では主幹がMCB
回路のテナントが犯人です。
ただ会社に後で故障報告を出すのに測定せずに問題なしはできないので関連
する回路は主幹の種類に関係なくすべて測定をする必要があるのです。

下はメガをした時の写真で実際のI0測定では主幹ONで通電されています。
出火してるとかなら別だけど営業中調査では店舗停電なんて無理だから
★電気が生きた状態で漏電箇所を探すしかありません★
それに300mA以上も漏電してるのに閉店後で調査とはいかないのです。
クランプを配線に挟さめない時、私は金属バー3本を挟んでI0測定します。
径が80mmのクランプならばこれ位までならなんとか私は測定できます。
テナント分電盤でMCBの上空間が狭い場合はここでないと測定は無理!
(クランプを開いた時の中の金属部でバーを短絡させない様に注意)

上の操作で主幹で変圧器B種接地で測定した300mA~400mA程度のI0が
出た店舗が漏電が発生してる場所です。
今度は子回路でI0を測定しますが逆に主幹で測定したクランプでは口が
大きいためこの程度の大きさリークのクランプメーターで1個づつ追っていけ
ば★不良子回路では必ずその300~400mAの値が検出されます★
当然こんな高いI0が検出されるのはELBではなくMCB回路です。
尚、正常回路ではI0は末端では1mA未満です(写真は0.1mAで正常)
接続された機器が電源装置などでは時々1mAを超える事があるのでそういう
場合はI0rで測定して抵抗分漏れ電流が1mA未満かを正確に測定するのです。
今回の漏電原因以外で絶縁が低下してる回路が見つかる場合もあります。
突然の機器不良が原因では毎年の絶縁測定では発見できないのです。

丸端子ではなく挿入をネジ止めしてるだけの取付ではクランプを無理挿入
して20A近い電流線が抜けたらバチンと火花が出て焦げます。
上の様な分電盤内子回路で2線を挟むのでも電気は生きてるので無理は
しない様に必要ならインシュロックは切ってから測定は行ってください。
メガは確実に対地間抵抗を測定できるけど"停電させないと測定できない"
という点で利用者に制約を与えてしまいます。

この電気室ではMCBの位置が悪いのでここでしかケーブルI0が測定できない
普通に真っ直ぐではクランプメーターが挟めないのです。
知恵の輪ではないけどクランプメーターを自在に扱うには少し練習が必要です。
測定する人の事まで考えて電気工事なんかしてないからこういうのが多い!
挟み難い場所は一度できたら自分がクランプを挟めた場所にテープなどで目印
をしておくと次回測定する時に自分が助かりますよ。

再度高圧回路の話に戻りますが.....
LBS開放以外で51でVCBがトリップ、されたらその区間は通電禁止して原因
調査。誰に何と言われ様と家でブレーカーが切れたから入れる感覚で51を
リセットしてVCBを再度投入してはいけません。ただこういう事は稀な事故です。
工場に勤務してた頃、ターボ冷凍機のコンドルファ起動装置内部の変圧器
が短絡して冷凍機電源側の52TのVCBがトリップした経験なら1回あります。
そう配線より接続される負荷故障による物です。
それ以外で身近で受変電設備で実際に51や67が動作した話は聞いた事
はありません。

VCBが本当に短絡で動作した時は周辺に焦げた様な嫌な臭いがしばらく
残っていました。
という事は51の誤動作で通常の負荷電流を切っただけならそんな臭いは
しないはずで五感でも異常はわかると思います。
LBSのPFならば実際に変圧器の一次側~変圧器内部間で短絡したと言え
ますが51や67の継電器で動作するVCBトリップは継電器やリレー誤動作も
あると思うのでイザで回路調査ができる様にシーケンスを電気主任に着任
されたらよく勉強しておきましょう。
実際に短絡等で51が動作する事より誤動作でVCBトリップする確率の方が
高いと私は思っています。ただ先入観は持ちません!

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