電気主任技術者 日常業務

朝礼では係長が会社の連絡事項や指示命令を職員に説明、特に専門的な
内容で電気ならば私も途中で発言します。

係長は元ゼネコンで1級建築士の仕事をしていたのでとても細かい事に気が
つき部下の私たち全員はいつもピリピリして緊張感FULLです。
同時に服装乱れ、ユニフォームの汚れもチラ目でCHECKもされます。
又きちんとMEMOを取りながら言われた事を後で二度聞く事がない様にしない
と怒られます。私も働く気がないのか?と怒られた事あります。

定期メンテとは各機器のメンテナンスでVベルト交換や機械点検など維持管理
で毎日予定表で何をするか係長が作成されてるのでその日何をするのか確認
しておかないといけません。
電気担当であってもその職場の方ができる作業はすべてできないとその現場
では働き続ける事はできないがビルや工場勤務の原則と言えます。
(機械、水道、建具、消防など電気だけでなく覚える事はたくさんあります)
★日常大工に強い起用な方はこういう設備業務は働き易いです★

お仕事は先輩から2回習ったら3回目は一人でする様に言われるのでよく集中
して学んでおかないといけません。
ビルや工場の電気主任技術者は同時に設備員でもあるわけで電気だけして
お給料を頂こうなんて職場の上司や仲間が許してはくれません。

私のいる設備を管轄するのがビル事業部で何かあればそこからも担当者が
直行します。(すべての支店ビルを管理)
このビルの担当は35才の設備設計のお仕事をしてた方で私の苦手な建築や
建具の事など詳しくて尊敬しています。
顧客との直接な金銭交渉は彼がしますが業者との裏方での交渉は電気なら
私のお仕事となります。
会社とは役割がありそのルールに従いお仕事は遂行しないといけません。
電気担当として私がテナントに対して行う事例をいくつか紹介します。
(タンブラSW、コンセント、蛍光灯安定器交換程度は設備全員ができないと
いけない軽作業ですから電気主任はそれ以上で仲間の信頼は得られます)


ある飲食店舗で事務所の事務機材を入れ替えたんだけどその新しい書棚を
そこに置くと壁にある照明タンブラSWが隠れてしまい操作できなくなる
という
相談を受けたのです。しかも書棚はそこしか置けないとの事!
そこで店舗を消灯させて事務室だけを点灯させた事は一度もないという店長
のお話からその時はこういう方法で解決させました。
部屋の照明タンブラSWは完全にONのままでいい、ではそれを何で入切りす
るかだけど売り場はリモコンリレー(RC)になってるからRCの電圧でマグネット
を制御させてその主接点の入切りで事務所の照明も連動させました。
ただRCに接続する時はそれと上下のRCは電源を切りたいので翌朝に店長立
会いで開店前に作業は行いました。

同じ分電盤内での作業で照明回路同士を連動させるなら上が一番簡単です。
用途(場所)の異なる回路は容量的に2回路で出力できても一緒にはしない
方がいいです。(短絡や漏電調査時に余計な手間がかかるため)


これは飲食店舗の排気ファンを更新する間、1ヶ月直入起動7.5KWの仮設
を現地盤で接続するので送り元のスターデルタのどの3本でもいいから通常
の3φ200Vを手配する依頼を受けたので倉庫にあったタイマーとマグネット
で取付した時です。
係長から"あの店の店長はうるさいから絶対に動かないなんてない様"にと
言われていたのでスターデルタのタイマーを0秒にする方法はしません。
(厨房というのは排気ファンが起動しないとガスが使えなくなるのです)
応急策のため中央監視PCとは接続されてないのでタイマーがないと自働
起動停止ができません、1ヶ月には既存回路に戻します。

この程度の大きさのマグネット交換は難しくないので電気主任になれたなら
練習してできる様になってください。⇒マグネットスイッチ取替
"さすが電験を持ってる人だね"と職場での評価は必ず上がります。

こういうお仕事をしてると何かにつけ寸法を知りたい事が意外とあります。
わざわざ職場までメジャーを取りに帰るのが面倒な時は私は自分の指幅
何個分と調べておいて参考にします。(私のこのスパンは17cmと固定)
私は指が太くないので物の交換作業とかには向いてると思っています。


あるテナント課長から今日はいつもより部屋の湿度が低くこれでは"社員が
インフルエンザになる"と怒られた
とフロアー担当から連絡があったのです。
現場動力盤にある図面を見たらFX2リレーのa接点経由でWX1リレーがON
すると線番5に電圧がかる事で加湿器の電磁弁が開き給水してる制御です。

このリレーは通電状態になると内部にある赤LEDが点灯するタイプです。
回路を見るとWX1リレーの動作ランプが点灯してないから加湿回路が
構成しないのは当然です。
ただFX2リレーは動作してるからそうなると怪しいのは加湿SW接点が
開いたままでONにならないのが濃厚ですね。

これが加湿SWで部屋からのレターンエアの湿度を計測して内部接点が
ON/OFFするだけです。

足元を探すとターミナルがあるので様はこの3-4間が動作してないといけ
ないのですがテナントから苦情を言われる湿度状態でありながら導通
CHECKをしたらない。つまり加湿SWが動作していません!
もちろん線の緩みは加湿SWとターミナル受にはありませんでした。

これではどうせ業者を呼んでも部品手配してからになるから修理まで数日
かかるので今応急対応するしかない
と判断しました。
ちなみに1-2間は空調機のマグネット補助a接点に接続、5-6間は加湿器
電磁弁への電源送りです。
各外部機器の動作不良はターミナルでの測定でほとんどがわかります。
1-2間が導通なしではこの回路自体が起動しませんし、5-6間に電圧がな
いと電磁弁は全開しません。(電磁弁は全開か全閉しかない)
WX1リレーがONなのに電磁弁が開かないなら5-6間の電圧測定が必要。

通常盤は右扉ですから外部配線の引き込みは左側か下側が多いです。
上の配線ターミナルも上が盤基盤側で下が外部配線入出力側となります。
図面から電磁弁にかかる電圧だけはAC200Vである事に気がつきます。
5-6間にAC200VがないならWX1リレーのa接点が故障してるので逆に
直接AC200Vを5-6間に直結すれば電磁弁を強制全開できます。
(予備品としてリレー在庫があれば交換すればいいけどどこの現場も
そこまでは稀だと思います)
ただ直結をするなら電磁弁開閉用に20AのMCBでも間に入れてましょう。

電圧もあり加湿用の水や蒸気が通らないならば底を軽く叩けば錆などの異物
程度ならば取れる場合があります。(通過したら音と振動でわかります)
受水槽の給水制御にあるFMバルブのパイロット電磁弁が錆などで動作不良
となりよくこの方法で回復します。これでダメなら100%電磁弁交換が必要!
ただ電磁弁は電動弁と違い全開か全閉しかなく滅多には単体故障はないです。

余談ですが常時開放又は全閉鎖状態のハンドバルブが硬い時もバルブの底
を叩いてみてください。たぶん嘘みたいに動く様になります。
けしてパイレンなどで強引に回さない様にしましょう、ハンドバルブは全開したら
1/4回転必ず戻しましょう。ギュッと力一杯に全開するとかんで次に回らない
事がよくあります。バルブの構造を知らない人がされるミスですね。
こういう事に限らずAという方法である動作がなぜか不可能だからとその動作
を必要以上に継続&強化するとたいていそれって壊わしてしまいます。
その場合はAではなく別のBに解決策があるケースがこういうお仕事を始めて
感じる事が多いです。

とにかく今回の場合は下側から来てる3と4番の線は外したままでターミナル
3-4間をジャンパーで短絡させただけでした。
これで回路を構成するから加湿器に給水され1時間程度で室内の湿度は適正
値となりましたがずーと加湿すると部屋の窓とかに水滴がついてしまいます。
あの時は24時間タイマーをこの間に入れて30分おきに3-4間を開閉させました。
翌日、来館した業者に"丸山さんのおかげで楽させてもらってます"とお世辞を
言われましたが私はテナント様の快適環境のために働くのが義務なんです。
それに私こういう自働制御関係を触るのが好きですから我慢できない。

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