2016年7月1日金曜日

電気主任技術者 着任したら私のケース

もう約4年も前だけど父が電気主任をする工場から転職してこの
現場の電気主任技術者となりました。
実は着任する1ヶ月前にこの現場の停電作業があるのでオーナー
から見学においでと言われていたので入社時いきなりという状況
ではありませんでした。
その時にはこれが電気室にあったのでこれを携帯で撮り持ち帰り
ました。
(当時は色分けも補足説明も何もありませんでしたが今は誰でも
わかる様に解説を入れています。)

ただこのスケルトン図面を研究していたので着任時は強電に関して
は不安はありませんでした。
工場も同じ特高受電で基本原理取扱いは変わる物ではないので
どこかの現場を掌握してる経験値があれば違う会社でもそう困る
事はありません。

その上で次に確認したのはこの現場の保安規定の内容で電気主任
に着任したら最初に研究すべきは受変電スケルトンと保安規定の
内容ですね。
各機械や受変電のシーケンスについては現場と対比しながら地道
に自分の目で回路を追って覚えていくしかありません。

ただ工場やビルの電気主任は電気だけをしていては勤まりま
せん
からこの現場の方がされてる各種作業を先輩に教わり
ながら覚えていくのが最優先です。
ポンプの圧力計、グランドパッキン交換、空調機のVベルト交換
ドアクローザー交換・調整、冷却塔清掃、水周りの簡単な修理
壁に物(絵など)を取付け、GHPメンテナンス、その他ビル管理
における各種作業ですね。



どれも工場でもしていたのでただ少し方法が違う点もあり
そこはそうではないでしょう?ももちろんありました。
ですがそこでそれを言うと人間関係に亀裂が入るので大人の知恵
であえてそこは臨機応変に従います。
今だにそういう部分あるけど結果として問題なく運営できてるの
ですから無理して自分の我を通す価値もないです。

電気設備の現場での運営には今はもう同じ職場の人が意見して
くる事はありません。
それはこれまでの私の対応を見てきて私の方が電気について
は詳しいと皆さんが認めてくれたからです。3年かかりました。
ただ資格者です。だけでは現場の仲間は認めてくれない
むしろほとんどの人は"本当にこの人間にできるのか?"
というマイナスの評価からSTARTするのです。

父の様に特高現場で電気主任を20年以上してる人なら違う
でしょうが通常は資格だけで実務はできないのでは?という
疑念の目を今の現場に私が着任した時も強く感じました。

点検したり電気の事を知ってるのは当たり前で自慢にもなりませ
んが過去この現場の人たちでは対応できなかった
トラブルを一人で解決できた時こそ貴方の信頼度が上がります。
運転回路が入らない、止まらないという故障が発生した時
シーケンス回路を見ながら調査して箇所を発見して修理又は
応急としてとりあえず使用できる様にするなど!
つまりこれまで業者にさせた事を自ら行うのです。

前任の電気主任者が私に何を教えてくれたかと言えば
場所だけで後は★わからない事があれば質問してください★だけ
申し送りはこれだけで終了でした!
道理がまだわからない最初では質問すべき内容すら感じれない
わけでなのに"わからない事があれば質問してください"というの
が一番卑怯な教え方です。

定年退職で辞めるケースを除き、現場を去る人というのは何が
しかの不満があるのですから、もう意識は次の職場なんです。
そういう人を頼りにしても迷惑がられるだけですよ。
父から最悪そういう人もいる。と聞いていたので別に恨みも怒り
もありませんでした。
むしろ余計な干渉をされないからその方が私には楽ですし
そんなに嫌なら早く辞めて消えてほしかったですね。

どうせこの前任者も後20日少しでいなくなるので後は私に電気
トラブル報告が入り一人で対応しなくてはいけません。
当初図面や仕様では見えないその現場の癖という物が
わからず苦労もしましたが今はもう大丈夫です。
職場の人は電気の理論的な事はわからないので質問しても無駄!
全体の流れを理解するのに1年、ほとんど理解でき実務対応が
できる様になるのに3年かかりました。

でも私は工場での経験があったからで未経験なら絶対に無理でした。

数年して前任の電気主任の今を知りましたがまた転職して今は
電気主任ではなくて一般の設備員として地元の設備管理会社で
働いていました。
あの性格ではどこに転職しても電験二種があっても職場や顧客で
トラブルを起こして勤まらないと私も感じてはいました。
頭は良くても総合的に末端要員でしか無理な人だったんです。
結局電験資格があっても人間性に問題がある人はダメなんです。

私のBlog記事を読んできっとおかしいと思う点はあるでしょう
ですがこの現場は私の自己責任でしてるのですからこれでいいのです。
逆に私が他現場の電気主任のやり方に口を出す権利もないです。
自主保安体制ですから保安規定を基本として自分のオリジナル
で円滑に運営できてるなら合格です。
私のこの現場での最終目的はビルを利用するテナント、お客様
に快適な作業環境を与え故障時は速やかにそれを回避する事。

方法の違いはあれそれが一番大切です。

お仕事上困る事態があれば大先輩である同じ電気主任の父に相談
したり専属業者のSさん、保安協会のTさんに相談する事もあります。
同じレベルでは多数決意見の答えとなるので自分のスキルを遥かに
凌駕するスキルの知人を知人を作るのも大切。
でも一生懸命にしていれば自然とそういう縁もできるのです。
チャンスや縁とは必要な時に必要な人のとこだけに来る!
何もせず愚痴や不満ばかり言ってる人のとこには何も来ないのです。


ただ最初は確かに電気主任というお仕事は孤独ですね。
私はそれを制約のない自由と感じていたので苦痛はなかった。
それはたぶん私の生まれつきの性格だと思います。
そういう点では向き、不向きは少しはあるかもしれません。
私はお父さん子だから父の影響を強く受けて育ちましたがあの人が
あっての私でこういう時は父ならどうするか?と考えたら不思議に
すべき事は感じるのです。

父は地元で電気店をしていたおじいちゃんの影響を受けて
私も高校1年からバイトのため電気工事士の資格も取り
おじいちゃんのお店でお兄さん先輩達と働きました。
17才になった時は一人で一般家庭でのエアコンの取付け
工事もできる様になっていました。
ほとんどのお客様が私が工事するとビックリされてましたが
その頃から一人でまず考えどうすべきかという習慣が生まれて
いたと思います。
店の倉庫で夜中、ドリルの使い方、ねじ穴の作り方、器具の構造
の勉強会をおじちゃんと二人でしたあの頃がなつかしいです。

私はBian(同性愛者)ですが今はお仕事だけでなく愛する人(女)
と一緒に生活しながら幸せに生きています。
人にとって一番大切なのは食べていくためのスキルを得る
愛を得る、まったくの自分の世界を得る(私の場合は絵)
どれか一つ欠けても満たされない何かを感じると思います。
そして一番尊敬するのは私を育ててくれた父と母です。
わけあってこの子には帰るべき家がもうないので今は私
の愛する人を超え両親も家族として迎えてくれています。
二人で一生懸命に生きていたら必要な様に結果が収まり
ましたが、二人だからこそ喜びは倍に悲しみは半分にできました。