2015年12月5日土曜日

電気主任技術者 変圧器増設、耐圧試験討議

★12年休眠中の特高変圧器について再度討議12/4★
変圧器メーカーを今回は呼んで話し合いをした結果、適正な場所で
保管されてるので耐圧試験で合格すれば使用可能という回答
を頂きました。そういう事態ならば私も承諾しました!
ただ今回緊急時のバックアップ用の変圧器を増設するという
話まで出てしまいました。
今回のLED化が完全に済めば契約電力も2700KWから2500KW
程度まで落とせる可能性が出ています。
それを踏まえて単体で2500KVAの変圧器を設置してはどうか
という意見が上司の技術部長より出たのでビックリしました。

22000Vの2500KVA変圧器と言ってもこれはモールドだけど
今は想像以上にBodyが小さいのです。
高さも2m程度なので今既存にある1500KVAよりOILレスな分
図体も小さいから設置場所の特定も楽ですね。
ただ私も2500KVAの変圧器を実物で見た事も扱った経験
もないの現時点ではこれ以上説明できません!
個人的には1500KVAで十分とは思いますが部長の指示通りに!

ただ変圧器だけでなく付随設備(VCBなど)も新設して電気室を1個
製作するのに近いので5千万円では全然不足で億の話になり
社長決済が必要となります。
11月LED化の提案も部長から私に社長に説明をする指示が出て行い
ましたが今回も資料などすべて私に製作しなさいと命令が出ました。
社長からどんな質問をされても完璧に返答できないといけないし
業者からも作業中での進行、停止は電気主任技術者様の指示に
従います。と言われたので身が久しぶりに引き締まりました。
ただ決済が降りて変圧器製作に数ヶ月かかるから来年の話です。
具体化したら計画から導入工事様子までBlogで記事にします。

まずは12月半ばに耐圧試験を行いますが、私なりに考えてその後
はこの変圧器はバンクに接続したままにしましょう。と提案しました。
部長から”それはキミの判断に任せるよ"と返答されました。
NO3が耐圧で問題ないとして試充電試験を済ませまた停止するの
では意味がなく同じ失敗を再現します。
仮に負荷が2500KVAまで低下した状態で分担を既存の2台と
1個追加の3台での変圧器各負荷を試算してみました。
誰が考えてもこう最初から使用すべきだったんです。

耐圧試験は父が電気主任をしてる工場に勤務してた時に経験ある
から楽勝です。
もちろん当日の試験は業者が行いますが業者より当日DSやVCB
の操作だけは私にお願いされました。

耐圧試験とは簡単に言えば22000V機器なら約2万8千Vの電圧を
10分かけて漏れ電流の変化を見ます。変化がなければ問題なし。
ですがまず最初に通常のメガを行い異常がないか確認してから
メガ不良なら耐圧試験は言うまでもなくできません!

一応このNO3変圧器のOCR保護協調は私も確認しました。
機器地絡は耐圧試験の段階で異常があればわかります。ですが
耐圧試験の後で試充電試験をした時、仮に過電流事故が発生。
先にNO3のVCBがトリップせず、受電VCBが先に切れる事なんて
絶対あってはいけません。(全停電)
トランスメーカー技術者の話では負荷電流が少しづつ増加した事
によるトラブルより試充電をした時に突入電流でそういう事態が
起きる可能性の方が高いそうです。
こういう実際の有様は本では得られない物でやはり人から人へ
語り告がれ、各自の現場経験に乗せて技術を話すから説得力が
あるのです。

経験者限定で本や資格試験の勉強をしただけの方がこの場で
話せるメンバーではありません。

ただ励磁突入電流は第2調波含有率がく大きく第2調波ロック方式
なのでまず大丈夫です。と返答すると、相手が"そこまでご存知なら
私どもはこれ以上言う事はありません。とは言われました。
それらを踏まえまず試験当日には事故は起きないと思っています。
ただ大丈夫と誰もが思いながらも電気主任も自らでも確認しておかない
と事故が生した場合に業者任せの未確認ではその作業での責任
は電気主任技術者にあります。

設備の人でも業者が勝手にしたんだから責任はない。いう意見を
言われる方がいますが電気に関しては、作業では業者は必ず
電気主任に"それでは行って良いですか?"と聞いてきます。
この言葉はその当日の作業だけでなく安全も含めて了解された上
でこの作業に同意するという意味なんです。

疑問点があるならさせてはいけないしこの作業の当日中止をする
権限もあります。なんとなく何でも許可してはいけません。
ただ私も自分が未熟なせいで作業進行をSTOPだけはさせたく
はないです。だからこそ緊張感は常にあるの!
館内LED化の第三段階工事もあるし来年も私は忙しいです。