2015年10月6日火曜日

電気主任技術者 仕事:エアコン室外機洗浄

電気室というのは部屋温度が40℃になる事を想定して設計
されてると言っても室内温度を夏場35℃以上という温度に
してる現場は少ないでしょう。
そんな温度では操作員すら正常な判断で活動できません。
私は電気室の温度は蓄電池設備が同居する第一変電室
以外は28℃にしています。
前任者は21℃設定のFULL運転状態で夏場を運用されて
いたけど正直言ってそんな低い温度にする必要なんてない

必要ないFULL運転を継続させて冷房用のエアコンが故障
する事の方が逆に気になります。
今日は特高室、第一変電室のエアコン室外機を水洗い
しました。
その他の変電室の室外機洗浄は後日で少しづつ分けて
行えば手間でも何でもありません!
昨年一番メインの22000V⇒6600Vにする特高室の室外機が
高圧カットで停止してしまい室内温度が43℃になった。
変圧器の温度がエアコン運転中47~55℃くらいが70℃に上昇

ただ祭日で業者とも連絡がとれずにNETで調べたら水洗いを
できるとわかり高圧カットの原因の一つの汚れを解消する事
で回復する可能性にかけて洗浄したら嘘みたいに正常になった。
あれから年に数回電気室の室外機水洗いを実施しています。

表面をブラシでこする程度では内部の室外機フィン奥の
汚れまでは取れないし水圧をかけて噴射させたら黒い水
がドンドン出てきました。
やはり電気室冷房用エアコンの室外機洗浄は年に1回は
最低すべきです。


ただ近くに水道がない、排水が良くない、横に水をかけては
いけない物があるなどではできません。
第二変電室の室外機では家庭用のエアコン洗浄スプレー
を5~10本使い洗浄しています。

空調業者に質問してみたけど室内機に使用できる物なら
基本室外機でも大丈夫とは教えて頂きました。
(実は私が家のエアコン室外機で毎年シーズンインの時に
してまったく問題ないので大丈夫とは思っていたの)

どこのメーカーの洗浄スプレーでもいいと思う。
現在現場で電気主任技術者をしてる方で電気室冷房用
エアコンの汚れが気になってる方の参考になれば幸いです。
こういう地味な保守も欠かすと困るトラブルにまで発展
する可能性はあります。
蓄電池設備は受電設備の生命線なのでそこを冷房する
エアコンの事も忘れないでね。

★温度上昇により絶縁体寿命が受ける影響★
絶縁物の熱劣化については研究されていてCe=寿命と判断
される反応生成物の量、te=寿命時間とし以下の関係があり

耐熱クラスの低いもので使用温度が8℃上昇すると寿命時間が1/2
耐熱クラスが高いものでも使用温度が10℃上昇する と寿命が
1/2 になるそうです。
温度管理なくして電気の安定配給はありえません!
電気室において冷房用エアコンは最重要設備

室外機洗浄を最低年に1回、室内機のフィルター洗浄を毎月
冷房設定を25℃未満にしない使い方をすれば滅多に壊れる
事はないとは思います。